国際交流センター紹介

所長あいさつ

国際交流センター所長 功刀 由紀子(地域政策学部教授)

 情報技術が急速に進歩している現代では、Webを利用することにより、短期間の間に多数の人々と交流することが可能です。現在、教育方面のみならず、いたるところで叫ばれている「グローバル人材の育成」は、このような方法でも育成できるかもしれません。
 ほんの少し前、多様な個性を認め合うことが大切との考えから、金子みすず氏の「みんな違って、みんないい」という詩の一節が、大変もてはやされました。ところが最近では、劇作家の平田オリザ氏が「みんな違って、たいへんだ」と指摘しています。

 そもそも、皆が異なる混沌とした状況に遭遇した時、まず私たちが抱く感情は、「こりゃ、大変だ。」でしょう。しかし、そのような状況から逃れることができず、継続して接する必要があるときは、お互い何とか意思疎通の手段を探り、次第に互いを知り、許容できるように努力することに異論はないはずです。その結果、互いが異なっていても、その相違、多様性は認め合うことができる、つまりは「みんな違って、みんないい。」へと進化して行くことができるはずです。このような手順をしっかりと踏まずに、いきなり好い子ぶって「みんな違って、みんないい。」と言っても、それは口先だけの思い込みであり、最近流行りの「グローバル化」ではないと、平田氏は警告を発しているのでしょう。

 本学の建学の精神では、「世界文化と平和への貢献」、「国際的教養と視野を持った人材の育成」、「地域社会への貢献」が、三本柱として挙げられています。三番目の「地域社会」も、「地元」ではなく、広い世界に視点を移した「地域社会」と解釈すれば、本学建学の精神は、いずれも国際社会で活躍できる、また多くの国から共に学び研鑽する人材の受け入れを目指していることが理解できます。互いの生活環境や社会情勢を現地で体験し、時間をかけながらしっかりと理解するためには、留学という方法は有効です。一方、生まれ育った国の異なる人たちと対面しながらの交流にも、多くの学びと気付きが伴います。今後、国際社会における政治・経済・文化といった多方面での一層広範囲にわたる多様化のなかで、互いの多様性を知識と経験に基づき認めあうことができる総合力豊かな人材の育成が、本学の国際交流理念の実行過程における目標と捉えています。

 本学は三つのキャンパス(名古屋校舎、車道校舎、豊橋校舎)から構成されています。そのうち、国際交流センターは、名古屋校舎および豊橋校舎に開設されています。各々のキャンパスが持つ特色と、各々の地域との繋がりを通して、上記に掲げる本学国際交流の目標を達成すべく、国際交流センターの運営に関与する教職員は、日々努力を致す所存でございます。

所在地、連絡先

名古屋校舎(本部)

〒453-8777   名古屋市中村区平池町4-60-6   [→アクセスマップ]
(国際交流センター事務課は厚生棟5階にあります)
電話:052-564-6116         FAX:052-564-6216
メール:inted@aichi-u.ac.jp

豊橋校舎

〒441-8522   豊橋市町畑町1-1   [→アクセスマップ]
(豊橋国際交流センター事務室は本館1階にあります)
電話:0532-47-4131         FAX:0532-47-4136

事業の目的・概要(愛知大学国際交流センター規程より)

国際交流センターは、本学と諸外国との学術、文化、教育等に関する交流を推進することを目的とする。

事業概要

  1. 本学学生及び外国人留学生の国際交流に係わる事業
  2. 本学教職員の教育・研究交流に関する事業
  3. 海外の大学・研究機関との教育・研究交流に関する事業
  4. その他、センターの目的を達成するために必要な事業

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