地理学の高度な教育には、測量実習や気象観測の行える広いキャンパスと、キャンパス周辺でのさまざまなフィールドワークを可能とする環境が必要になります。地理学専攻の所属する、愛知大学豊橋キャンパスは、豊橋駅から2qという都市型のキャンパスであるにも関わらず、適度な広さと自然に恵まれ、地理学の教育において理想的な条件を備えています。キャンパス全域が旧帝国陸軍第15師団時代にルーツをもつ森の中にあり、夏は涼しく、春秋は新緑や紅葉が楽しめます。キャンパスからは、豊橋都心の商業地、豊橋や豊田の工業地、渥美半島や一色の農漁業地、豊川の中央構造線などに容易にアクセスでき、あらゆる地理学の分野のフィールドワーク教育が可能です。
土地に余裕のある豊橋キャンパスでは、所属学生約60名という小さな専攻である地理学専攻にも、専用の部屋が3部屋用意されているなど、恵まれた環境で教学・研究が行われています。共同研究室には、歴代の卒業論文が保管されており、地理学専攻の歴史そのままといえる部屋になっています。辞書・辞典類など、地理学の学びに必要な資料も備えられており、レポートの作成などの自学自習のほか、学生の交流の場としても利用されています。ゼミなどの少人数科目用の教室としても使われます。
地震計、風力計、温度計、水質計など、地理学の研究に必要な各種環境調査と実験が行える設備機器を備えた部屋です。コンピューター、AV機器、測量機器、全国の地図類なども備えてあり、普段は学生の談話室としても活用されています。学生の研究用資料等を置くことも可能です(ただし管理は自己責任です)。隣には大学院生の共同研究室があり、学部生と院生との距離が近いのも愛知大学地理学専攻の特徴といえます。
地形図、統計資料、書籍、論文雑誌など、日本のほか、海外を含めた、あらゆる地理学関連の資料が所狭しと並んでいます。主に、教員や大学院生が研究用に利用していますが、学部生にとっても卒業論文やレポートの作成において有益な資料が多く収められています。地理学専攻専用の図書室と考えればよいでしょう。
60万冊(他キャンパスを合わせれば150万冊)の蔵書をはじめ、コンピュータールームなども整備された、教学、研究全般の基盤になる設備です。土日祝日も開館しており、大学生活のあらゆる機会に活用できます。グループ用の学習室も備えられています。大抵の資料はこの図書館で入手できますが、学内にない資料についても、図書館で手続きを行えば取り寄せることが可能です。詳しくは図書館のHPをご確認ください。
「愛知大学綜合郷土研究所」と「愛知大学中部地方産業研究所」が入居(現在、両研究所とも事務室は研究館にあり、こちらは書庫として利用されています)する第一研究棟と、地理学専攻の設備のある第二研究棟で構成されています。研究所の建物は、1908年に旧帝国陸軍第15師団の将校詰所として建てられたもので、廊下を歩くだけで気が引き締まるような風格があります。研究所内には、地理学の研究に必須の、愛知県や静岡県の郷土資料や考古資料、空中写真等が収められており、学生も積極的に活用しています。
地理学専攻の共同研究室がある「2号館」の1階には、愛知大学人文社会学研究所の事務室・会議室・書庫が設けられています。文学部の学生も、当然施設を利用することができます。室内には、辞典類や全国の大学の紀要が収められており、教員も利用する落ち着いたスペースで、じっくりと勉学に集中することができます。また、過去の卒業論文のうち、特に優れたもの(表彰の対象になったもの)は地理学専攻の共同研究室ではなくこちらに保管されており、卒業論文の季節になると、参考にしようと多くの4年生が訪れます。
〒441-8522
愛知県豊橋市町畑町1-1
TEL.0532-47-4111(代表)
E-mail. akiokvega.aichi-u.ac.jp
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