李先生、こんにちは  投稿者:姜 暁一  投稿日:200811 6()212730

  返信・引用

 

 

 四日市大学経済学部現代ビジネス学科4年生の姜 暁一と申します。日本語学校時の王碩さんに李先生のことを紹介してもらいました。
 私の大学ゼミー研究テーマは「販売士」です。卒業論文は「北京におけるコンビ二エスストア経営」です。北京のコンビニ事情など調査中です。
 私は大学院で李先生につき従って、中国経済について、勉強し続けたいです。よろしければ、一回、先生を訪ねて、20092月の入学試験について、お話したいです。
 よろしくお願いいたします。

 

 


大川君、加藤さん  投稿者:  投稿日:200811 6()142732

  返信・引用

 

 

レポートを研究室ドアにかけておきました。
取りに来てください。

大川君のレポートには多少いらだちの痕跡が残っています。
その辺、割り引いてください。

他の人はどんどん先に進めてください。ぼくの意見を待たずに。
いまいろんな仕事が頼まれて、なかなか読む時間がないので苦労しています。

 


坂本へ  投稿者:中島  投稿日:200811 5()183120

  返信・引用

 

 

いつでもいいよ。

 


4年生へ  投稿者:坂本  投稿日:200811 5()144032

  返信・引用

 

 

11月中にゼミの集合写真を撮る予定で、留学生を含め絶対ゼミこれる日を教えてください。出来れば早い日にちの方が有難いです。お願いします。

 


ゼミ論集 改定  投稿者:大久保  投稿日:200811 5()042232

  返信・引用

 

 

世界の資源高と需給価格
06E2469
 大久保亜実
第一節 資源で描く世界地図
1-1 資源と世界の現状
1973
年に第一次石油ショックが起きて以来、石油は枯渇するかもしれない不安とともに世界は変化してきた。中でもBRICsを中心とした新興国の成長は目まぐるしい。2001年には、中国のエネルギー消費は世界全体の10%を占め、アメリカに次ぐ世界第2位になった。2位であるが、中国は人口が多いため、1人当たりの消費水準で計算すると約0.7t/年であり、日本の4t/年、アメリカの8t/年と比べてまだまだ少ない。
 こうした背景の中で、近年、原油・石炭等のエネルギー資源、鉄鉱石、銅地金等の鉱物資源の価格は、高騰を続けている。

1-2 化石燃料に依存する世界
 近年、発展途上国を含めた世界的なエネルギー需要が増大し、地球規模での資源枯渇問題がエネルギー利用の大きな制約要因としてクローズアップされてきた。今日、一次エネルギーの大部分を占める化石燃料の総需要を現在のまま放置すれば、300~500年ほどで枯渇するとも言われている。
 世界の一次エネルギー総消費量は2004年において石油換算で約112億トン、そのうち石油が35%、天然ガス21%、石炭25%(化石燃料合計で81%)、水力等が2%、原子力が6%、その他の再生可能エネルギー11%となっている。
 これらのことから、いかに世界のエネルギーが化石燃料に依存しているのかが分かる。

1-3 化石燃料依存の理由
 もし、石油、天然ガスが枯渇してしまった場合、現代の生活基準を維持するためには石油や天然ガスの代替となる薪などの既存エネルギー資源を、今まで以上に使用していかなければならない。そうなると地球温暖化や大気汚染がより一層激しくなる可能性がある。また、火力発電は石炭が主流だった時代から行われてきた発電手段で、技術などが洗練されている。すなわち、石油による火力発電の効率は他の発電手段よりも優れている。
 太陽光発電や風力発電では天候に効率が左右され、潮力発電や地熱発電は研究途上であるため、今すぐに火力発電に変わる発電方法が登場するとは言えない。また、石油に代わる新しいエネルギー資源にはバイオマスエネルギーやメタンハイドレードなどがあるが、これらは未だ完全に実用化したとは言えない。
 なぜなら、それらのエネルギー開発・利用を石油エネルギーに依存している現状があるからだ。エネルギーの実用の条件には、「自己開発が可能であること」があり、採取したエネルギーの総量が、エネルギー採取に使う分を超えていることが重要である。石油に代わる新エネルギーのほとんどは、自己開発さえままならないのが現状である。

