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荒川ゼミの鈴木杏奈さんから「北京便り5~留学で得たこと、日本でやっておくべきこと~」が届きました

 みなさん、こんにちは。年が明け北京も少しずつ日が長くなってきました。天気も青空が見える日が多く、空気の悪い日が少ないです。今年は去年より風が強い日が多いらしく、PM2.5の影響も少ないです。今回は北京だよりの最終回なので、留学で得たことと、日本でやってくるべきだったことについて書きたいと思います。

 留学で得たことは主に三つあります。一つ目は中国語のレベルが格段に上がったことです。中国語が話される場所で生活し勉強をすることは自分にとってとても良い経験になりました。留学して間もないころは自分の伝えたいことが上手く伝わらず、とても苦しかったです。しかし今では、自分が伝えたいことは相手にはっきり理解してもらうことができるようになりました。また、初めは慣れないことばかりで消極的だったのに、今では積極的に自信を持って行動できるようになりました。

 二つ目は北京の印象が変わったことです。日本にいたときは、経済面では中国は日本人から見れば物価がとても安いという印象がありました。しかし、食べるものによっても異なりますが、北京で外食すれば、日本で外食するよりも高くなることがあります。またショッピングモールで売られている洋服も日本よりも高いです。それで、金銭感覚に注意して生活しました。文化面ではクリスマス当日がとても印象的でした。中国ではクリスマスを過ごす文化がなく、そんなに賑やかではないと聞いたことがありました。しかし、12月になると街にイルミネーションが光り、あちらこちらでクリスマスイベントが開催されるなど、とても華やかでした。またクリスマス当日はバーやクラブの外に行列ができており、とても驚きました。後で中国人の友達にこのことを話したところ、大都市では賑やかにクリスマスを過ごすが、農村ではクリスマスも普段と同じで、何もないそうです。

 三つ目はいろいろな国の友人ができたことです。世界の各地から来た人たちといっしょに授業を受けていると、国によって考え方や見方が違うことが多々ありました。また学校の文化祭や催しで中国以外の国の文化に触れたり、中国語で異国の人とコミュニケーションをとることができ、自分の考えが広くなったり、新たな考え方が加わったり、日本がどのような国であるかを改めて知ることができました。

 留学前に日本でやっておくべきだったことは主に二つあります。一つ目は中国語の勉強です。主には基礎的な文法と発音練習です。私は北京に来てから基礎的な文法を細かく学び、理解することができました。しかし、基礎的な文法は日本でも十分に勉強しマスターすることができます。どうして日本でもっと真剣に勉強しなかったのだろうと後悔しました。発音練習も同じです。豊橋キャンパスには何人かの中国人留学生がいます。その留学生の子たちとたくさん交流し、発音練習することで、標準に近いより正確な発音にしておくべきだったと後悔しました。中国語は発音が正確でないと全く伝わらないので、北京に来て、最初のうちは本当に苦しかったです。

 二つ目は日本のことを知り、自分の考えを持つことです。授業や中国人の友達と話していると、文化、歴史、経済、政治の話題が頻繁に出てきました。友達に「今の日本の政治についてどう思う?」と聞かれたときに、それに対する知識や考えを持っていなかった私は何も答えられず、「興味があまりない」と答えるしかありませんでした。それは本当に恥ずかしいことでした。ですから、留学する前から、ニュースや新聞を読むことを習慣にしていれば良かったと思いました。

 一年間の留学を通して、自分にとってプラスになることばかりでした。この経験を残りの大学生活に活かしていきたいと思います。

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(写真左)
クリスマス当日たくさんの人で賑わう藍色港湾
(写真右)
北京大学内にある湖は今氷が張っているためスケートリンクになっている
ちなみに北京語言大学内にはこのような大きな湖はない

カテゴリ:その他|掲載日:2015年01月15日

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