都市や産業が、
なぜそこにできたのか。
現地を歩いて明らかにする

地理学とは、自然や人間の諸活動がどのような秩序の下で地表空間に展開しているかを解明する科学です。地理学専攻では、人間の生きる基盤としての土地から、歴史や文化を読み解きます。「フィールドワーク実習」でデータを収集する技術を身につけ、演習や「地図学」を通して、データを図表に表示し、伝える技術を修得します。
地理学とは、自然や人間の諸活動がどのような秩序の下で地表空間に展開しているかを解明する科学です。地理学専攻では、人間の生きる基盤としての土地から、歴史や文化を読み解きます。「フィールドワーク実習」でデータを収集する技術を身につけ、演習や「地図学」を通して、データを図表に表示し、伝える技術を修得します。
デジタル地図の普及で、地図はすべての人が普通に扱うものになりました。でも、本当に地図を理解して使いこなしている人がどれだけいるでしょうか。この科目では、地図の性質や歴史を学びつつ、実際にプロ仕様のソフトを用いて地図を描画する実習を行い、地図を総合的に理解します。
地理学専攻に保管してある600本以上の卒業論文をはじめとする多様な地域調査の先行研究を手本にして独自のフィールドワークを行うことで、愛知大学の教学の根幹である「現場主義」の姿勢と技量を先輩方から受け継いでいきます。全員でさまざまな地域を対象にした巡検を行うこともあります。
駅の案内地図に興味を持ったきっかけは、豊橋駅でデジタルサイネージ型の案内地図を見かけたことです。タッチパネルで情報を選べる点に面白さを感じ、他の駅ではどのような地図が設置されているのだろうと考え研究に取り組みました。
豊橋駅を発着する愛知県内の鉄道5路線135駅に設置されたすべての案内地図239例を調査する中で明らかになったことは、案内地図の多様性です。駅周辺地図だけでなく、防災地図、歴史や自然・健康をテーマとしたものなどさまざまな目的で設置されていました。他方、情報が更新されず現況とは異なる表示の地図もあり、早急な改良が求められると指摘しました。
近年登場したデジタルサイネージ型の案内地図はこうした問題を解決し、学生のGIS(地理情報システム)教育の場としても活用が期待できると締めくくりました。公共空間における案内地図の全体的な傾向や課題点を分析した先行研究はほとんどなく、独自性のある研究となりました。
松崎 由尭さん
人文社会学科 歴史・地理学コース(現・歴史地理学科) 地理学専攻(2021年度 卒業)
地理学/行動地理学、地理学史
経済地理学 、地図学、愛知県を中心とした地域研究
日本を中心に
関連地域の歴史も学び、
日本社会の今を考察する
日本史を広い視野で捉え、専門的かつ主体的に研究できる力を育てます。2年次より講義および史料講読を行い、基礎的な知識を身につけます。3年次以降は、専門的な演習などで研究能力を高め、卒業論文に結実させます。現場に赴き、歴史的景観や現物を見るフィールドワーク、史料重視の教育も大きな特色です。
現代世界の構造と
その来歴を問い直す
社会や過去の姿をどう描くかは人によって異なり、誰にでも受け入れられる客観的で真実の歴史など存在しません。本専攻では、「実証的」という言葉で覆い隠されてきたさまざまな歴史像の成り立ちと、その背後にある意図を見極める知を涵養し、我々が縛られている歴史観を問い直していきます。
都市や産業が、
なぜそこにできたのか。
現地を歩いて明らかにする
地理学とは、自然や人間の諸活動がどのような秩序の下で地表空間に展開しているかを解明する科学です。地理学専攻では、人間の生きる基盤としての土地から、歴史や文化を読み解きます。「フィールドワーク実習」でデータを収集する技術を身につけ、演習や「地図学」を通して、データを図表に表示し、伝える技術を修得します。