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<専攻・教員紹介>
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  現代文化コース 哲学専攻

  ◆専攻紹介
人間はどこまで真理を知ることができるのか。なぜ道徳的に悪いことをしてはいけないのか。幸福とは何か。こうした誰もが一度は考えずにいられない問題を、しっかりと学問的、論理的に追求してく専攻、それが哲学専攻です。追求のための導きの星となるのが、古代ギリシアから現代欧米に至るまでの多くの哲学者たちです。彼らの遺してくれた書物を読み解く力をつけながら、思考力、分析力、隠れた問題を見いだす発想の柔軟さを、議論などを通して養っていきます。

◆専攻の教育目標とその達成方法
講義科目による古今の哲学学説理論の習得により、現代の諸学問の構造、社会的公正、環境、医療(脳死、遺伝子改造などの問題を含む)、看取り、生きがい、愛情を含む人間関係、現代芸術などの、様々な問題事象の基盤となっている哲学的問題性を理解し、演習による議論、相互検討などを通じて、錯綜した問題状況を解きほぐし核心を見極める力を養い、また原典購読等により、古典を生かす力をつけます。こうして、現代に必要とされる、「局面を切り開いていく力」「騙されない力」「先人の知恵を生かす力」をもった人物を養成します。

◆専攻の教育課程と教育内容
【教育課程】
基礎知識習得のための科目として、2年次に「哲学概論」「哲学史」「倫理学概論」「美学概論」等の科目を、原典講読能力習得のための科目として、2,3年次に「哲学講読」を設置しています。さらに、考察・議論能力養成のための科目として「演習」を3,4年次に設置し、また原典読解と考察能力を早くから養成するための「基礎演習」を2年次に設置しするなど、知識習得、原典読解能力養成、考察能力養成の3方面での科目をバランスよく配置してあります。
【教育内容】
知識習得にかかわる科目である「哲学概論」「哲学史」「倫理学概論」「哲学特殊講義」等では、幅広く古今の諸説を総合的に解説し、また最新の理論の紹介にも努めています。原典読解能力養成のための科目「哲学講読」では、ドイツ、フランス、古代ギリシャの3分野から学生が選択することが可能になっています。考察能力養成のための「演習」では、文献を取り上げながら様々な分野についての議論考察を積極的に行い、学生の主体的考察能力を高めています。

●哲学専攻の学生へのインタビュー(2009年度)はこちら
●哲学専攻の学生へのインタビュー(2011年度)はこちら
●哲学専攻の学生へのインタビュー(2012年度)はこちら



  ◆教員メッセージ(伊集院 利明
世界は哲学的問題に満ちています。人生は哲学的問題に満ちています。自分が考えたい問題、考えずにはいられない問題に、積極的にぶつかって取り組んで行きましょう。どんな問題でも、それを(少なくともそれに近いことを)考えてきた先輩、つまり昔から現代の間に活躍した哲学者がいるものです。先人の導きというものは本当にありがたいものです。うまく活用して道を拓いていきましょう。私自身は普段、出会いの構造や、生と死などの問題を考察していますが、古代ギリシア哲学研究も専門にしています。


●伊集院先生へのインタビュー(2011年度)はこちら
 
   
   
   

  ◆教員メッセージ(海老澤 善一
「私はドイツの哲学、特にヘーゲル哲学を研究しています。大学に入るとき、どの学部に行くか、迷いました。父親は法学部に入れたいようでしたが、もっと広い世界を知りたいと思い、文学部に入りました。専攻を選ぶときも迷いました。小説が好きですが、勉強の対象とするには心に抵抗がありました。自由に読めばいいのではないかと思ったからです。結局、いちばんなじみがないけれど、何かありそうな哲学を選びました。後悔はありません。後から後から考えることが湧いてくるからです。」


●海老澤先生へのインタビュー(2010年度)はこちら
●海老澤先生へのインタビュー(2012年度)はこちら
 
   
   
   

  ◆教員メッセージ(下野 正俊
自分はどうしてここにいるのか、時間が流れるというのはどういうことか、などと子どもの頃から考えていました。やがて哲学、という学問がこうした疑問を扱っているらしいと知り、大学で専攻、そのまま研究者になってしまいました。
研究中心は十八世紀ドイツの哲学者、イマヌエル・カントの哲学です。最近は、関心の方向が時代的に前後にのびて、思想的に彼の先輩であるライプニッツ、後輩のゲーテを精読しています。
思想に関わる営みは、一方向ではあり得ません。学生諸君が質間・反論・意見などを述べてくれれぱ、いつでも歓迎します。共に勉強していきましょう。


●下野先生へのインタビュー(2009年度)はこちら
●下野先生へのインタビュー(2010年度)はこちら
●下野先生へのインタビュー(2011年度)はこちら