 RIETI 独立行政法人 経済産業研究所 「中国のエネルギー・環境問題」
 http://www.rieti.go.jp/jp/papers/journal/0410/bs01.html
  
「資源価格の高騰と資源問題」
http://www.meti.go.jp/report/tsuhaku2008/2008honbun/html/i3210000.html
 瀬川幸一 『石油がわかれば世界が読める』 2008年 pp.4-6
  SEKIYU
 それゆけ!石油探検隊 「もしも石油がなかったら?」
 http://www.sekiyuexpedition.com/infomation/if.html

第二節 エネルギー生産
2-1 最も重要な石油資源
 石油は世界のエネルギーの主力となっている資源である。2003年における世界の総エネルギー消費のうち37%は石油が占めている。日本の場合、第1次石油危機の時点では総エネルギーの77%を占めており、その後天然ガス、原子力へのエネルギーの移行、省エネルギーが進められ、石油への依存度は低下したが、それでも総エネルギーの50%は依然として石油に依存している状態である。
 石油の生産量は非OPEC16,934百万バレルというのに対し、OPEC加盟国(11カ国)が11,090百万バレルとOPEC加盟国に石油生産の偏りが見られる。OPEC加盟国は中東に集中しており、サウジアラビア22.9%、イラン11.4%、イラク10.0%、アラブ首長国連邦8.5%、クウェート8.4%5カ国だけで61.2%生産している。このことから、石油が中東依存しているのかが分かる。つまり今日の成長、発展は中東の石油なしには考えられないのである。





図1 世界の石油埋蔵量と生産量(2003
出典:あとみん 原子力・エネルギー教育支援提供サイト
http://www.atomin.go.jp/atomin/popular/reference/energy/sekai/index_03.html

2-2 期待される天然ガス
天然ガスは常温で気体であるという性質から、利用が限定されていた。しかし、技術革新の結果、1960年代以降にマイナス160度に冷却して液化し、輸送するというLNG(液化天然ガス)の技術開発が進み、今や天然ガスは国際的な輸出が行われている。世界のLNGの取引量は年間1億トンである。天然ガスは単位熱量当たりの炭酸ガスの排出量で見ると、石炭を100とすると、石油75、天然ガス50と地球温暖化防止に効果がある。また石油と比較して埋蔵している地域が世界中に分散されていることから、今後の活用が期待されるエネルギーである。これから成長が望めるエネルギーである。
 天然ガスの可採年数は、67年でこれからが期待できるエネルギーである。天然ガスの生産量の26.7%がロシア、15.2%がイラン、14.7%がカタールであるが、世界中ほぼ均等に採取されている。石油と天然ガスを両方合わせて使うことにより、エネルギーの中東依存が防げる。
欠点には、天然ガスは常温で気体であるため取り扱いが難しく、また、天然ガスの主成分としてのメタン(CH4)は、二酸化炭素(CO2)の21倍の温室効果がある。

図2 地域ごとの天然ガス埋蔵量(2003

出典:あとみん 原子力・エネルギー教育支援提供サイト
http://www.atomin.go.jp/atomin/popular/reference/energy/sekai/index_03.html

3-1 見直される石炭
2003
年時点における石炭埋蔵量は旧ソ連と米国に膨大な埋蔵量が存在している。可採年数は、192年で現在のままのエネルギー消費で石炭を使っているならば22世紀以降も使用が可能である。 石炭は、世界に広く分布して、中東に多くを依存する石油と異なり、比較的政情の安定
している国からの輸入が可能である。また、石油に比べて、熱量当たりの単価が安く経済的に有利である。現在では、石炭は日本のエネルギーの20%を供給している。
しかし、石炭には、他の化石燃料に比べて燃焼時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素等の排出量が多いなどの課題がある。現在、日本を含めた先進各国では、石炭を高効率に燃焼するなど、石炭利用に伴う環境負荷を低減する技術開発や国際協力が進められている。よりクリーンなエネルギーとして石炭が幅広く利用されることが期待されている。

