ドイツ語の文法
ドイツ語の文法 |
ドイツ語の動詞 |
ドイツ語の主語と
動詞の一致関係
日本語にもドイツ語にも動詞があるが、それぞれの形が大きく違っています。
日本語の動詞は時称だけによって活用されるが、ドイツ語の動詞は更に人称に
よって活用されます。つまり、同じ時称(例えば「現在形」)であっても、主語の人称に動詞の活用形を合わせなければ
なりません。ドイツ語では、主語と定形動詞は一致しなければなりません。もし、
主語が1人称単数であれば、動詞の活用形も1人称単数でなければなりません。
しかし、主語がなければ、一致関係が成り立たないので、その場合には、動詞を不定形動詞と言われます。
日本語の時称と
ドイツ語の時称
日本語には、動詞の時称が色々あります。例外なしでそれらの時称の活用形は語尾で、語幹につけて使わ
れます。一方、ドイツ語には、純粋の時称が2つしかありません:現在形と過去形です。
残りの時称は遠回しに表現されます。この現象は英語にもあります。遠回しな表現
は少なくとも2つのことばから成り立っており、ひとつは機能動詞で、もうひとつは
基礎動詞です。機能動詞は普通の動詞として活用されるので、定形動詞の役割を果た
しています。基礎動詞は不定形を取り、機能動詞にかからなければなりません。動詞の不定形は2つあります
:辞書形と分詞です。
遠回しな時称はたくさんあるが、ここでは、現在完了形・過去完了形・未来形
に限ります。現在完了形でも過去完了形でも、機能動詞は「sein」か「haben」で、基礎動詞は過去分詞です。
どの機能動詞を使えばよいというと、基礎動詞は具体的で抽象的な変化を表すことばであれば、「sein」を機能動詞に
しなければなりません。具体的な変化というと、主に移動という概念です。抽象的な
変化の例を挙げると、「目を覚ます」というのは、「寝ている」という状態から「起きている」という状態への
変化を表すのです。
未来形では、機能動詞は「werden」で、基礎動詞の不定形は辞書形です。
ドイツ語文法
の難点そのA
日本人にとっては、ドイツ語の動詞を活用することと動詞の時称を作ることは難しそうです。 下記の図表はすべての人称の現在形・過去形・現在完了形・過去完了形・未来形の例を挙げます。 動詞「lernen」は規則的な動詞で、他動詞(つまり目的語を求めることば)ですから、「haben」を機能動詞 にします。一方、「kommen」は不規則的な移動動詞です。過去形の欄で示されている語幹変換にも注意して ください!
1単数 |
ich lerne
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ich lernte
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ich habe gelernt
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ich hatte gelernt
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ich werde lernen
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2単数 |
du lernst
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du lerntest
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du hast gelernt
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du hattest gelernt
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du wirst lernen
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3単数 |
er lernt
|
er lernte
|
er hat gelernt
|
er hatte gelernt
|
er wird lernen
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1複数 |
wir lernen
|
wir lernten
|
wir haben gelernt
|
wir hatten gelernt
|
wir werden lernen
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2複数 |
ihr lernt
|
ihr lerntet
|
ihr habt gelernt
|
ihr hattet gelernt
|
ihr werdet lernen
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3複数 |
sie lernen
|
sie lernten
|
sie haben gelernt
|
sie hatten gelernt
|
sie werden lernen
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上記の図表の例が全部正しいが、また動詞の活用に関する様々な問題点が残っているので、 簡単な概要に限っています。