日本を中心に
関連地域の歴史も学び、
日本社会の今を考察する
日本史を広い視野で捉え、専門的かつ主体的に研究できる力を育てます。2年次より講義および史料講読を行い、基礎的な知識を身につけます。3年次以降は、専門的な演習などで研究能力を高め、卒業論文に結実させます。現場に赴き、歴史的景観や現物を見るフィールドワーク、史料重視の教育も大きな特色です。
日本史を広い視野で捉え、専門的かつ主体的に研究できる力を育てます。2年次より講義および史料講読を行い、基礎的な知識を身につけます。3年次以降は、専門的な演習などで研究能力を高め、卒業論文に結実させます。現場に赴き、歴史的景観や現物を見るフィールドワーク、史料重視の教育も大きな特色です。
「遣唐使の廃止によって国風文化が発展した」という従来の学説は、近年の古代史研究では否定されているなど、日本史の“常識”が研究によって覆ることは少なくありません。この講義では、最新の研究成果を交えながら、日本古代史の基本的な知識や論点について理解を深めます。
中世の軍記物語『太平記』を題材に、日本史研究に不可欠な史料の読解力を身につけます。鎌倉幕府の滅亡から南北朝動乱を経て室町幕府確立に至るまでの記録には、争いや欲望うずまく人々のドラマが描かれています。歴史を味わいながら、古文を瞬時に理解する力を養いましょう。
平安中期の貴族の日記『権記』を読むことで、日本史研究に不可欠な史料の読解力を身につけます。朝廷のさまざまな儀式は、実は国家運営に不可欠な政務でもあったので、貴族たちは苦労しながら儀式を実施していました。その奮闘過程を読み解いて、歴史の面白さを味わってください。
「日本百名城」などと呼ばれるように今も全国各地に城郭がありますが、現存する城はごく一部に過ぎず、1615年の一国一城令(廃城令)以前には1万を超える膨大な数の城があったといわれています。研究では、戦国時代に小田原を拠点に関東を支配した後北条氏に着目。書状などの文献史料から当時の城とそれに関わる人たちの生活、普請の様子を調べ、後北条氏にとって城郭がどのような意味を持っていたのかを考察しました。書状には、城門の開閉や曲輪の掃除、夜の見回りなど、城での仕事に関する決まりごとが詳細に書かれており、平時からさまざまな管理や整備が行われていたことがわかりました。また普請においても、人足の負担軽減など領民の負担を考慮した形で命令を出しており、領民に対して公正な統治を行っていた様子がうかがえます。このように領国内に築かれた城の維持・管理を徹底したことで、広大な本城―支城間のネットワークが形成されたことが明らかになりました。
山本 耕輝さん
人文社会学科 歴史・地理学コース(現・歴史地理学科) 日本史学専攻(2022年度 卒業)
日本近世近代史、記録史料学
日本古代史・東部ユーラシア対外関係史
日本中世史
日本を中心に
関連地域の歴史も学び、
日本社会の今を考察する
日本史を広い視野で捉え、専門的かつ主体的に研究できる力を育てます。2年次より講義および史料講読を行い、基礎的な知識を身につけます。3年次以降は、専門的な演習などで研究能力を高め、卒業論文に結実させます。現場に赴き、歴史的景観や現物を見るフィールドワーク、史料重視の教育も大きな特色です。
現代世界の構造と
その来歴を問い直す
社会や過去の姿をどう描くかは人によって異なり、誰にでも受け入れられる客観的で真実の歴史など存在しません。本専攻では、「実証的」という言葉で覆い隠されてきたさまざまな歴史像の成り立ちと、その背後にある意図を見極める知を涵養し、我々が縛られている歴史観を問い直していきます。
都市や産業が、
なぜそこにできたのか。
現地を歩いて明らかにする
地理学とは、自然や人間の諸活動がどのような秩序の下で地表空間に展開しているかを解明する科学です。地理学専攻では、人間の生きる基盤としての土地から、歴史や文化を読み解きます。「フィールドワーク実習」でデータを収集する技術を身につけ、演習や「地図学」を通して、データを図表に表示し、伝える技術を修得します。