秦観 Qin Guan (北宋)
秦観(1049〜1100)、字は少游、またの字は太虚。号は淮海居士。高郵(江蘇省)の人。元豊八年(1085)の進士で、太学博士、秘書省正字兼国史院編修官などの官についた。北宋の代表的な詩人で、詞の作者としても名高い。蘇軾の弟子で、「蘇門四学士」の一人。政治的には蘇軾と同様旧法党に傾斜し、このため党争の犠牲となって何度も左遷され、最後は藤州(広西壮族自治区藤県の東)で没した。『淮海集』がある。作風はきわめて繊細かつ精緻であり、やや女性的である。それゆえその作品を「女郎の詩」などとそしる批評もあるが、銭鍾書氏はこの点を弁護している。『宋詩選注』の秦観の紹介を参照のこと。