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杭 州 ~2008年秋~    (2008年度海外研修 原題 13.京杭)
 


 




北京と杭州は運河で繋がっている。いまでは船で北京杭州間を往来する人は普通はいないと思うが、列車にしても夜行になってしまうので、飛行機で杭州にやって来た。目的は古籍閲覧である。時期は大学祭開催の頃に合わせてみた。

左の写真は白堤にて


行きずりの人々にシルエットを拝借。この日は晴れ、暖かで半袖の人まで見かけたが、夕方には温度が下がってきた。

孤山のふもとにある浙江省博物館は無料で見学できたが、敷地内にある文瀾閣は改修工事中の様子だった。


   図書館でお世話になり、順調にマイクロフィルムを見ていたら、そのうち雨続きの天気となり、長袖を重ね着するとちょうどよくなった。暇ができて蘇堤を散歩したのも雨の中であった。サザンカ、南天、ツワブキ、もみじと東京名古屋あたりで秋によく見かけた植物は、北京では見なかったものばかりなので驚いている。サザンカは咲き始め、南天は実が赤くなりつつあり、ツワブキは黄色い花が咲き、もみじは赤くなり始めている状態である。中国茶葉博物館のそばでお茶の花も見かけ、勤務先の旧研究館の玄関先でも秋になると花開くことを思い出した。  


   

蘇東坡記念館を見学したのはいつのことだったのか、確か1990年のこと、でもその時と同じ建物なのか、記憶があやふやである。右下に見える葉は南天。蘇堤は蘇東坡が築いたもので、下の写真は蘇堤から望む雷峰塔方面であるが、雨に煙って曖昧模糊としている。なお、蘇東坡記念館と道路を隔てて、章太炎記念館がある。





 バス路線は地図を見てもよくわからず、図書館に行くのにタクシーを利用したが、帰りに歩いてみると意外に時間がかかった。1990年に宿泊した時と同じところに泊まって、西湖までは目と鼻の先と恵まれてはいたが。あの頃バスで西湖の周囲を巡った時は、交通量も少なく、バス路線もわかりやすかったのだろう。それにまだ若くて無理もできた。今回タクシーに乗っても渋滞で時間がかかるということもあったが、運河博物館に行った時は便利だった。この博物館は杭州の地図を眺めていて偶然見つけた。

右の写真は拱宸橋。京杭大運河の終着地にあたり、運河博物館で見た説明によると明崇禎四年に建設が始まり、三百年以上の歴史があるという。


       運河博物館から拱宸橋を渡ったところにある古い建物。人が住んでいる気配がなく、警備の人が何人か見受けられた。

運河博物館で思ったこと。京杭大運河は自然発生の河ではなくて、建造されたもの。万里の長城のほかにも中国人の偉大なる創造物があると認識を新たにした。