ICT時代における
情報コンテンツの意義と
活用技術を探る
書籍が紙媒体から電子媒体へと急速にシフトする中、今や図書館情報学の研究対象はソーシャルメディアなどのデジタル情報にまで広がっています。図書館における情報の流通・組織化・提供方法についての知識を修得するとともに、情報コンテンツの意義や活用技術を探る高度な調査力と分析力を身につけます。
書籍が紙媒体から電子媒体へと急速にシフトする中、今や図書館情報学の研究対象はソーシャルメディアなどのデジタル情報にまで広がっています。図書館における情報の流通・組織化・提供方法についての知識を修得するとともに、情報コンテンツの意義や活用技術を探る高度な調査力と分析力を身につけます。
2015年の学校図書館法の改正で制度化された「学校司書」は、学校図書館において資料の収集整理、読書会、展示会の実施、読書指導、授業支援などを行う専門職です。そこでは、図書館、ICT、学校制度や教育などに関する幅広い知識が必要になります。本学プログラムは「司書」資格のための課程と併せて履修するもので、文部科学省の定める「学校司書のモデルカリキュラム」に準拠しています。修了すると「履修証明」が発行されます。(「司書教諭」の資格と「学校司書」とは異なるものです。)
図書館情報学概論はⅠとⅡに分かれており、この学問全体のコアとなる基礎的講義です。Ⅰでは主にWeb技術や情報理論といった情報学的な要素、Ⅱでは主に情報と社会との関係性や図書館の機能といった図書館学的な要素が中心となります。全体として図書館情報学を俯瞰できるものです。
20~30年前まで使われていたアナログ技術が、モノ、人ともに失われつつあります。蓄音機、フィルムカメラ、映写機の現物を扱いながら技術とメディアの変化が文化に与えた影響を見ていきます。5名の教員が担当し、音声、映像、コンピュータメディアの他、日本、中国、イスラーム圏、欧州の書物の文化史を扱います。
卒業論文に備えて、学術論文を読む訓練の科目です。「図書館情報学講読Ⅰ」では、主に日本語の文献を、「図書館情報学講読Ⅱ」では日本語に加えて英語の文献を読みます。国際図書館連盟の国際会議で発表されたばかりの論文を使い、内容の理解と、論文英語の読解力獲得の両方を同時に行います。
ターミノロジー(専門用語論)を扱います。技術、法律、商取引などの分野では、意味の曖昧さがない言葉を使う必要があります。そのためには用語の意味を明確にする必要があります。その実際的な技術と理論を学ぶ、全国的にも数少ない科目です。
「若い世代は書店や古書店に足を運ぶことはあっても、公共図書館を利用する機会が少ないのではないか」という疑問から、この研究が生まれました。公共図書館・書店・中古本販売店の印象と利用形態について、大学生を対象にアンケート調査を実施。その結果、学習や読書など目的を持って公共図書館を利用する反面、書店のような「気軽に立ち寄る場所」という意識は低いことがわかりました。近年、公共図書館は社会関係資本の醸成や地域コミュニティの形成の場としての役割が期待されています。そこで、時代の変化に応じて独自の取り組みを行う図書館や書店を調査。たとえば豊橋市まちなか図書館は、従来の「N D C(日本十進分類法)」を採用せず各ゾーンにコンセプトを定めて資料を配架したり、カフェを併設するなどユニークなスタイルで高い評価を得ていました。これからの公共図書館は、より開けた空間をめざすことが利用者増につながるとの結論に至りました。
寺田 歩美さん
人文社会学科 現代文化コース 図書館情報学専攻(2022年度 卒業)
地域に寄り添う施設づくりに関心があり、図書館情報学を専攻しました。家禰ゼミに所属し、図書館の運営や地域との関わりを研究。
横浜で開催される「図書館総合展」で行ったポスター発表では、大学内にある放課後児童クラブで読み聞かせを行い、小学生の読書量を調査しました。
卒業後は市役所職員として、暮らしやすいまちづくりに携わっていきます。
足立 結さん
人文社会学科 現代文化コース 図書館情報学専攻(2020年度 卒業)
図書館情報学/デジタル・ネットワーク社会における図書館経営的アプローチによるデジタル情報資源の提供と、デジタル・デバイドを解消するための貧困層への情報リテラシー
図書館情報学。情報検索、分類・索引、ターミノロジー
日本・中国・韓国が
いま直面する問題の本質は
どこにあるのか
現代のアジア諸国と日本の複雑な問題を理解するには、東洋的な視点と西洋的な視点を結合して捉えることが重要です。この専攻では、日本・中国・韓国などの思想・哲学を中心にアジアの文化を学修。西洋の思想や学問との比較を通して、現代の私たちに身近な問題を自分で考え、解決していく力を育成します。
西洋の思想の流れを理解し、
物事を深く考える力をつける
哲学とは何か。実は、この「○○とは何か」と問うことそのものが哲学といえます。この専攻では、西洋の哲学者たちの思索を多様な講義科目や著作などから学び、哲学の理論的・歴史的知識を修得。演習での議論や卒業論文の執筆を通して、自分の思考を哲学的に緻密な言葉で表現する能力を身につけます。
ICT時代における
情報コンテンツの意義と
活用技術を探る
書籍が紙媒体から電子媒体へと急速にシフトする中、今や図書館情報学の研究対象はソーシャルメディアなどのデジタル情報にまで広がっています。図書館における情報の流通・組織化・提供方法についての知識を修得するとともに、情報コンテンツの意義や活用技術を探る高度な調査力と分析力を身につけます。
アートを体験しながら学び、
批評眼とクリエイティブな
発想力を養う
演劇やダンスなどの身体表現の他、映像・音楽の編集や空間デザインといった多様な表現メディアに触れる“体験的な学び”を重視しています。領域を超えてコラボレーションする現代アートシーンの多様性と、それを支える仕組みを知り、時代に即した批評眼と発想力を持って、他者と協働できる力を養います。