第１６章　ポストBRICsの最右翼・VISTAの展望
著者　　熊野　由実子
発表チーム　　西　白虎チーム
発表日　　2009　4.28

第１節　VISTAとは（担当：原）
・１－１　VISTAの台頭
VISTA：ベトナム、インドネシア、南アフリカ、トルコ、アルゼンチン
BRICｓに続くグループ。
ベトナム：06、WTO加入
トルコ：経済成長９％
南アフリカ：資源が豊富＋１０‘サッカーW杯
どうしてVISTAが注目されるか？
・ベトナム・・・東南アジアの中では高い90%と高い学力を誇る。賃金が「世界の工場」といわれている中華人民共和国の3分の1程度で済む。
・インドネシア・・・経済成長率6%。日本との取引が活発である。
・南アフリカ・・・経済成長率5%。 W杯のため、インフラ整備進む。
　経済効果→４７００億円
・１－２　VISTA諸国のGDPと人口
・新興工業国（発展途上国のなかで、２０世紀後半になって、急速に経済成長をした国、又は地域。）の世界購買力平価ベースのGDPの割合
１９９０年・・・４０．３％→２００５年・・・４７．５％
中心はVISTA。２０００年代中盤に入り、年６、７％の成長。
２０５０年には、２８倍に！？
新興工業国（発展途上国のなかで、２０世紀後半になって、急速に経済成長をした国、又は地域。）の世界購買力平価ベースのGDPの割合
１９９０年・・・４０．３％→２００５年・・・４７．５％
中心はVISTA。２０００年代中盤に入り、年６、７％の成長。
２０５０年には、２８倍に！？
・トルコ・・・日本の自動車メーカーが欧州向けの生産拠点として注目している。
・アルゼンチン・・・経済成長率8%。通貨のペソが暴落→輸出に非常に有利。
　バイオエタノールの原料として、とうもろこしの生産が生産額が伸びると見られている。
　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　　　　　　　↓
　　　　　　　VISTAは注目の的
経済成長率
０７年の各国は・・・
　ベトナム　　　　８．４８％
　インドネシア　　６．３％
　南アフリカ　　　５．１％
　トルコ　　　　　　４．６％
　アルゼンチン　８．７％
　（JETROより引用）

第２節　忍び寄る金融危機の影（担当：亀田）
２－１　アジア通貨の動向
　①ベトナム通過、変動幅を拡大
　　０８年１１月　ドルと自国通貨の公定レート
　　２％→３％
　②インドネシアルピア下落
　　外貨の流出を規制する措置を導入
　　→効果はなくかえって拍車をかける
　　→さらなる資本規制導入の懸念が高まる
２－２　アフリカ・トルコ資金繰り困難に
　①アフリカ経済の減速傾向が鮮明に
　　０８年　南アフリカの成長率見通し
　　４％→３．７％
　②海外からの銀行間の資金困難に
　　トルコ　海外からの資金繰り困難
　　→企業に対する融資金利の引き上げ
　　政策金利　世界最高水準の１６．７５％
　　ローン金利　２５～２７％
２－３　アルゼンチン国債急落
民間年金基金の国有化計画の発表
　→国内金融市場の混乱
フェルナンデス大統領
　→３００億ドル規模の民間年間基金を国有化する法案を提出する方針
　国債価格の急落
　→アルゼンチン経済の中長期的な健全性に対する市場の懐疑的な見方を反映

第三節　ポストBRICｓ”VISTA”の可能性（担当：安井）
３－１　BRICｓとVISTAの比較
・BRICsとVISTAに共通すること
（1）豊富な天然資源
（2）外資の積極的な導入
（3）購買力のある中産階級の台頭
（4）政情の安定
（5）若年労働力の増加である
３－２　ポストBRICｓ「VISTA」の展望
　　このシュミレーションによると、VISTAの経済規模は０５年から５０年までの間に２８倍に膨らむ計算となる。
　　　さらに２０３５年にはG7を上回ると予想される。
３－３　VISTAの今後の見通し
０８年１１月１５日　金融サミットの内容
・短期的・長期的な景気刺激
；各国の中央銀行による利下げ
；途上国に対する金融支援強化
；金融機関に対する監視強化の具体的方策
；今後１年間新たな貿易障壁を設けない
次回会合で今回の宣言と行動計画に盛り込んだ方策の
進捗状況について話し合うことで一致
・概要
　世界の需要回復に向けた対策、金融規制監督の在り方、国際通貨基金（ＩＭＦ）改革などを議論
　夕食会では