図3 世界の石炭埋蔵量と生産量(2003)


  
あとみん原子力・エネルギー教育支援提供サイト
「エネルギー資源の世界分布地図 埋蔵量と生産量」
http://www.atomin.go.jp/atomin/popular/reference/energy/sekai/index_03.html
注5に同じ
 省エネ塾 「温室効果ガス」
 http://www.eco-juku.com/topics/onshitsu.html
 経済産業省 資源エネルギー庁 「石炭」
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/energy-in-japan/energy2005html/coal.html


第三節 変動する資源価格
3-1 高騰する資源価格
 原油価格高騰は、需給のバランスが崩れてしまったことにある。現在、原油の需要が高まり、供給が追いつかないといった状況が起きている。供給が不足した原因として    ①中国・インドの経済成長に伴った、石油消費量の増加 ②中東での戦争により、石油の供給量が低下 ③投機的な思惑(石油市場のマネーゲーム)などがあげられる。
 石油の供給側は巨大装置産業であり、需要側は地球上の数十億人と、ほとんどの企業と交通機関がかかわっている最大の需要市場である。日産数万バレル級以上の商業クラスの一油田を発見し開発生産するのに、最低でも数百億はかかる。このため需給バランスがちょっとしたことで崩れると、それを市場が自動的に調節しバランスが回復されるのに長期間かかり、その間の価格は高騰したり、暴落したりしやすくなる。
 現在の石油価格は、様々な市場参加者(石油企業、ヘッジファンド、投資信託、政府系ファンドなど)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート=米国の標準油種)原油先物の売り買いによって、ニューヨークにおける原油価格がつくられ、それが東京のドバイ原油市場、ロンドンの北海ブレント原油市場の価格形成に影響をあたえる。そして、世界の原油価格が形づくられている。その結果、世界における実際の原油の需要とは関係なく、市場に参加している投機家の思惑によって原油価格が乱高下する傾向が出てくる。
最近では、米国内の事情や国際情勢によってWTI原油価格が振り回される状況が多くなっている。

3-2 20087月 WTI価格高騰
 1974年以降WTI価格は上昇し続けてきた。特に、戦争などの国家情勢が大きく関連してきている。最近では、原油相場(WTI)は2008711日に1バレル=147.27と過去最高値を更新したものの、その後需要減退観測が強まったことから反落し、25日には一時122.50ドルと安値をつけた。 主な要因として、為替相場や株式相場と原油相場との連動性がみられ、ドル安や株安を受けて原油を買い進める投機的な思惑が強まりやすくなっていた。また、米国は、夏場はガソリン需要が増加する時期であり、ハリケーンによる供給障害なども要因の一部であった。

図4 石油危機以降のWTI価格の推移

出典: 永野護 杉江周平 「石油価格変動と東アジア経済~構造VARによる東アジア6カ国の検証~」 www.mri.co.jp/REPORT/JOURNAL/2006/jm06042503.pdf


3-3 石油の乱高下と資源の展望
 最近では、原油相場(WTI、期近物)は、世界景気の低迷により石油需要が鈍化するとの観測が強まり、大幅に下落している。20081027日の終値は1バレル=63.22ドルであった。24日にはOPECの臨時総会が開催され、日量150万バレルの減産が決定されたものの、市場ではすでに織り込み済みとの見方が強まり、価格下落には歯止めがかからなかった。
原油相場は、10月に入って景気減速懸念や投機資金流出観測によって下落基調が強まっている。当面、景気減速による石油需要減退観測が相場の下落圧力になる一方で、OPECの協調減産がさらに強化されるとの観測が下値を支える要因となるだろう。
石油は現在世界で最も多く利用されているエネルギー資源である。しかし、石油に依存してしまう社会はとても危険だ。しかし、世界には様々なエネルギーが存在している。カナダのオイルサンド(超重質油)、ベネズエラのオリノコタール、日本周辺の海底に存在するとされるメタンタイドレートなど(石油代替エネルギー)である。これらのエネルギー資源は、まだ十分には利用されていないが、100年間使用できるという膨大な埋蔵量を持ち、近未来のエネルギーとしての期待がかけられている。これからの課題はそれらをどう上手く利用していくのかである。


