学習活動
[ゼミ活動] 東海体育学会第62回大会への参加報告(尼崎ゼミ)
10月25日(土)に、東海体育学会第62回大会が岐阜大学で行なわれました。尼崎ゼミの3年生の3名(榊原くん、佐藤さん、志摩くん)が、初めて学術大会に参加し、大学院生や大学教員の研究発表を拝聴し、知的好奇心を高めることができた1日でした。
以下に、3名の大会参加に対するレポートを掲載します。
写真:尼崎ゼミ生と教員
【榊原麻琴】
人生の中で、初めて学会での研究発表を聞きに行きました。研究発表で用いられていたスライドの作り方や発表の形式など、尼崎ゼミ内で行った発表の形式と同様であり、見慣れていたためか、抵抗無く聞くことができました。また、研究発表を聞く中で、参考にしたいスライドの作り方を学ぶことが出来ました。一方で、大学院生の研究発表に対して、自分でも指摘できる点(例えば、対照群を設置していないため、ある効果の有効性を示唆するには説得力がない)を見つけながら聞くことが出来たことが、とても嬉しく、ゼミ内で勉強したことが身についていると思いました。
その他に、研究発表を聞く中で、プレゼンテーションの方法について考えさせられることがありました。研究のタイトルだけ見て興味を持っていたものも、発表の仕方が悪いと、聴衆を引き付けることができなくなり、さらに発表者が伝えたいことが上手に伝わらないことがわかりました。良い研究テーマであっても、その良さが伝わらないのでは、もったいないと感じました。また、発表時間が短いので、発表者が伝えたいことは端的に、そして話の内容に優先順位をつけて話す必要性があること学びました。一方で、私にとって興味ないテーマの研究発表でも、発表の仕方、スライドの見やすさや、出来具合により、興味をそそられることを学び、自分のスライド作りに活かしたいと思いました。
今後、研究発表を聞いて学んだことをこれからの卒業研究に活かしていきたいです。
【佐藤将浩】
今回、初めて学会に参加して、まず率直に参加して良かったと思いました。午前中のパワーポイントを使った研究発表では、研究内容、発表の仕方、発表資料の工夫点など様々な部分で参考になりました。自分が発表者であったら、こうした方が聞き手側に対してより分かりやすく伝わるのではないかなど考えながら発表を聞くことが出来ました。このように能動的に研究発表を聞くことが出来たのは、尼崎ゼミで発表の練習をしたということが大きかったかと思います。発表の仕方ひとつ工夫するだけで、印象が強く残ったり、また、あまり覚えていなかったりと聞き手を意識して発表するということの重要さを再認識しました。
午後からのシンポジウム『子どもの運動・スポーツ離れを考える』では、たくさんの方々の話や意見を聞いて、自分の価値観が広がりました。特に、シンポジウムの終盤にスポーツライターとしてご活躍されている玉木正之先生がアメリカのメジャーリーグのコーチの指導方法として紹介した方法(選手自身が気づくまでコーチは何も教えない)に驚きを感じました。そのような観点も取り入れつつ、今後の自分の人生に有意義に活かしていきたいと思います。
【志磨勇亮】
今回、東海体育学会第62回大会に参加してみて、得るものがたくさんありました。学会に参加するのが初めてだったので、少し抵抗もあり理解できるのか不安でしたが、興味を持って発表や講演を聞くことができました。
研究発表では、「中学生男子の体育発育と運動能力発達パターンの関係」の発表において、内容だけでなく、2つの曲線を重ねて類似性を比較する「相互相関関係」や、それを数字で比較する「残差平方和法」といった分析方法も学ぶことができました。また、ウェーブレット補間法など専門用語も多々あったので、調べて知識を深めたいと思いました。1つあたりの発表時間が短いので、集中して聞くことができ、たくさんの研究発表を聞くことができて良かったです。自分の興味のある研究発表に関しては、疑問点も考えることができ、尼崎ゼミでの活動が身についてきたと感じました。
特別講演とシンポジウムの『子どもの運動・スポーツ離れを考える』では、想像よりも話の内容が理解しやすく、2時間の講演時間があっという間に過ぎてしまいました。講演を聞く中で、スポーツをしていても、子ども達だけでなく、大学生でも歴史や由来など知らないことが多く、スポーツの起源を知ることができたら、子ども達がよりスポーツを楽しめることができると考えました。シンポジウムのテーマは、大学の講義で学んだことがある内容もあったので、自分の考えをもつことができました。
すべての発表を理解できたわけではありませんが、参加して良かったと思える学会でした。
カテゴリ:学習活動|掲載日:2014年10月30日