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<専攻・教員紹介>
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  現代文化コース 東アジア文化専攻

  ◆専攻紹介
東洋は西洋に対する概念で、本来はかなり広い範囲を指しますが、本学の東アジア文化では、中国を中心に、日本・インドの思想や宗教について学びます。
今日、アジア諸国や日本における複雑な問題を解決するには、西洋的な物の見方とともに、東洋の思想や宗教についても充分な知識をもち、総体的に捉える必要があるでしょう。
本専攻では、「本を読む」ことと「現代と切り結ぶ」ことを重視します。すなわち原典の講読を通して先人の思想を追思考し、それをもとに各自が身近な問題を自分の頭で考え、解決していく力を身につけることを目指します。

◆専攻の教育目標と達成方法
日本や中国・朝鮮など東アジアの地域の文化を学ぶことにより、人間や社会に関する多様な視野と視点を有する人材を育てることを目標とします。とくに古典に着目して現代文化を歴史的に考察するとともに、各地域の文化を比較してその違いを知ることも重視します。具体的には、東アジアの永い歴史の中で形成されたそれぞれの言語や思想・文学、さらには文化交流史について、漢字文献を中心に学びます。そしてこれらの学びを通して身近な現実の諸問題に適切に対応でき、また今後の東アジアの交流に貢献できる人材を育てます。

◆専攻の教育課程と教育内容
【教育課程】
2年次には必修科目として基礎的知識や基礎的読解力、基礎的な方法を学ぶ科目を配置するとともに、コース選択には各研究分野の専門科目を設置し、2年次から履修できるようにしています。3・4年次には更に発展的な講読・演習科目を配置し、4年次には卒業論文を必修科目とすることによって、専門性の高い教育へ年次進行で移行できるよう体系的な科目配置をしています。
【教育内容】
必修の「東アジア文化概論」「東アジア文化特殊講義T・U」やコース選択の思想・文学・言語・文化交流史関係の科目を履修することで、各学生が本専攻の研究分野を知り、その中で関心あるテーマをみつけることができるようにしています。そして一方では、「講読T・U」によって資料の読解力を養い、また「基礎演習T・U」では本の読み方、レポートの書き方等を学び、「演習T・U」や「卒業論文」に円滑に移行できるようにしています。



  ◆教員メッセージ(宇佐美 一博
「吾十有五にして学に志し、三十にして立つ」(『論語』為政篇)。皆さんの年代はちょうど学問に志し、自立に向かう大切な時期に当たります。この時期、あなたはどのようなことを身につけようと考えていますか。私は、〈考える力〉と〈複眼的な物の見方〉が重要だと考えます。学ぶに当たってはまず「意欲」をもち「本を読むこと」。そして各自それぞれのテーマを見つければ、満足した学生生活を送ることができるはずです。皆さんが成長して社会に旅立つためのお手伝いをしたいと思います。漢字は、食べ物で言えば主食の「米」に当たるのではないでしょうか。「漢字を学んで考える力を養おう」、これが私のモットーです。


●宇佐美先生と東アジア文化専攻学生のインタビュー(2010年度)はこちら