参考文献
wikipedia
「石油」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B2%B9
「それゆけ!石油探検隊」
http://www.sekiyuexpedition.com/
JOMEC石油資源の価格推移」
http://www.jogmec.go.jp/recommend_library/value_oil/index.html
「世界の石油生産量」http://www.kuma55.com/oilproduction/
『石油がわかれば世界が読める』 瀬川幸一 朝日新聞社出版 2008
「世界の天然ガスの埋蔵量・生産量・消費量上位10カ国」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/energy/pdfs/c-3.pdf
「石油高後の天然ガス高」
http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng0607.html
『国際資源・環境論』 高坂節三 都市出版 2005
  
脚注3と同じ pp.43-49
  
三菱UFJリサーチ&コンサルティング 「原油レポート No.133
http://www.murc.jp/report/research/crudeoil/2008/080818.html
  
同上 「原油レポート No.130
 http://www.murc.jp/report/research/crudeoil/2008/080630.html
  
 同上 「原油レポート No.138http://www.murc.jp/report/research/crudeoil/2008/081028.html
  
脚注3と同じ pp.172-181

何度もすみません。
参考文献が上手く貼り付けれてなくてやり直しました。

 


(無題)  投稿者:大久保  投稿日:200811 5()041341

  返信・引用

 

 

世界の資源高と需給価格
06E2469
 大久保亜実
第一節 資源で描く世界地図
1-1 資源と世界の現状
1973
年に第一次石油ショックが起きて以来、石油は枯渇するかもしれない不安とともに世界は変化してきた。中でもBRICsを中心とした新興国の成長は目まぐるしい。2001年には、中国のエネルギー消費は世界全体の10%を占め、アメリカに次ぐ世界第2位になった。2位であるが、中国は人口が多いため、1人当たりの消費水準で計算すると約0.7t/年であり、日本の4t/年、アメリカの8t/年と比べてまだまだ少ない。
 こうした背景の中で、近年、原油・石炭等のエネルギー資源、鉄鉱石、銅地金等の鉱物資源の価格は、高騰を続けている。

1-2 化石燃料に依存する世界
 近年、発展途上国を含めた世界的なエネルギー需要が増大し、地球規模での資源枯渇問題がエネルギー利用の大きな制約要因としてクローズアップされてきた。今日、一次エネルギーの大部分を占める化石燃料の総需要を現在のまま放置すれば、300~500年ほどで枯渇するとも言われている。
 世界の一次エネルギー総消費量は2004年において石油換算で約112億トン、そのうち石油が35%、天然ガス21%、石炭25%(化石燃料合計で81%)、水力等が2%、原子力が6%、その他の再生可能エネルギー11%となっている。
 これらのことから、いかに世界のエネルギーが化石燃料に依存しているのかが分かる。

1-3 化石燃料依存の理由
 もし、石油、天然ガスが枯渇してしまった場合、現代の生活基準を維持するためには石油や天然ガスの代替となる薪などの既存エネルギー資源を、今まで以上に使用していかなければならない。そうなると地球温暖化や大気汚染がより一層激しくなる可能性がある。また、火力発電は石炭が主流だった時代から行われてきた発電手段で、技術などが洗練されている。すなわち、石油による火力発電の効率は他の発電手段よりも優れている。
 太陽光発電や風力発電では天候に効率が左右され、潮力発電や地熱発電は研究途上であるため、今すぐに火力発電に変わる発電方法が登場するとは言えない。また、石油に代わる新しいエネルギー資源にはバイオマスエネルギーやメタンハイドレードなどがあるが、これらは未だ完全に実用化したとは言えない。
 なぜなら、それらのエネルギー開発・利用を石油エネルギーに依存している現状があるからだ。エネルギーの実用の条件には、「自己開発が可能であること」があり、採取したエネルギーの総量が、エネルギー採取に使う分を超えていることが重要である。石油に代わる新エネルギーのほとんどは、自己開発さえままならないのが現状である。

