相談室だより 

 

 

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2026.06.12

 

新しいことを始める〜続かなくてもいいじゃない〜

 

初めまして。4月から新しく名古屋キャンパス学生相談室の非常勤相談員をしております、石本真澄です。よろしくお願いします。

新生活が始まるときなど、不安を感じると私は「できることを増やす」という方法で解消します。簡単に言えば「新年度に新しいことを始める」ということなんですが、これだけ言うとあまりにポジティブな表現でしっくりこないので、個人的には「増やしがち」と言いたくなります。というのも、始めたところであまり続かないからです。

2026年の始まりは、坂本龍一のドキュメンタリー映画を見て、人知れず表現をし続けた姿に感動し日記を始めました(ちなみに日記を始めるのは3回目です)。素敵なノートを準備してしばらく書いていたのですが、残念ながら2か月ほどで本棚から動かなくなってしまいました。

よく「日記を書くといいよ」と聞きます。実際にフォーカシングの理論から見れば、言葉にならない感情を表現することで「気持ちを整理する場所」として有効ですし、メタ認知(自分を客観視する力)の面から考えても、一度書き出すことで客観的に自分を理解できるかもしれません。SNSで見かける絵や写真付きの日記も、見返すと自分の日々を思い出せて素敵な習慣だと思います。どう考えても「やるといいこと」ですよね。それでもやっぱり、続かないものは続かない。ダイエットとか食事制限とか、世の中には「やった方がいいこと」がたくさんあるのに、なぜかできない・続かない。つくづく人は合理的にできていないなと思います(合理的に動ける人もいますけどね!)。

ただこれは、自己否定的な話しではなく案外「続かないなりにあれこれ手を出してみるのも悪くないな」と思っている自分もいます。何事もやり始めること自体にエネルギーを使いますし、一度始めておけば、またやりたくなったときに「前やったやつ」の続きから始められます。だから続かないとしても、めげずにまた新しいことを始めます。

皆さんは新年度をどのように過ごされていますか?

大学一年生は、何もかもが新しい挑戦かもしれません。サークルや部活、新たな学問に出会い「やり切れるか」と不安になりながらも日々を過ごしているかもしれません。そもそも自分に合っているかどうかすら、始めてみなければわからないものです。ですから、その時々に興味があることは、ぜひ大切にしていただきたいです。

私が大学生の時、「大学のうちにしかできないことはやっておいた方がいい」と大人によくアドバイスを受けました。その時は「大学のうちにしかできないことなんてないんだ」とひねくれた気持ちになったことを思い出しますが、結局、その時興味があることは大学生でも社会人でも「今、やってみるしかない」のだと思います。

私は4月から刺繍を始めました。ずっと裁縫には苦手意識があって手を付けてこなかったのですが、急に思いついてスターターキットを買ってみました。様々な縫い方を調べながらやっているとあっという間に時間が過ぎ、ストレス解消にとてもいいような気がしています。果たして完成するのか? 今回も楽しみです。

 

名古屋学生相談室 石本