|
◆専攻紹介
行動社会学専攻は、社会学専攻が政治・経済などマクロの問題を扱うのに対し、日常の人々の行動に焦点を当て、コミュニケーション・家族・文化・社会病理などの問題を主に扱います。行動社会学を学ぶことは、常識がひっくり返る「目から鱗」体験です。なぜ若者はケータイを手放せないのか、ミクシィはなぜ流行るのか、フリーターやニートはなぜ増えているのか、家族がなぜいま注目されているのか等々がよくわかるようになります。
◆専攻の教育目標とその達成方法
グローバル化・個人化・メディア化する現代社会において、新たな諸個人の相互関係・集団や組織との関係を把握し、家族・文化・コミュニケーション等ミクロ的な社会構造を分析します。また社会調査実習でフィールドに出かけ、科学技術やメディアの影響下、身体のあり方や家族関係が変化する社会と人間の相互関係を批判的・構造的に把握し外国人・障害者・高齢者・ジェンダー等の問題を解決する共生社会を構想する能力を培います。公務員・教員・NPO職員をはじめ、社会学的な認識を日常生活の諸問題を考え解決するのに役立て、共生社会を構想できるような人材を育成します。
◆専攻の教育課程と教育内容
【教育課程】
社会学コースは、2年次からのコース必修科目「社会学概論」や、「社会調査」に関わる必修科目「社会調査法」「社会調査データ分析法」「社会調査実習」(すべて2年次)、3・4年次の「社会学演習」、4年次の「卒業論文」を柱にし、その他にコース選択科目を社会学の幅広い分野にわたって設置しています。
本コースは、現代社会学専攻と行動社会学コースに分かれ、それぞれに3つの必修科目が置かれています。現代社会学専攻では「現代社会論」「地域社会学」「集団・組織論」、行動社会学専攻では「コミュニケーション論」「共生社会論」「カルチュラル・スタディーズ(文化研究)」が専攻必修科目であり、それ以外の選択科目は両専攻共通科目としています。
【教育内容】
社会学の諸専門科目において、諸科目のテーマとともに、社会学の考え方やその方法を学び、最終的には卒業論文で、学生各人のテーマにそって社会を研究・分析させることを目的にしています。
とくに方法については、地域における社会調査とその関連科目を通して、社会学の実証的方法を身につけさせるようにしています。また卒論では、論理的思考力や表現力を鍛え上げることが目標です。
また社会学コースは二つの専攻から構成されていますが、「現代社会学専攻」では、社会を制度や構造の観点から主に分析すること、「行動社会学専攻」では、社会現象をアクターである個人の行為の課程においてとらえることを、教育目標としています。
●行動社会学専攻の学生へのインタビュー(2011年度)はこちら
●行動社会学専攻の学生へのインタビュー(2012年度)はこちら |