花とその説明文を通して、繁体字、そして注音字母の実例を見たいと思います。撮影場所は3月上旬の台北・士林官邸と台北植物園です。花に興味がない方もいらっしゃるかも知れませんが、大部分の花は誰が見ても美しく、花は気候風土とも密接に関係があり、その写真は人物よりは当たり障りが少なく、Webに載せるにも大して問題にならないと私は考えています。ただ、花を美しく撮影するのは素人では無理ですが。
迎春花 (台北植物園)
背後は歴史博物館です。迎春花はこれからという感じでした。この時期、台湾全土は例年になく寒く、山では雪が降り、農作物*は値上がりし、体調を崩す人も多いとテレビや新聞で報道されていました。街にはマフラーやマスク(日本と違って柄物マスクあり)をしている人も。コンビニには熱さまシート、ドラッグストアにはホカホカ・カイロ…… 台北の冬は意外に寒そうです。つつじもちらほら咲いている状態でした。
*空心菜(私も上海で勉強していた時、よく炒め物で食べましたが、茎の中が空洞になっている青菜)、高麗菜(キャベツ)、苦瓜(ゴーヤ)がテレビの画面に出ていました。イチゴも低温で出来が悪いとのこと。その他、台湾スィーツについては別の機会に……
2005年3月 台北
成語と植物 (台北植物園)
成語に出て来る植物を集めた一角が台北植物園にあります。
また、『詩経』やその他の古典、十二支等に現れる植物についてのエリアもあります。
「梅」の表示板に出て来る「歳寒三友」とは松・竹・梅です。梅そのものは、ここでも花が終わっていました。この表示板にも注音字母が記されています。
梅 (台北・士林官邸)
3月上旬、梅は葉が生い茂り、小さな青い実も目につきました。
「梅」の字の横に記されているのは注音字母で、発音を示します。
台湾では漢字は繁体字、発音は注音字母ですが、「捷運」(MRT)の駅名表記には主にピンインが用いられています。台北の「台」の字も「臺」と記すことは少ないようです。ところで、皆さんのPCでは「臺」の字は文字化けしていませんか。なお、「捷運」は地下鉄、モノレールを含めた交通システムです。
(例)
西門 Ximen (ピンイン)
龍山寺 Longshan Temple (ピンインと英語)
台北 Taipei (慣用表記?ピンインはTaibei)
→ 八重桜 (士林官邸)
表示には「八重桜」と出ていましたが、日本では緋寒桜と呼んでいる桜ではないでしょうか。
← バラ (士林官邸)
バラ園のバラがすべて咲いているわけではありませんが、3月上旬の露地でこれだけ咲いているとは見事です。うちのバラ(鉢植え)は2月初めに剪定し、葉が出て来た状態ですから。