第2節 エネルギー生産
2-1 最も重要な石油資源
 石油は世界のエネルギーの主力となっている資源である。2003年における世界の総エネルギー消費のうち37%は石油が占めている。日本の場合、第1次石油危機の時点では総エネルギーの77%を占めており、その後天然ガス、原子力へのエネルギーの移行、省エネルギーが進められ、石油への依存度は低下したが、それでも総エネルギーの50%は依然として石油に依存している状態である。
 石油の生産量は非OPEC16,934百万バレルというのに対し、OPEC加盟国(11カ国)が11,090百万バレルとOPEC加盟国に石油生産の偏りが見られる。OPEC加盟国は中東に集中しており、サウジアラビア22.9%、イラン11.4%、イラク10.0%、アラブ首長国連邦8.5%、クウェート8.4%5カ国だけで61.2%生産している。このことから、石油が中東依存しているのかが分かる。つまり今日の成長、発展は中東の石油なしには考えられないのである。





図1 世界の石油埋蔵量と生産量(2003
出典:あとみん 原子力・エネルギー教育支援提供サイト
http://www.atomin.go.jp/atomin/popular/reference/energy/sekai/index_03.html

2-2 期待される天然ガス
天然ガスは常温で気体であるという性質から、利用が限定されていた。しかし、技術革新の結果、1960年代以降にマイナス160度に冷却して液化し、輸送するというLNG(液化天然ガス)の技術開発が進み、今や天然ガスは国際的な輸出が行われている。世界のLNGの取引量は年間1億トンである。天然ガスは単位熱量当たりの炭酸ガスの排出量で見ると、石炭を100とすると、石油75、天然ガス50と地球温暖化防止に効果がある。また石油と比較して埋蔵している地域が世界中に分散されていることから、今後の活用が期待されるエネルギーである。これから成長が望めるエネルギーである。
 天然ガスの可採年数は、67年でこれからが期待できるエネルギーである。天然ガスの生産量の26.7%がロシア、15.2%がイラン、14.7%がカタールであるが、世界中ほぼ均等に採取されている。石油と天然ガスを両方合わせて使うことにより、エネルギーの中東依存が防げる。
欠点には、天然ガスは常温で気体であるため取り扱いが難しく、また、天然ガスの主成分としてのメタン(CH4)は、二酸化炭素(CO2)の21倍の温室効果がある。

図2 地域ごとの天然ガス埋蔵量(2003

出典:あとみん 原子力・エネルギー教育支援提供サイト
http://www.atomin.go.jp/atomin/popular/reference/energy/sekai/index_03.html

3-1 見直される石炭
2003
年時点における石炭埋蔵量は旧ソ連と米国に膨大な埋蔵量が存在している。可採年数は、192年で現在のままのエネルギー消費で石炭を使っているならば22世紀以降も使用が可能である。 石炭は、世界に広く分布して、中東に多くを依存する石油と異なり、比較的政情の安定
している国からの輸入が可能である。また、石油に比べて、熱量当たりの単価が安く経済的に有利である。現在では、石炭は日本のエネルギーの20%を供給している。
しかし、石炭には、他の化石燃料に比べて燃焼時に地球温暖化の原因となる二酸化炭素等の排出量が多いなどの課題がある。現在、日本を含めた先進各国では、石炭を高効率に燃焼するなど、石炭利用に伴う環境負荷を低減する技術開発や国際協力が進められている。よりクリーンなエネルギーとして石炭が幅広く利用されることが期待されている。

図3 世界の石炭埋蔵量と生産量(2003)

出典:あとみん 原子力・エネルギー教育支援提供サイト
http://www.atomin.go.jp/atomin/popular/reference/energy/sekai/index_03.html

