ドイツ語の文法
ドイツ語の文法 |
ドイツ語の格と性 |
日本語の品詞と
ドイツ語の品詞
日本語の極難しい書き方(つまり漢字かな混じり文)を除いたら、日本語は非常に簡単な構造を持っ
ている言語です。品詞は7つしかありません:動詞・形容詞・名詞・形容名詞・連体詞・副詞・間投詞があります。
日本語の形態論によって、それらの品詞を変形する様々な方法があります。それに関しては、言語学者
は語彙素と接辞を区別します。日本語には、接辞が
豊富で、比較的に生産的です。接辞の例を挙げると、動詞の現在形を作るルかウです。
ドイツ語には更に代名詞(人称・所有・再帰)・冠詞(定・不定・否定・所有・疑問)・前置詞・接続詞(並列・従属)があります。
日本語の格と
ドイツ語の格
格について話すと、格を表す能力と格を求める能力を区別
しなければなりません。日本語では、格を表すのは格助詞で、格を求めるのは
主に動詞・形容詞・名詞です。
日本語には格助詞は9つあります:が・を・に・の・へ・から・より・と・で・があります。
一方、ドイツ語には格助詞がなく、格を表す仕事は代名詞と冠詞が持っています。しかし、ドイツ語には
格は4つしかありません:主格・所有格・与格・対格があります。
ドイツ語の主格は日本語の「〜が」と同じで、所有格は日本語の「〜の」と同じで、与格は日本語の「〜に」
と同じで、対格は日本語の「〜を」と同じです。
日本語の残りの格を表すためには、ドイツ語で前置詞を使います。しかし、前置詞は格を表すことばではなく、
格を求めるものなので、前置詞によって、求められる格が違います。
日本語の性と
ドイツ語の性
日本語にもドイツ語にも、言語学者が性という概念があります。類型言語学とは
それぞれの自然言語の共通したり異なったりするところを調べる分野です。類型言語学によると、ある言語に
は助数詞があれば、その言語には冠詞はないということが分かってきました。日本語には数量(日本語の〜枚・
〜人など)があるが冠詞がないから、ぴったり合っています。それは一体なぜなのでしょうか?
助数詞も冠詞もひとつの重要な役割があるからです。それは性を区別することです。
文法の性というのは、自然の性と違って、ある言語文化に必要な区別を表すことができる手段と考えられます。
日本語では、ものを数えれば、そのものの形や大きさによって、数え方が変わります。二次元的なものは「〜枚」
で、細長いものは「〜本」で数えられ、言語学的には、それは性を区別することと同様です。
ドイツ語には冠詞があり、名詞と一緒に、または名詞の代わりに使われます。しかし、名詞には性があるので、
名詞の性に冠詞を適切に合わせなければなりません。ドイツ語の性は、自然の性に似ているが、自然の性ではなく、
文法の性だと忘れてはいけません。ドイツ語の性は、男性・女性・中性があります。
ドイツ語文法
の難点その@
日本人にかなり難しそうなのは、ドイツ語の格と性を合わせて、表現することです。複数名詞を除いて、 ドイツ語のどの名詞の性が決まっているので、ある名詞の性を覚えていなければ、正しい表現を作れません。 更に、名詞が出てくれば、必ず格も指定されているから、名詞と一緒に出てくる冠詞も格によって適切に選択 しなければなりません。下記の図表はドイツ語の人称代名詞・定冠詞+名詞を性と格によって示し、日本語と 比較します。
〜は(が) |
男: der Mann
|
男が
|
男: er
|
彼が
|
〜を |
男: den Mann
|
男を
|
男: ihn
|
彼を
|
〜に |
男: dem Mann
|
男に
|
男: ihm
|
彼に
|
〜の |
男: des Mannes
|
男の
|
男: sein/eなど *
|
彼の
|
上記の図表の米印の所有冠詞は更に複雑になります。所有冠詞と一緒に出てくる名詞の性と格、そして持ち主 の性を全部合わせなければならないので、ここで除きました。