文字サイズ

ホーム > 資料

PLEND記事

【学生の声】
神野元汰君(地域政策学部3年,ローカルボイス・代表)

主に東三河の農家の思いと消費者のニーズをつなげる活動を精力的に行っている、学生地域貢献事業グループ「ローカルボイス」。今回は代表の神野君から話を聞きました。

(1)始めたきっかけは?

1年生の頃、先生から教えてもらった体験研修に行きましたが、あまりに充実していたため、(自分からは主体的にすることがなく)大学生活が退屈になってしまいました。そこで先生に学生地域貢献事業を進められ、何をやろうかと考えました。その結果東三河は農業が有名であることに気づきましたが、私たちはなぜこの事実を知らなかったんだろうか、おそらく、生産者と消費者がお互いのことを分かっておらず、野菜の見た目や値段しか分かっていないのではないか、そう考えました。そこで私たちが、消費者のニーズや生産者の思いを伝えられる繋ぎ役になれるのではないかと思い、地元の人の声を聞くということで「ローカル(地元・生産・消費) ボイス(声)」を立ち上げました。

(2)目的は?

農家さんの野菜に付加価値をつけるにはどうしたら良いのかをメンバーみんなで考えました。加工、有機野菜の栽培、料理に合わせた野菜を作る、PRといった意見が出ましたが、この中でPRが良いと考えました。ローカルボイスの目的として「プチブランド化」を掲げていますが、プチブランド化とは、一人一人の農家さんをブランド化するというものです。情報という付加価値をつける。ローカルボイスは農家さん、消費者の声を情報にするのが仕事です。計画としては、お客さんにアンケートをし、消費者のニーズを調査、そのニーズを持って農家さんのところへ取材に行く。ニーズにあった情報を引き出し、ニーズにあった情報を野菜に付加価値としてつけ、販売をする。このサイクルがプチブランド化です。

(3)気をつけていることは?

自己満足で終わらないという事を心がけています。自分たちが楽しいことは大事ですが、農家さんや消費者の方のためにならないのであれば、意味はないと思っています。また、農業のイベントなどにも積極的に参加をして、地域の人から信頼を得るための努力も欠かさないようにしています

(4)成功したこと、失敗したことは?

1回目のアンケートは、わずか30人分しか集まりませんでした。そこでメンバーで原因を究明し、2回目に挑みました。結果は同時間で120枚以上。メンバーにとって自信に繋がりました。またアンケートを取る中で、「愛知大学生だから書いてあげる」という地域の方々の言葉が大変励みになりました。

(5)この活動で変わったことは?

メンバーでの活動は大変だと思いましたが、いろいろな意見が出て可能性が広がることを知りました。グループで活動して良かったと思います。代表のできることを考えた時に、地域で活動する事の大変さ、そして可能性を感じるようになりました。自分達と協力してくれる人達を探すのは簡単な事ではありません。自分達よりも年上の方々から信頼を得るために何度も何度も足を運びました。まさに営業マンです(笑)。でも、そんな積み重ねが今、人の輪を繋げつつあります。この繋がりこそがローカルボイスの最大の強みだと私は思います。

(6)今後の目標は?

最終的な目標は、消費者が生産者の思いを理解して購入していただけることです。そのためには、生産者の思いを伝えられる仕組みづくりをしなければなりません。現在は、イベントなど一過性でしか思いを伝える事が出来ていませんが、経験を積み重ねながら1年を通して思いを伝えられるよう今後も努力していきたいと思います。

〔文責:星野智則(地域政策学部1年)〕

ページ
トップ