第三節 変動する資源価格
3-1 高騰する資源価格
 原油価格高騰は、需給のバランスが崩れてしまったことにある。現在、原油の需要が高まり、供給が追いつかないといった状況が起きている。供給が不足した原因として    ①中国・インドの経済成長に伴った、石油消費量の増加 ②中東での戦争により、石油の供給量が低下 ③投機的な思惑(石油市場のマネーゲーム)などがあげられる。
 石油の供給側は巨大装置産業であり、需要側は地球上の数十億人と、ほとんどの企業と交通機関がかかわっている最大の需要市場である。日産数万バレル級以上の商業クラスの一油田を発見し開発生産するのに、最低でも数百億はかかる。このため需給バランスがちょっとしたことで崩れると、それを市場が自動的に調節しバランスが回復されるのに長期間かかり、その間の価格は高騰したり、暴落したりしやすくなる。
 現在の石油価格は、様々な市場参加者(石油企業、ヘッジファンド、投資信託、政府系ファンドなど)のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート=米国の標準油種)原油先物の売り買いによって、ニューヨークにおける原油価格がつくられ、それが東京のドバイ原油市場、ロンドンの北海ブレント原油市場の価格形成に影響をあたえる。そして、世界の原油価格が形づくられている。その結果、世界における実際の原油の需要とは関係なく、市場に参加している投機家の思惑によって原油価格が乱高下する傾向が出てくる。
最近では、米国内の事情や国際情勢によってWTI原油価格が振り回される状況が多くなっている。

3-2 20087月 WTI価格高騰
 1974年以降WTI価格は上昇し続けてきた。特に、戦争などの国家情勢が大きく関連してきている。最近では、原油相場(WTI)は2008711日に1バレル=147.27と過去最高値を更新したものの、その後需要減退観測が強まったことから反落し、25日には一時122.50ドルと安値をつけた。 主な要因として、為替相場や株式相場と原油相場との連動性がみられ、ドル安や株安を受けて原油を買い進める投機的な思惑が強まりやすくなっていた。また、米国は、夏場はガソリン需要が増加する時期であり、ハリケーンによる供給障害なども要因の一部であった。

図4 石油危機以降のWTI価格の推移

出典: 永野護 杉江周平 「石油価格変動と東アジア経済~構造VARによる東アジア6カ国の検証~」 www.mri.co.jp/REPORT/JOURNAL/2006/jm06042503.pdf


3-3 石油の乱高下と資源の展望
 最近では、原油相場(WTI、期近物)は、世界景気の低迷により石油需要が鈍化するとの観測が強まり、大幅に下落している。20081027日の終値は1バレル=63.22ドルであった。24日にはOPECの臨時総会が開催され、日量150万バレルの減産が決定されたものの、市場ではすでに織り込み済みとの見方が強まり、価格下落には歯止めがかからなかった。
原油相場は、10月に入って景気減速懸念や投機資金流出観測によって下落基調が強まっている。当面、景気減速による石油需要減退観測が相場の下落圧力になる一方で、OPECの協調減産がさらに強化されるとの観測が下値を支える要因となるだろう。
石油は現在世界で最も多く利用されているエネルギー資源である。しかし、石油に依存してしまう社会はとても危険だ。しかし、世界には様々なエネルギーが存在している。カナダのオイルサンド(超重質油)、ベネズエラのオリノコタール、日本周辺の海底に存在するとされるメタンタイドレートなど(石油代替エネルギー)である。これらのエネルギー資源は、まだ十分には利用されていないが、100年間使用できるという膨大な埋蔵量を持ち、近未来のエネルギーとしての期待がかけられている。これからの課題はそれらをどう上手く利用していくのかである。


参考文献
wikipedia
「石油」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%B2%B9
「それゆけ!石油探検隊」
http://www.sekiyuexpedition.com/
JOMEC石油資源の価格推移」
http://www.jogmec.go.jp/recommend_library/value_oil/index.html
「世界の石油生産量」http://www.kuma55.com/oilproduction/
『石油がわかれば世界が読める』 瀬川幸一 朝日新聞社出版 2008
「世界の天然ガスの埋蔵量・生産量・消費量上位10カ国」
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/energy/pdfs/c-3.pdf
「石油高後の天然ガス高」
http://www.mizuho-ir.co.jp/kikou/lng0607.html
『国際資源・環境論』 高坂節三 都市出版 2005

