|
◆専攻紹介
「図書館情報学」は、もともとは図書館の技術から発達した学問分野です。しかし、図書館にとどまらず、人類の創作(芸術作品など)や発見(科学的知識)、発明(技術的知識)などを、伝えていくことが目的です。日々発生する情報をどうやって伝え、残し、見つけられるようにしていくのか、その技術と考え方を研究していきます。
2009,2010年度卒業論文テーマ:「コンピューター上のマルウェアとその社会的影響」「図書館における同人誌の保存」「美術館、博物館における作品のデジタル化」「知識の分野と集合知の適切性」など。
◆専攻の教育目標とその達成方法
記録された知識、情報を扱う専門家としての基礎的な知識と見識を身につけることを目標とします。すなわち、ネット上に曖昧な形で置かれている情報と、精緻に確認検証された知識との違いを理解した上で、伝える(情報流通)、残す(保存)、整理(組織化)、提供(検索)するための基本的技術とその考え方を身につけます。個人レベルのみでなく、ビジネスの場や組織体における情報の収集組織化提供を状況に即したやり方でマネージする能力とともに、人類の知的遺産のかけがえのなさを理解し、社会において情報制度のあり方に提言していけることのできる人物を育成します。
◆専攻の教育課程と教育内容
【教育課程】
2年次に文献情報等を自身で検索できる能力を身につける「調査検索実習」、日本語と英語で専門分野の学術論文を読む能力をつけるための「図書館情報学講読」を必修として配置しています。これらの科目で身につけたものの上に、専門科目として、自然科学、社会科学等の専門分野の情報流通を知る「専門情報」科目群、高度な知識情報技術を扱う「組織化」関係の科目群、「知的財産権」や「情報政策」等の制度政策関係科目群を設置し、これらはいずれも2年次から履修できるようにしてあり、幅広い図書館情報学の分野の修得が可能です。
【教育内容】
図書館情報学専攻では、(1)文献情報等を自身で検索できる能力及び、日本語と英語で専門分野の学術論文を読む能力が基礎部分に位置づけられています。これらで身につけたものの上に、幅広い図書館情報学の分野を修得できるように、専門情報科目群、組織化科目群、制度政策関係科目群、情報処理科目群等の専門科目が配置されています。
●図書館情報学専攻の学生へのインタビュー(2009年度)はこちら
●図書館情報学専攻の学生へのインタビュー(2011年度)はこちら |