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学習活動

[ゼミ活動] 2024年度2年生ゼミ「食のコンヴィヴィアリティ体験」(山口ゼミ)

2024年度2年生ゼミで,田村典江編『みんなでつくる「いただきます」-食から創る持続可能な社会』を読みました.その中で,カストリアディスの『想念が社会を創る』が紹介されており,『良い食』とは何かをみんなでイメージすることが未来の社会を変えていく力になることを学びました.現代の食が持続可能な食となっていないのであればどうするべきか,という一つの価値観の転換の方向性として,イリイチの『コンヴィヴィアリティ』に照らし合わせたフードシステムを目指すことが考えられることを知りました.そこで,私たちは,この書籍から,コンヴィヴィアリティを下記のように解釈して,ゼミの授業時間2時間程度でできる『私たちにとってのコンヴィヴィアリティな食』の実践を行いました.

コンヴィヴィアリティとは:
「個の自律を重視しながらも,人々が互いに支え合い成長すること」

下記の写真は,終わったあとに学生がまとめたものです.

今回,コンヴィヴィアリティな食の条件を,(1)安全,(2)ヒトの輪,(3)会話,(4)味,(5)バランス,(6)値段,(7)量,(8)調理時間,としました.評価は写真の通りです.作ったのはカレーライスと3種類の鍋料理で,普段家で作って食べているものを同じなのですが,白米だけではなく雑穀を炊いたり,国産の野菜を使ったり,敢えて調理時間が短くなる材料を選んだり,何ができるか話し合いながら役割分担をしたり.未来に向けて『良い食』を考えるいい経験になったのではないかと思います.


カテゴリ:学習活動|掲載日:2025/05/22