 


論集の改善点  投稿者:大久保   投稿日:200811 5()013337

  返信・引用

 

 

遅くなってしまいすみません。
前回のゼミで先生に教えてもらった改善点です。
・タイトルは世界の資源高と需給価格にする
3章は資源価格についてまとめる(このとき必ずグラフを使う)
3-3では新しい話題を取り入れる

 


ゼミ論集(改良)  投稿者:小島大輝  投稿日:200811 5()01007

  返信・引用

 

 

第4章 投資ファンドと価格形成におけるメカニズム
06E2380  
小島大輝
はじめに
現在多くのものが値上がりしている。そのなかでも食料品や原油というものがわれわれにも大きな影響を与えている。これらの値上がりの風潮の中に投資ファンドの動きがある。現在多くの投資ファンドが存在し、価格形成において影響を与えている。これらの投資ファンドの動きをとらえ、さまざまな角度から分析する。
1節 投資ファンドの台頭と発展
1-1 投資ファンドの近年の動き
最近投資ファンドのM&A(企業の合併・買収)が減少している。米国では2006年、07年と二年連続で1万件を超えていたのに対し、2008年は8月までに5875件。金額的にはもっと少ない。2006年、07年はそれぞれ16000億ドルを超えていたのに対し、08年は8月までに7758億ドル。前年比マイナス29%と大幅減のペースである。M&A減少の最大の要因はサブプライムショックによる信用収縮だろう。1997年から2000年にかけて4年連続で1万件を超えるM&Aが発表された一大M&AブームはITバブルの崩壊で終焉。その後06年から07年にかけて完全復活した最大の立役者は投資ファンドであった。
投資ファンドの活躍の背景には世界的な金余りがある。日本の低金利を利用した円キャリー・トレード、原油価格高騰を背景にしたオイルマネー、さらには膨大な貿易黒字を抱え込んだ中国などの外貨準備まで競って投資ファンドに流れ込んだ。更には欧米の金融機関が更に投資ファンドに貸し込む形でM&A資金が膨らんでいった。しかしサブプライム問題が広がりをみせるにつれ、信用収縮が厳しさを増していくにつれM&Aの様相が変わってきた。マネーゲーム的な要素が強いM&Aが少なくなり事業会社同士、それも同業他社同士のM&Aが目立つようになった。米国企業が買収対象となったM&Aについて07年と08年の8月までの金額ランキングを見比べてみる。07年はKKRなど投資ファンド連合による買収をはじめベスト10のうち7件までもが投資会社によるM&Aである。一方08年のM&A金額ベスト10に投資ファンドによるM&Aは1つも絡んでいない。10件すべてが事業会社による買収であり、同業界内でのM&Aばかりなのである。つまり既存事業とのなんらかの相乗効果を狙ったコアビジネス強化型のM&Aばかりである。しかも調達資金も借り入れではなく手持ちのキャッシュか株式交換を用いて行う地に足が着いたM&Aが増えている。 さらに投資ファンドの手段としては空売りがある。投資対象である現物を所有せずに、対象物を売る行為で商品作物や、為替証拠金取引でも用いられる用語だが、差金決済を前提としたこれらの市場では売り買いとも「空(から)」である事が前提であるため、端的に「売り」「ショートshort」と呼ぶことが多い。対象物の価格が下落していく局面でも取引で利益を得られる手法のひとつ。元々の「空売り」とは、特定期日に対象物を特定価格で手渡すと約束する対象物の「信用売り」を指した。当然、この契約を遂行するため決済期限前までに対象物を探すことになる。ここでもし決済猶予期間に対象物の価格が契約価格よりも値下がりすると、対象物を安値で仕入れ契約時の高値で決済するので差額の利益が生まれる。逆に対象物の価格が値上がりすると、高値で買い取って安値で手放すことになり損となる。現在の株式市場での「空売り」とは、証券の保有者から証券を借りて市場で売り、証券の返却期日前に証券を買い戻す行為を主に指す。この場合は株の貸借の返済期日(制度信用:半年、無期限信用の場合無期限)までに証券の価格が値下がりすると証券を安値で買い戻して高値で決済することでき、差額による利益が生まれる。このようにうして投資ファンドは多くの利益を得た。
近年のM&Aの買収額と買収企業

