文字サイズ

ホーム > 新着情報 > その他 > 荒川ゼミ・稲生理沙さんから「上海便り4~ちょっと刺激的な中国留学」が届きました

その他

荒川ゼミ・稲生理沙さんから「上海便り4~ちょっと刺激的な中国留学」が届きました

 ミンミンと蝉の鳴く上海のこのごろ(上海も蝉がいるんですよ。カラスはめったに見ないんですが)、みなさんはどうお過ごしでしょうか。

 上海に来てから早六か月が経ちましたが、まだまだ驚くことも多く、胃は夏バテと「こってり中華」にやられている私ですが、この場をお借りしてこの半年を一度振り返ってみようと思います。

 留学、と言ったら、英語圏やヨーロッパ圏のおしゃれな留学を思い浮かべる方も多いと思います。私も留学と言ったら、いろいろな肌の色の人たちとスマートに横文字を話しているイメージがあります。たとえば、以下は友だちとの会話。

「留学行くんだ!」

「え、どこの国?」

「中国!」

「???」

 日本にいると、中国のイメージって、霧がかった天安門広場の毛沢東、PM2,5、食品偽装、なぜか人が穴に落ちて救出!といったメディアが伝えるニュースの影響が大きいような気がします。だから、中国に留学っていってもピンと来ないのでしょう。

 たしかに中国・大陸は交通ひとつとっても、かなりもまれている感じで(たとえば電車は強気でいく必要があります。普通に日本の感覚で並んでいたら、目の前で閉じられたり、バスで運転手の目の前でドアに挟まれたり…痛かった)、日本人の感覚からすると少しアメージング!な場所でもあります。ですから以下の文章は、中国に留学するというのはこんな感じかー、ふんふんという程度で読んでいただけるとうれしいです! 

 

★まずはじめに、必要で制度が異なるもの

携帯電話

 電化製品は日本で買ったほうがお得ですし(特にパソコンは電圧を気にする必要もありませんし、日本で買ったほうが安くて説明もきちんと受けられていいです)、性能の保障がありますが、携帯に関すると、中国はSIMというカードを買って、チャージをしながら、一定の情報量まで使い放題に自分で設定をして使っています。これは日本が独自の方式をとっていて、世界的にはSIM方式を採用しているため制度が異なります。日本で使っていた携帯はWIFI(無線LAN)があれば使えますが、電話などの機能はSIMを使わなければなりません。

 アップルやサムスン、ソニーなどの携帯は日本で買うより高いですが、中国のブランド、小米[シャオミイ]华为[ホアウェイ]、レノボなどはだいたい一万円から二万円程度で買うことができ、性能も値段の割には悪くありません。

 ただ、買う際には必ず中国人の友達と行ってください。ぼられる可能性もありますし、日本と違って値段交渉も可能です。そして、お店の人もきちんと説明してくれるとは限りません。制度も違うので、一つ一つ設定まで手伝ってもらったほうが後々変に料金をとられずに済みますよ!

 

★中国での語学勉強

 はっきり言ってまだまだの私がこんなことを書くのもおこがましいですが、少しでも勉強したい方の参考になれたら幸いです。

 日本人は漢字を知っているので漢字から勉強しなくてもすみますし、同じ言葉も多いので、ある程度他の国の人に比べると文法面、もっぱらテスト面では有利だと思います。

 しかし、日本人にとって苦手なのはなんといっても発音。理由は日本語には音が少ないからです。なので、中国語の特殊な舌の動きの発音(そり舌音)、音の上がり下がり(四声)、-nと―ngの音の違い(どちらもカタカナで表記すると“ン“)などは日本人の耳からしたら聞き取りにくい上に、きちんと練習しなければ通じません。

 日常生活では、店員さんに話した時、通じなくて無視されたり、あからさまに嫌な表情をする人もいます(その逆でかなり親切な人もいます、なんてったって日本の10倍以上の人口の国なので、人もいろいろです)。「発音が悪い」とずばっと言われたりすることも…。

 とにかく、発音なのです。私は朝起きたら、日本から持ってきた発音専用のCDで発音の調律をし、使ってる教科書の単語を読み、本文をシャドーイングしています。時々中国人の友達に発音を聞いてもらって、悪いところは読んでもらって、その悪い発音はCDをまた聞いて矯正したりしています。そして普段から、ラジオをつけっぱなしにして家事をしたり、動画サイトで大陸ドラマを見て、使えそうな単語はメモしています。要するに、できるだけ耳で聞いて、声に出して練習することを常に意識しています。

 私は本当に少しずつですが、中国人の友達の協力によって、だんだんと発音が良くなってきました。

 

★最後に

 中国は発展途上の国で、マナーもモラルもまだまだ荒っぽいところは確かに多いです。しかし、実際の中国人のハングリー精神、勤勉さ、待たされても怒らないところ、驚くほど謙虚なところは本当に頭が下がります。メディアではあまりそういうところは取り上げられないので、ぜひ生の中国も味わってほしいなあと思います。ちょっと刺激強めだとは思いますが!

 

zemi_arkw_140903-11.png

高鉄[ガオティエ](中国の新幹線)の切符売場。さすが13億の人口の移動は簡単ではなく、ネットで予約せず直接買う場合はこのように並んで買います。私は1時間かかりました。買う直前に窓口の横から堂々と横入りされたりするので(経験者は語る)、ここは我を強く持って並ぶ必要があります。ちなみに、外国人は切符を買う場合、パスポートが要りますが、中国人も身分証が必要です。人々の移動は中国では厳しく管理されているのです。

 

zemi_arkw_140903-12.png

↑ここが高鉄の出発前ロビー。手荷物もまるで空港のように検査され、厳重にチェックされます。高鉄は日本の新幹線とほぼ同じで、乗り心地は快適です。

 

zemi_arkw_140903-13.png

↑北京に行ったときの、日本人が思い描く有名なイメージ画「霧がかった天安門のなかの毛沢東」。私が行ったときはこうでしたが、晴れているときは空はとてもきれいだそうです。

 

zemi_arkw_140903-14.png

↑一見おいしそうなエビ。実はこれ、「ザリガニ」。これと一緒に青島ビール!というのがこっちの夏の味覚です。

 

zemi_arkw_140903-15.png

()拍[ズーパイ](自分で自分のことを撮ること、自撮り)専用のカメラ。中国人は自撮りが大好き。日本人は照れてピースという写真が多いですが、中国人は堂々とポーズを決めて、モデル顔負けのキメキメの写真を撮ります。これは日本のカメラメーカーのカメラで、中国用に出荷しているようです。

 

 zemi_arkw_140903-16.png zemi_arkw_140903-17.png

↑(右)中国のお寿司。アボカド、マグロ、エビフライ、海苔などがもろもろ巻いてある、カリフォルニアロール的なお寿司。でも、なかなかおいしいので、邪道と思う前にご賞味あれ!

(左)绿()豆[リュウドゥ]()のアイスキャンディー。豆がぎっしりで、なぜか口がスウスウする清涼感あり!こちらは約16円程度でとってもお値打ちです。


カテゴリ:その他|掲載日:2014年09月04日

ページ
トップ