学習活動
[ゼミ活動] 九州スポーツ心理学会第38回大会に参加しました
2025年3月1日〜2日、九州産業大学で開催された「九州スポーツ心理学会第38回大会」に、尼崎ゼミの2年生3名が参加しました。
本学会は、九州を中心としたスポーツ心理学を志す研究者の研究会として始まり、現在では全国から研究者が集まる、まもなく40年を迎える歴史ある学術集会です。若手研究者の育成にも非常に熱心であり、学部生の発表も積極的に受け入れる貴重な場となっています。
今回参加した尼崎ゼミの2年生3名にとっては、初めての学会参加でした。そのため緊張した様子でしたが、特別講演やシンポジウムでは、普段の大学の講義では聞けない貴重な話を一言も聞き漏らさぬよう、熱心にメモを取りながら耳を傾けていました。また、初日の情報交換会では、著名な研究者や若手の大学院生と飲食を共にしながら、和やかに談笑していました。さらに、二日目のポスター発表では、発表者に積極的に質問を投げかけ、研究内容について対話を試みるなど、学術集会を十二分に満喫している様子でした。
第38回大会に参加した3名の学生の感想
伊賀 友祐さん
今回、初めて学会に参加し、当初は研究成果を発表する場だと思っていた。しかし、今回の学会では「コーチング現場とスポーツ心理をつなぐ」というテーマでシンポジウムが行われ、その分野が今後どのように発展していくべきかが討論されていた。また、研究と現場をどのように結びつけていくかについても議論が交わされており、研究は発表して終わりではなく、現場で活かされてこそ意味があるのだと強く感じた。
林 夢翔さん
今回の学会に参加して、全体的に「行ってよかった」と感じています。特に良かった点は、今まで訪れたことのなかった福岡に行けたこと、そして九州スポーツ心理学会を通じて、スポーツ心理学を研究する教授たちの発表を多く聞くことができ、知識を深められたことです。一方で、自分の未熟さを痛感し、あの場にいることに少し気後れしてしまったのも正直なところです。しかし、この経験を今後の卒業論文やガクチカ(学生時代に力を入れたこと)につなげ、成長の糧にしていきたいと思います。
梁原 優太さん
学会の雰囲気や、目上の人との会話を学ぶ良い体験となった。当初はとても厳格な雰囲気を想像していたが、時折ユーモアのある発言もあり、意外に感じた。発表の内容で特に印象に残ったのは、「体育科目が消える可能性がある」という話題だった。義務教育における体育は、単に運動機能を高めるだけでなく、競技を通じて敗北を経験し、チームワークやコミュニケーションを学ぶなど、児童の成長においてかけがえのない役割を果たしている。そのため、体育科目がなくならないことを強く願っている。また、ポスター発表では「感情の抑制がパフォーマンスに影響を及ぼす」という研究結果が特に興味深かった。感情の表出が否定的に捉えられがちな武道において、同様の研究を行った場合、どのような結果が得られるのかが気になった。
カテゴリ:学習活動|掲載日:2025/03/04