■風邪とインフルエンザの違い ◆急に高熱が出たら、インフルエンザの可能性大!
|
風 邪 |
インフルエンザ |
発 症 |
徐々に |
急激 |
主な症状 |
・のどの痛み |
・38度以上の急な発熱 |
流 行 |
ほぼ一年中 徐々に感染が広がっていく |
12〜3月頃 短期集中型 |
合併症 |
少ない |
脳症など重い病気が多い |
■予防
@帰宅時 上着を玄関の外でパンパンとはたいて、服についたウイルスを少しでも落とします。
家の中に入ったら、まず手洗い・うがいをしっかりと行うことが大切です。
A手洗い 石けんで、指の間も念入りに洗いましょう。
Bうがい
さめた緑茶や紅茶でうがいをすると、お茶の渋み成分カテキンが作用して効果的!
口のぶくぶくうがい15秒 → 喉のがらがらうがい15秒(順番をまちがえないこと)
※まず口の中の食べかすや汚れをとってから、喉のうがいをすることが大切です!
C水分摂取
お茶,ビタミンC豊富なジュース,スポーツドリンクなど
アメやガムで口の中のうるおいを保つのも良い
D部屋の加湿(※時々窓を開けて部屋の換気もしましょう)
部屋の温度は20-23度、湿度50〜70%(高すぎるとダニやカビの繁殖を促すので注意)
加湿器を使う
霧吹きスプレーで水を噴霧する
部屋に濡れタオルを干す
お湯を張った洗面器を置く
E睡眠
普段より“一時間”多くとって免疫力を強化する。
F栄養
バランスの良い身体の温まる食事をして免疫力を保ちます。
もしかかってしまったら
◇エネルギーの補給
食べたいものがあればなるべく食べて栄養補給をするほうが良いのですが、下痢などの
胃腸症状がある場合、繊維質の多いきのこやタケノコ、ごぼう、海藻などは、症状が治まる
までは控えましょう。
消化の良い温かい食べ物 ( 白身の魚・お粥・豆腐・卵・うどんなど )がおすすめです。
喉が痛くて食事をしたくない場合は、アイスクリーム・ヨーグルト・牛乳・プリンなど、
口当たりの良いもので栄養補給をします。
◇良質のたんぱく質をたっぷりと
高熱時には身体の中のたんぱく質が大変消耗します。肉・魚・卵・乳製品・大豆製品の補給
は不可欠です。
◇水分補給
熱などが出ている場合、いつもよりたくさんの汗をかくので、積極的に水分補給をしましょう。
スポーツドリンクや果汁など、ミネラルやビタミンも一緒に補給できる飲み物がお勧めです。
G外出
流行時は、外出や人ごみを避ける。どうしても出る時はマスクを着用しましょう。
■民間療法
のどに良い!大根あめ
咳が出る時に。皮つきのまま1cm角に切った大根と、それがつかるほどのたっぷりのはちみつを一緒に
ビンに入れる。2日ほど後、大根が浮いて来たら、上澄みをそのまま、あるいはお湯に溶かして飲む。
ビタミン・ミネラルが摂れるので、風邪でない時もおススメ。
日本伝統の万能薬・梅干し
梅干しと黒砂糖かしょうがを湯飲みに入れ、熱いお湯を注いで飲む。
もしくは、焼いた梅干しを食べるなどもある。
やっぱりコレでしょ!たまご酒
高たんぱく・高エネルギーで消化も良いたまごは、ビタミンB2も多く含み、風邪にピッタリ!
日本酒1カップ程度にたまご1個を入れ、火にかけて半熟になった時に、好みではちみつや
黒砂糖を入れ、熱いうちに飲む。
※アルコールが苦手な場合は、先にお酒を一度沸騰させてから作る。
しょうが湯
身体を温め、吐き気を鎮め、消化を助ける生姜。食欲が出ない風邪にどうぞ!
すりおろして、はちみつや黒砂糖とお湯を加えて飲んだり、スープなどにたくさん入れてみるのも◎。
■インフルエンザが疑われたら
インフルエンザが疑われたら、単なる風邪だと軽く考えずに、マスクをして48時間以内(できるだけ
早いほうが良い)に医療機関を受診しましょう。以前は症状を抑える対症療法が中心でしたが、現在では
ウイルスの増殖を抑える薬が効果を発揮しています。治療は早いほど有効です。
■インフルエンザと薬
インフルエンザに罹っているときは、使用を避けないといけない解熱剤があります。サリチル酸,
ジクロフェナクナトリウム,メフェナム酸などを含んだ解熱剤です。市販薬にもサリチル酸系の成分を
含んだものがあります。
解熱剤使用時には、かかりつけの医師によく相談してください。
なお、子供(特に15歳以下)には、大人の風邪薬は絶対に与えないようにしてください。
インフルエンザの内服薬は、症状が出てから48時間以内には内服を開始しないと効果が期待できません。
早めに受診することが大切です。
■インフルエンザにかかったら登校や出社は?
一般に症状が出てから3〜7日間はウイルスを排出するといわれています。その期間は外出を控えます。
やむをえず外出する場合は、マスクを着用して周囲の人へうつさないように配慮してください。
学校保健法では「解熱後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止期間としていますが、
「ただし病状により学校医その他の医師において伝染のおそれがないと認めたときはこの限りではない」
となっており、医師の裁量が認められています。
アルバイトや仕事への復帰の目安については、決まったものがありません。十分な体力の回復後に復帰
するのが良いと考えられます。完全に治らないうちに、無理して出社することは他人への感染を広げる事
にもなりますので、まずはしっかり治すことが大切です。