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文学部にはおおまかにわけて、2つか3つぐらいの学科(または専攻)からなる
文学部と、多数の専攻をそろえている、「総合型文学部」の2つのタイプがある
ことをご存じでしょうか?

愛知大学文学部は後者の「総合型文学部」になります。
この「総合型文学部」は、戦前に創立された伝統ある大学に多く見られる
タイプの文学部です。

愛知大学の創立は戦後ですが、中国上海に戦前からあった東亜同文書院大学
(源流は1901年創立の東亜同文書院、戦後廃校)の系譜をひく大学です。
創立当時、この東亜同文書院大学のほか、同じく戦後廃校になった京城(ソウル)
帝国大学・台北帝国大学から引き上げてきた教員が多く在籍していました。
このため、伝統的な総合型文学部をめざしたと思われます。

愛知大学文学部は、哲学系・社会学系・心理学系・史学系・語学文学系など、
15の豊富な専攻を擁しています。
受験時に目指す専攻を絞れていない
方も、あせることなく、入学後に改めて専攻を考える事が出来ます。

また、高校当時に考えていた専攻のイメージと大学での実際に、入学してから
ギャップを感じても、専攻の変更を容易に行うことができます。

さらに、メインで選択した専攻以外の分野も学んでみたいという方には
副専攻制度
もあります。たとえば以下のように、興味のある専攻を
組み合わせて自分で学習メニューを作ることができます。

社会現象を研究したい 現代社会学・行動社会学と心理学
中国を多角的に知りたい 東アジア文化と世界史(中国史)
日本文化を学びたい 日本史と日本文学
地域社会を知りたい 地理学と社会学
地理の観点から歴史をみたい 日本史と世界史と地理学
西洋文化・芸術を研究したい 哲学(西洋哲学)とフランス文学とドイツ文学
文学を比較研究したい 日本文学と英語圏文学とフランス文学とドイツ文学
哲学を学びたい 東アジア文化(東洋思想)と哲学(西洋哲学)

 
愛知大学文学部は、学部の「入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)」
「教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)」「学位授与方針
(ディプロマ・ポリシー)」
を明文化し、それに沿ってカリキュラムを組み立てています。
専攻ごとにカリキュラムは多様ですが、目指すべき教育の到達目標は、学位授与
方針(ディプロマ・ポリシー)によって統一されています。多くの専攻に分かれていても、
文学部の教学として目指す点は同じなのです。
各専攻も学部全体の学位授与方針に基づき、独自の「教育目標とその達成方法」
明文化しています。学生は、それぞれの専攻が「一体どのような学生を求め、そして
どのような学生を育てたいのか」、その教育目標について確認した上で、所属する専攻を
決めることができます。
なお、文学部の教育目的は、「愛知大学学則」(第1章第2条の2)に明記されてあります。

  ≪愛知大学文学部の入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)≫
社会的諸事象に対して、広く人文・社会諸学の成果に基づき論理的かつ批判的に
分析・思考する能力を有し、さらにそれぞれの職域において指導的立場に立って、
企画構想、問題解決などの実践を行ない、国際的教養と視野をもって「世界文化と
平和」へ貢献しうる人材を育成します。
≪求める学生像≫
(1) [一般入試]高等学校の各教科、とりわけ国語、英語、社会、数学について基本的
          学力を有しており、応用、発展的内容の学習へ進む準備ができている者。
   [推薦入試]高等学校段階の各教科の基本的内容について学習、理解しており、
          大学における教育・学習に支障なく移行、適応できる学力を有している者。
(2) 人間の様々な営みと活動について多様な興味や関心を抱いており、個、集団、地域
   などの観点から、あるいは過去、あるいは現在について観察、考察し、さらに未来を
   展望することに魅力を感じている者。また、そのための新たな、より高度な知識や
   分析手法を習得したいという意欲のある者。
(3) 大学において学習、習得した人文・社会諸学の専門的知識、視座、研究方法と
   広義のリテラシー能力、コミュニケーション能力を、何らかの形で将来自己の人生、
   職業、社会貢献などに活かしていきたいという意思を有する者。
全学部のアドミッション・ポリシーはこちらにあります。

  ≪愛知大学文学部の教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)≫
文学部人文社会学会では、広く人文・社会諸学の成果に基づき、理論的かつ批判的に
ものごとを分析・思考する能力を有し、それぞれの職域において指導的な立場に立って、
企画構想、問題解決の実践を行い、国際的教養と視野をもって「世界文化と平和」へ
貢献しうる人材の育成をめざしています。その実現のために、以下の方針に沿って
カリキュラムを作成しています。
@ コミュニケーション能力、情報処理能力、基本的な思考方法や総合的な判断能力を
 養成するため「外国語」「数理・情報」「自然」「社会」「人文」「総合」「体育」の分野による
 共通教育科目を設けます。外国語は2年次から所属する専攻によっては言語が指定
 されます。そのため1年次には英語とそれ以外の外国語(中国語、フランス語、ドイツ語、
 ロシア語、韓国・朝鮮語から選択)を履修し、2年次の専攻所属後に、第1外国語
 (8単位)、および第2外国語(6単位)を決定します。
A 専攻教育科目では、1年次生全員が履修する「人文社会学科総合研究」により
 6コース15専攻の一つ一つの学問の基礎に触れ、文学部全体の学問を見渡し、自分が
 進む専攻を判断する機会をもちます。それ以外に各コースの導入科目として
 「入門講義」(3つ選択可)と「入門演習」(2つ選択可)を選択必修科目として設け、
 関心のある学問に関してさらに深く、各専攻の学問領域に触れる機会が提供されて
 います。
B 学生は、上記@、Aの導入科目を踏まえ、2年次から6コース15専攻(東アジア文化、
 哲学、図書館情報学、メディア芸術、現代社会学、行動社会学、心理学、日本史学、
 世界史学、地理学、日本語日本文学、英語圏文学、現代国際英語、ドイツ語圏文化、
 フランス語圏文化)のいずれかの専攻に所属します。専攻に所属してからは、主要な
 専門教育科目として、演習などのコース必修科目、専攻必修科目、コース選択科目の
 枠組みがあり、卒業必要単位数の配分は専攻ごとに異なります。
全学部のカリキュラム・ポリシーはこちらにあります。


  ≪愛知大学文学部の学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)≫
文学部人文社会学科では、カリキュラム・ポリシーに従い履修規定に定められた科目
区分毎の卒業必要単位数および専攻別の履修用件をすべて満たし、厳格な成績評価を
経ることにより、総計124単位以上を修得した学生に対して卒業判定を行い、学位を授与
します。「卒業論文」は必修で、自分でテーマを決め、資料・実地調査を行い、これに
基づいた解釈、先行文献との比較を通して、自分なりの結論を導き出します。なお、
メディア芸術専攻では「卒業論文」に換えて「卒業制作」を提出することを認めます。
「卒業論文」、「卒業制作」のどちらにおいても、論文審査(「卒業制作」においては
付帯論文審査)と口述試験を行うことで、テーマ発掘力、調査力、資料の解釈・分析力、
ものごとを自分なりに考え、新たなものを創造し、表現する力、また自分で導き出した
ものや創造したものを人前で発表する力、質問や批判に答え、他者と対話する力が
養われたかどうかを確認します。
全学部のディプロマ・ポリシーはこちらにあります。

 
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