コース紹介
まちづくり・文化コース
「まちづくり」のスタートラインは、どうすれば魅力的な「まち」になるのだろうか?と考えることです。ただし、「まちづくり」にはどこでも通用する唯一の処方箋はありません。なぜなら、地域にはそれぞれ築かれてきた歴史や文化があるからです。まちづくり・文化コースでは、地理学やツーリズム、都市計画、歴史学、言語学、異文化論、文化政策論などの基礎的知識と、データ分析やフィールドワーク、ワークショップ、デザインなどの技術を基に、社会実験による問題発見と解決手法を提示するなどの実践的学修を進めています。
科目ピックアップ
まちづくりに必要な情報処理力を養います。
まちづくりには、データの収集と分析が欠かせません。そこで、なぜデータが必要かという考察から始め、必要なデータの確認方法、統計資料などからのデータ収集方法、現地調査によるオリジナルデータ作成方法、データの種類に即した処理・分析手法、まちづくりへの応用方法まで幅広く習得します。
ワークショップで実践的に体験しながらファシリテーターに役立つ技法を習得します。
まちづくりの現場で用いられるワークショップという手法について、単なる計画づくりの手法としてではなく、その本来の考え方や特徴、手順、意義などを理論的に学びます。またワークショップを学生自身が実体験することで、将来、ファシリテーターとしてまちづくりの現場で活用する技法を習得します。
地産地消のビジネスを検証して、地域の食文化を考えます。
人々はそれぞれの暮らす場と時に応じた食べ方を見つけ、工夫し、楽しみ、誇りをもって世代を継いで生きてきました。こうして暮らしの場に定着した食べごとは、地域文化と言えます。本授業では食べごとの地域性について知り、考え、理解を深めます。さらに、東海地域の食文化を扱うことで、愛知大学生らしい地域文化の理解・発信・創造を担える力も養います。
農山村の過疎に関する諸問題や振興策を、その歴史、法制度、政策・取組みなどから学びます。
近年「消滅可能性」という言葉が論壇をにぎわし,地域政策現場でも喫緊の課題として議論されていますが,ほとんどの農山村はこの「消滅可能性」自治体にリストアップされています。しかし本当にそういう認識でよいのでしょうか。本授業では,過疎問題を高度経済成長以降の産業社会が生み出した構造的な問題として捉え,その歴史,法制度,生活実態,政策・取り組みなどを広範に概観します。
めざす将来
- 地方公務員
- 地域おこしNPO職員
- マスコミ関連企業
- 観光業界企業など
地域の歴史や文化の伝承、創造に関する知識をふまえ、「まちなか活性化」や「農山村再生」の活動におけるファシリテーターとしての力を身につけた地方公務員や地域おこしNPO職員を目指します。また、教員や博物館学芸員、マスコミ関連企業や観光業界企業などでの活躍も期待されます。さらに、このコースで学んだコミュニケーション能力・プレゼンテーション能力・企画力・論理思考力などは、どの業界でも必ず役立ちますので、将来、幅広い活躍の場が用意されています。