(2008年度在外研修 原題・12味覚)
2008年北京にやって来ると、食べ物の豊富さには驚いた。学食に行っても美味しい。外に行くとそれなりにお店がある。美味しいものは周囲にたくさんあるが、中年になってしまい、あれもこれもとはいかなくなった。それに9月に乳製品事件があり、幼児用ミルクだけかと思ったら、大好物のヨーグルトまで一時問題となり、食べ物が豊富になれば、それなりに問題が出てくるものである。 美味しいものを食べても、それを写真に撮る趣味はあまりなく、たまに中国で撮っていると撮ってはだめよと言われてしまう。特定の料理ではなく、秋の果実を中心につれづれなるままに味覚の話。 サンザシの実(紅果) 1990年上海でサンザシの実の羊羹を買った。酸味がきいていて美味しかった。その他、サンザシの実はいろいろと加工されている。今回(10月下旬)スーパーで生のサンザシを購入した。形は姫りんご、果肉の外観はりんご、味は酸味、皮をむくのが面倒という感じである。花は5月1日メーデーの日に勺園付近で見たものらしい。10月下旬その木を見に行ったが、実は見当たらなかった。 |
海棠の実 海棠に実がなって、それが食用になるとは知らなかった。ドライフルーツのなかで、海棠の実と太平果の実は美味しいと思った。ただ、生の太平果は見たことがない。 たわわに実った海棠の実は10月北京の宋慶齢故居にて。宋女史はこの実でジャムを作ったと説明板に出ていた。故居内にはキッチンもあった。1990年3月ここに来ているのだが、これは見たのかしらん、ここは覚えているという箇所がいろいろとあった。 |
栗(糖炒栗子) 10月中旬、北海公園北門付近にて。行列ができていて、よく見ると「秋栗香」という看板が出ていた。北大東南門を出ると、バス停の前に栗や焼き芋の屋台がある。かなり大きな栗である。私はスーパーで小粒のを買った。 |
柿 10月上旬国家図書館古籍館にて。渋柿か甘柿か、知る由もないが、そのうちスーパーでも見かけた。11月始め寧波で購入した桂林産「柿餅」とは干し柿のことである。 |
|||
|