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荒川ゼミの鈴木杏奈さんから「北京便り3~北京のゴミ問題~」が届きました
皆さん、こんにちは。八月も終わりに近づき、朝夕とても涼しくなりました。この夏の間にも大気汚染のひどい日が何日かありました。大気汚染は冬の期間だけにあるわけではありません。そこで今回は北京の環境問題とゴミ問題について考えてみました。
ある専門家が北京の環境汚染について次のように言っています。
「北京では大気汚染、水質汚染、騒音問題、固体廃棄物汚染などの四つの方面が比較的深刻である。都市中心部の大気中には国家基準を超える二酸化炭素が含まれている、大部分の交通機関は道路上にあり、車が排出する一酸化炭素は毎年平年を超えている。北京市が毎日排出している200万トンの汚染水の中には、大量の有害物質と有毒な細菌が含まれている。全市で観測された76の河川のうち40の河川が汚染されている。都市中心部の騒音もとても深刻である。その他には、1985年に北京航空航天大学が遠隔探査を行った時、北京市近郊外で64平方メートル以上のゴミ約5190個が積み上げられており、専門家たちが「ゴミが北京市を囲んでいる」と言っていることに人々はようやく納得した。」
私はこの文章を読んで、とても恐ろしく感じました。
北京市には至る所にゴミ箱がありゴミが出たらすぐにゴミ箱に捨てられるようなっていますが、分別が「燃えるゴミ」か「燃えないゴミ」かの二つだけです。そのため、ペットボトルやビン、缶全てが一緒になっています。ある高級ショッピングセンターには日本と同じように燃えるゴミ、ペットボトル、ビン缶、金属というように書かれたゴミ箱がありました。しかし、中をのぞいてみると、何一つ分別されているゴミはありませんでした。私は本当に驚きました。日本ではあり得ないことだからです。中国ではゴミ処理場に分別する専門の人がいるそうですが、毎日大量のゴミがでる北京市で、限られた人数で分別することは不可能だと思います。
日本に留学を考えている友達は、日本で生活する上でゴミの分別ができるか心配だと言っていました。また別の人は、日本にいたときゴミ分別表を一日かけて何回も読んだと言っていました。私はこれらのことを聞いたとき、日本人はすでに習慣がついているので何も苦労しないが、中国人にとってはゴミを分別するという習慣がないので大変なことなのだなと思いました。
最初に挙げたように中国にはさまざまな環境問題が存在しています。環境問題は今地球全体で大きな問題となっているため、今後、主に中国にスポットをあてて考えていこうと思っています。
カテゴリ:その他|掲載日:2014年09月03日