学習活動
[ゼミ活動] 2025年度2年生ゼミ合宿−山形置賜地域(山口ゼミ)
2025年度2年生のゼミ合宿は、1月13日から15日の3日間にかけて山形県置賜地域を訪問しました。豊橋や田原はあまり雪が降らないので、新幹線を降車した瞬間に一面の雪景色が広がり、とても興奮しました。

集合写真

ホテルからの景色
今回のゼミ合宿の目的は、山形県川西町や置賜地域の「食」に関する取り組みを学ぶことです。2日目には、中沖酒造を訪問し、酒造りを体験させていただきました。蒸米を窯から取り出して自然放冷したり、45%に削ったコメを洗米したりしました。また、10℃まで冷やした蒸米を樽に入れ、発酵を促すためにかき混ぜる作業(かい入れ)も体験させていただきました。事前にオンラインで酒造りの工程や取り組み内容について伺っていましたが、座学だけではわからない作業の様子や、温度やお米の状態を実際に確認することができました。特に、杜氏を中心に、感覚だけではなく秤や測定器を使って、細かく確認しながら作業を進めている様子が印象的でした。酒造りは機械だけでなく、職人の経験に大きく支えられていることを実感しました。洗米作業では、短時間で均一に洗う難しさを体験しました。「精米歩合が低いコメは手で洗わないと風味がよくならない」と伺い、価格の高い日本酒ほど、非常に手間と時間をかけて造られていることを改めて理解することができました。さらに、酒造りの奥深さと、伝統産業を支える現場の努力を感じました。

洗米の様子

放冷作業

かい入れ
次に、山形食品株式会社アセプペット工場を訪問しました。
同社は、自社ブランド「サン&リブ」とOEM(受託製造)の2大柱とする、山形県南陽市の飲料製造会社です。ペットボトルの成形から無菌状態での液充填までを一貫して行う「アセプティック充填システム」を導入しており、衛生的で安全・安心な製造システムで、複数の大手飲料メーカーの製品を受託製造しています。ペットボトルができるまでの工程を知り、そこからスーパーなどに陳列されている飲料の製造工程を実際に見ることができ、新たな学びを得ることができました。
商品開発の面では、山形県は果樹産国全国4位であることから、山形食品は果物搾汁工場として稼働しています。果物を活かした商品づくり、美味しい食を主軸に地域社会に貢献するオリジナル商品を製造している点が印象的でした。誰もが安心して口にできる製品づくりをモットーに、美味しく安全な食を通して地域社会に貢献していることがわかりました。

集合写真−山形食品にて
最後に、置賜農業高校に訪問しました。
高校2年生の皆さんが、プロジェクト研究の成果として『ダリア普及拡大への挑戦』を発表してくださいました。
川西町の花がダリアということで、バイオテクノロジーでの培養に挑戦し、平成7年にダリアのウイルスフリー苗の作出に成功したそうです。このダリアは、町にあるダリヤ園に定植されています。さらに、平成10年には、雪に埋もれた温室内で「超遅咲き」の冬咲きダリアにも成功しており、バイテク技術による「超早咲き」ダリアの成功と合わせ、一年中ダリアが咲く町として、地域活性化の夢を広げていました。
高校2年生とは思えないほどの難しく新しい研究をしていて驚きました。「年間を通してダリアの咲く町にしたい」という目標は、観光や地域ブランドの形成にもつながるものであり、高校生の研究が地域振興の一端を担っていることを実感しました。

置賜農業高校からの歓迎

冬に咲くダリア−温室にて
今後、このゼミ合宿で得た知識と経験を活かして、地域の食や農業、地域づくりについての理解を深めていきたいと思いました。
最後になりましたが、視察訪問を温かく受け入れてくださった関係者の皆様、ありがとうございました。
カテゴリ:学習活動|掲載日:2026/02/02