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春 節  (2008年度海外研修 原題 17.春節)

   

春節に 北大西門 焼き芋屋
 

 

春節とは旧暦のお正月で、「春節黄金週」として休みが続く。中国人、そして海外にいる華人にとってはもっとも大事な年中行事である。

除夕は夜の11時過ぎから花火や爆竹の音が鳴り響いた。まるで暴風雨か爆撃かという勢いだった。日付が変わっても猛烈な音が続き、止んだかと思うとまた鳴り出し、時計を見たら確か夜中の2時過ぎだった。

一月初一、今年は1月26日にあたり、寒さで不調だった私は餃子のお誘いにも欠席し、学食はほとんど閉まっているのでどうしようかと思いつつ、西門に出てみた。西門では焼き芋を買っている人がいた。西門斜め向かいの暢春園が営業していて、そこでお昼を食べた。人影まばらなキャンパスを歩いているとどこからか爆竹の音が聞こえてきて、レトロな建物が多いせいもあり、表現が適当ではないが、まるで敵に包囲された村にいるような心地がした。本当は爆竹の音に新年の喜びを感じるべきなのだが。

 

   

祭祀を行う皇帝。時代が清朝ならば、一般人はここには入ることができなかった。廟会とは日本で言えば縁日に当たるのだろう。いろいろなお店が出ていて、楽しめた。広い広い地壇の境内が人で埋まって、屋台の出ているところは立錐の余地もないと言っても大袈裟ではない。新聞スタンドも休みで、やっと『北京晩報』を入手したところ、最終ページに地壇の廟会のことが写真入りで大きく出ていた。好奇心に駆られて出かけることにした。地壇には去年の4月行く機会があったが、地下鉄の乗り継ぎでは疲れそうなので、行きはタクシーで出かけた。

午前10時から民間から選ばれた皇帝役の人が祭祀を行うという情報を得ていたが、運のいいことに祭壇に到着したのは10時少し前。下の写真は人ごみの中からカメラが捉えた皇帝のお姿(黄色い装束)で、私自身にははっきり見えなかった。


     


         


       地壇の最寄駅から地下鉄に乗って、積水潭駅で下車し、西海を一周し、郭守敬記念館から西海を眺める。湖面には氷が貼り、氷遊びをする人もいた。

今年はお正月が二度来たような気がし、そのうち2月4日の立春となり、その日から気温の上昇のため市内の天然スケート場は閉鎖となった。旧暦と北京の気候が合っているとは聞いていたが、確かにそんな気もする。春が来るのはうれしい。ただ、春が来れば私は北京を離れる。