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<専攻・教員紹介>
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  歴史・地理学コース 世界史学専攻

  ◆専攻紹介
世界があなたのフィールドです。ですから,これからの国際人を目指すあなたにお勧めです。地球上には色々な国が存在しますが、この一つ一つを歴史的に研究しようというのではありません。歴史事象をナショナルな枠内における因果関係の連鎖として理解するのではなく、現代の問題から切り込むのです。例えば人口移動(移民、外国人労働者)、環境、民族、医療、人間の安全保障などのテーマに立脚して、歴史をとらえる力を養おうとするものです。世界システムとか、オリエンタリズムとか、歴史認識の問題とか、多文化共生というパラダイムの問題点なども扱います。

◆専攻の教育目標とその達成方法
目を外に向け、世界各地の歴史を探究することで、深い思考力とグローバルな視野を有する人材を育てることを目標とします。より具体的には、現代世界の成り立ちを、アジア・欧米などという枠をはずし、総合的な観点から、国家・国民・民族意識、社会構造などの成立・形成過程、ヨーロッパ中心主義とその相対化過程などから理解できるようにします。そして、当該地域の歴史を英語や漢文の史料や文献によって明らかにし、これを通して現代の国際紛争、民族問題、国際関係などが分析でき、これらから派生する日常の問題について適切に対応する国際的地勢を涵養します。

◆専攻の教育課程と教育内容
【教育課程】
必修の専攻科目として講義4科目、講読4科目、演習6科目を設置しています。講義科目では世界の諸地域・諸時代に関する広い知識と分析視角を、講読科目では英文史(資)料・漢籍史料を読み解く技術・能力を、演習科目では学術論文を理解する力と研究方法を修得させます。いずれも2年次から4年次までにおいて基礎的なテーマ・内容から発展・応用的なものへという順次性を意識して題材、資料を選んだ授業が行われます。更に4年次には卒業論文が必修の単位となっており、これら全ての総合的実践という位置づけです。またコースの共通選択科目として41科目を設置して、専攻と関わりのある学問諸分野の講義を提供することにより、学生の知見、視野を広げさせるカリキュラム構成となっています。
【教育内容】
学術論文、専門研究書を読み解き、消化吸収すること、それに基づき自ら研究テーマを発見する力を養うために各学年において演習科目を設置し、同時に歴史学研究の根本資料、根拠である史資料を読解する力を養成するために2、3年次に講読科目を配置することにより、4年次における卒業論文作成への円滑な移行を支援しています。また世界の歴史を一体としてとらえ、これによって個別の歴史も考えるという特色ある教育体制のカリキュラムとなっていることから、社会人とりわけ社会科の学校教員としては従来よりも優れた知見と広い視野を有する人材の養成が可能となっています。

●世界史学専攻の学生へのインタビュー(2011年度)はこちら



  ◆教員メッセージ(伊東 利勝
歴史学は、たんに史料を批判・検討し、これをつなぎ合わせて過去を再構成するとか、定説を覆すとか、そんな単純なものではありません。史料や定説の「うそ」を見破っても、自らの政治性に無自覚であれば、けっきょくは屋上屋を架するだけです。世界の歴史に向き合うと、繰り返し打ち寄せる、おまえは何者であるかという問いかけに、たじろがざるをえません。過去を見つめることによって、自分のなかに折り重なった歴史のしがらみを解きほぐし、そこから新しい未来を探 し出しましょう。

●伊東先生のホームページはこちら
●伊東先生へのインタビュー(2010年度)はこちら
 
   
   
   

  ◆教員メッセージ(長井 千秋
“蒼天巳死、替天行道!”
コテコテの本格中国史はいかがですか

 わが国における中国史の研究には長い伝統があり、世界最高レベルの成果を生んできています。史料の解読や歴史の分析方法、捉え方をはじめとする歴史研究の方法と手順をしっかりと身に付け、自分で選んだテーマにチャレンジすることになります。その過程では、物事を歴史的かつ論理的に分析する姿勢を体得すると同時に、高校までとは一味違った中国史の面白さや楽しみ方を発見することになるでしょう。またさらに、過去と現在のつながりや歴史を学ぶことの意味を考えることを通して、現在の中国そして日本、アジアについても興味と関心を持ってほしいと思います。


●長井先生と世界史学専攻の学生へのインタビュー(2010年度)はこちら
●長井先生へのインタビュー(2012年度)はこちら
 
   
  ◆教員紹介
氏名:長井 千秋
専攻:世界史学
(中国史)
 
   

  ◆教員メッセージ(小野 賢一
 
   
  ◆教員紹介
氏名:小野 賢一
専攻:世界史学
 
   

  ◆教員メッセージ(鈴木 立子
今を知るために昔を読み解く
歴史を語る目的は十人十色であり、従って同じ事業を扱って同じ事象を扱っても幾通りも歴史が生まれます。そこが歴史を学ぶおもしろさの一つでしょう。一方、歴史研究の方法は一にも二にも文献を中心とした資料を読み解くことです。その資料は書き手によって同じ事件でも異なる表現を見せています。たとえば、侵略戦争の記述が侵略側と被侵略側では違うように。さまざまな視点からの資料を総合的に解釈し、そこから何が言えるかは経験と知識から培った尺度によっています。関心を広げ、知識を身につけることに努力してほしいと思っています。
 
   
  ◆教員紹介
氏名:鈴木 立子
専攻:世界史学
(中国史)