（１）経済悪化で影響を受ける途上国支援のためＩＭＦや国際開発銀行の資金基盤強化が必要
（２）自国経済を優先して貿易に障壁を設ける保護主義の台頭を許さない
（３）タックスヘイブン（租税回避地）の規制強化が必要
という意見も出された。

補足説明（担当：鈴木）
１．南アフリカ（世界屈指の資源国）
南アフリカ・・・
　金における産出量が世界一
　そのため今でも鉱業が盛んで製造業、金融業が発展。

　GDP部門別内訳を見ると、農業２．７％、鉱工業３０．９％、サービス業６６．４％
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
　途上国にもかかわらず、先進国と同様にサービス業の割合が高い
２．南アフリカへの追い風
・金に限らず、鉄鉱石やウランなど様々な貴金属が採掘されるため、主要輸出品は貴金属や鉄鋼資源になる。近年の資源価格の高騰に伴い南アフリカへの追い風となっている。
・金価格が急速に高値を記録してきている。
南アフリカにおける貿易収支の推移
・貿易収支については赤字額が増加している。これは自国通貨安を招く。南アフリカは資源開発のため海外から資金を大量に取り入れ自国通貨安から免れてきた。
３．復興課題
・実質GDP成長率を見ると、毎年約５％の伸びを示していて、経済発展の良さがうかがえる。ただ、失業率は「４人に１人」と、アパルトヘイトからの人種間の社会経済格差が大きな政治的問題となっている。
また、貧困削減、高い犯罪率抑制、エイズの蔓延の防止といった、重大な課題が多々ある。
４．ワールドカップの問題点
アフリカ大陸では初めての大規模なスポーツ国際大会であるため南アフリカの経済発展に大きく貢献すると期待されている。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　↓
一方、危険だという声が出てきている。
理由としては、治安が非常に悪く、観光客が滞在するのが危険なため。
特に、最大の都市であるヨハネスブルグは「犯罪発生率が世界最悪の都市」と、いわれており、中心地では観光客が外を出歩くとほぼ確実に襲われるらしい。
以上より、南アフリカでワールドカップが行われない可能性が出てきている。
資料の出所；上田ハーローGOLD　貴金属の変動要因http://www.uedaharlowfx.jp/gold/utline/change_factor.html
：極-南アフリカの経済http://www.enjyuku-forex.com/modules/content/content0058.html

全体を通して付け加えを含めた補足説明（担当：山本）
資源に関する補足
・VISTAに言える大きな強みとして天然資源の他に鉱物資源などがある。
・その代表格が（稀少金属）レアメタルである。
・レアメタルというのは、ハイテク機器などに欠かせなく、VISTA諸国やBRICSが多く保持している。
・資源が豊か＝時刻意原材料をまかなえる
→　他国への輸出可能
＝　経済成長への大きな期待
・VISTAの中でも特に注目のベトナム
（理由）
①短期間で経済成長率７％、WTO加盟国となり、世界中から益々投資が集中し、最大の魅力は経済成長率の良さのベトナム株式投資
②世界の工場「中国」に代わる輸出・生産拠点として期待を集めるベトナム
・VISTAの展望
労働者の安い賃金であるとともに、単純労働ではなく、準専門職従事者の平均月間賃金が安い＋アウトソーシング化や経済発展には欠かせない個人消費の伸び、資源、株式など
　　　　　　　　　　　　　　↓
　VISTA各国々にそれぞれポテンシャルという面において
　将来の高度成長が期待できます。
出所：ブルームバーグ、ジェトロ

投稿者：小島大輝 投稿日：2009年 4月28日(火)01時28分29秒

面接があるのでゼミを欠席させていただきます。

先生へ

投稿者：山本恵理子 投稿日：2009年 4月28日(火)00時33分35秒