＜専攻・教員紹介＞

日本語日本文学コース 日本語日本文学専攻   ◆専攻紹介 日本語日本文学専攻では、『万葉集』の上代から平成の現在までの間に創作されたさまざまな文学作品、および使用されてきた日本語を研究の対象にしています。そのような日本語・日本文学への考察は、自ずと各々の時代の歴史的背景や文化に対する理解の深化につながります。日本語と日本文学に関わる研究は、人間・生活・人生・社会について広くかつ深く考える学問領域といえるでしょう。 ◆専攻の教育目標とその達成方法 古代から現代に至る日本語日本文学について広範に探究します。特に日本語による高度な言語芸術としての文学の理解に必要な言葉の知識と表現スキルを身につけ、千数百年にわたる文字文化の歴史をダイナミックに捉えます。また、国際化の時代に対応するべく隣接の言語文化・メディア・歴史学等の領域へと視野を広げ、グローバルな見地から日本文化について探究します。このような専攻教育の下、表現理解能力とそのスキルに磨きをかけ、学生一人一人の資質の向上を図ることを通して、国語教師や日本語教育者・出版・マスメディア関係者等として活躍する人材の育成を目指します。 ◆専攻の教育課程と教育内容 【教育課程】 日本語日本文学コース、同専攻では、4名の教員による4分野（古典文学、近現代文学、古代語、近世・近代語）を確保し、中心的な科目である2年次生の基礎演習（3科目）、3年次演習、4年次演習（卒業論文指導を含む）を配置し、学生の意思によって選択させています。2・3年次には概論、学史、講読を配し、幅広く学ぶことができるように工夫してあります。 【教育内容】 日本古典文学、日本近現代文学、日本語学の3分野（4科目開講）の演習の中から、学生が選択した1つの演習を中心にして、専門性を深めるように、科目を配置しています。深い読み、広く多様な知識、柔軟な思考、積極的なプレゼンテーション等を訓練します。2、3年次には日本文学、日本語学に対する基礎的な領域を学び、その上で専門的知識と思考力・読解力を身につけられるように、留意、努力しています。この専攻では、国語科教員（高校・中学）養成を主たる目標とし、更に教職を希望しない学生に対しては、広く一般人として必要な教養、オーソドックスな日本語、的確なコミュニケーション能力等を発揮しうる人材の育成に努めています。 ●日本語日本文学専攻の学生へのインタビュー（2009年度）はこちら ●日本語日本文学専攻の学生へのインタビュー（2011年度）はこちら ●日本語日本文学専攻の学生へのインタビュー（2012年度）はこちら ●日本語日本文学専攻の学生へのインタビュー（2013年度）はこちら   ◆教員メッセージ（和田　明美） 古代日本語は、日本人の思考にもとづく表現であり、古代的な自然観や文化を反映しています。とりわけ『万葉集』をはじめとする和歌文学は、日本文学の源流であるとともに日本人の心のよすがでもあります。また豊かな語彙と言語表現を誇る『源氏物語』は、王朝の貴族文化を背景に、人々の生き様や心模様を精細かつ鮮やかに描き分けています。日本語学の講義や演習では、古代日本語の息づかいにふれ、当時の人々の姿や心をリアルに感じる確かな読みを目指すとともに、表現の分析と解明を試みています。 ・主な業績　 1999年〜2006年/『源氏物語注釈』一〜六 1996年/『古代的象徴表現の研究』 1994年/『古代日本語の助動詞の研究』 ●和田先生へのインタビュー（2009年度）はこちら ●和田先生へのインタビュー（2011年度）はこちら     ◆教員メッセージ（空井 伸一）           ◆教員紹介 氏名：空井　伸一 専攻：日本語日本文学           ◆教員メッセージ（漆谷　広樹） ●漆谷先生へのインタビュー（2010年度）はこちら           ◆教員紹介 氏名：漆谷　広樹 専攻：日本語日本文学           ◆教員メッセージ（藤井　貴志） 近現代の日本文学を分析すると聞くと、何やら難しいことのように感じるかもしれませんが、そんなことはありません。まずは自分にとって切実な問題を描いていると思われる作品を手に取り、その中の言葉にとことん向き合うことです。私自身は最近〈人形〉をモチーフとした文学作品についてとことん考えています。みなさんにとって切実なテーマとは何でしょうか。明治以降150年の厚みをもつ近現代文学の中には、きっとその問いに向き合ってくれる（隠れた）名作が潜んでいるはずです。 ●藤井先生へのインタビュー（2011年度）はこちら ●藤井先生へのインタビュー（2013年度）はこちら           ◆教員紹介 氏名：藤井　貴志 専攻：日本語日本文学