出所:毎日新聞社 週刊エコノミスト臨時増刊1013号 pp84,85業界地図が塗り変わる 自動車、空運、金融 成瀬順也
米インベストバンクの盛衰
リーマンブラザーズ ⇒ 倒産(2008)
メリルリンチ ⇒ バンクオブアメリカ(2008)
ゴールドマン・サックス ⇒ 銀行持ち株会社へ移行(2008)
モルガン・スタンレー ⇒ 銀行持ち株会社へ移行(2008)
日本経済新聞20081022日 経済教室 堀田健介 より作成
1-2 コモディティー市場での投資マネー
まずコモディティーとは、原油・金・銅・とうもろこしなど、さまざまな「市況商品(市場性・価格変動性の高い商品)」のことを通常意味する。取引のやり方としては、実際に商品を売買する現物取引(フィジカル)、商品先渡し取引(フォワード)、商品先物取引(フューチャー)、オプション取引がある。原油をはじめとしたコモディティー市場の昨今の高騰は複合的な要因によってもたらせている。原油において価格高騰は投資あるいは投機的要因との意見がある。まずは需給要因があるといえるが、世界経済の高い経済成長が続き、このことに伴う需給の引き締まりがコモディティー価格の上昇の根底にあるといえる。コモディティー市場の規模を商品先物市場での取組高からみてみるといまだにわずかである。代表的な指標であるニューヨーク商業取引所(NYMEX・ナイメックス)のウエスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油先物市場の規模(建玉ベース)は約1800億ドルであり、米国株式市場時価総額(約15兆ドル)の1%強にすぎない。(086月末時点)
しかし金融市場としてのコモディティー市場は株式や債券市場と比較すれば規模は相対的には小さいが、市場に流入する投機資金、投資資金は近年増大している。便宜的に投機とはヘッジファンドによる短期的な資金をいい、投資とは年金をはじめとした機関投資家の中長期的な資金をいう。規模を正確に把握することが難しいが、コモディティー投資を行うヘッジファンドの預かり資産は2000億ドル程度に達しているとの見方である。03年頃から急増しており、02年比の4倍強に拡大している。年金をはじめとした機関投資家によるコモディティー投資の一般的な形態としてはインデックスファンドがある。主なものとしてはゴールドマン・サックス・コモディティ・インデックス(GSCI)、ダウ・ジョーンズ・AIG・コモディティ・インデックス(DJ-AIG)などに代表されるコモディティー・インデックスに連動した投資成果を目指したファンド(投資信託)が近年急増しており、その規模は足元では2500億ドル強にまで拡大している。02年との比較では20倍もの規模拡大である!今年の第1四半期だけで550億ドル(約6兆円)も急増している。最近では富裕層を中心とした個人の資金も流入している。 そもそもコモディティーインデックスとは1990年代にゴールドマン・サックスが開発した金融投資商品で、基本形は原油や金、銅、とうもろこしなどの市況を買って値上がり益を期待するというシンプルなものである。どんな商品に投資するかはそれぞれのコモディティー。インデックスによって特徴がある。
スタンダード&プアーズゴールドマン・サックスコモディティインデックス(SP GSCI)は8割近くをエネルギーに投資するが、ドイツ銀行グループ商品指数(DBLCI)では6種類の商品にしか投資していない。さらにロジャーズインターナショナルコモディティインデックス(RICI)は36品目もの商品に分散投資している。このようなさまざまな特徴がある。3
コモディティー・インデックスの投資状況


SP GSCI
 :スタンダード&プアーズ ゴールドマン・サックス コモディティインデックスDJ-AIGCI :ダウ・ジョーンズAIG コモディティインデックス
RJ CRB
 :ロイタージェフェリーズCRB インデックス
RICI
:ロジャーズインターナショナル コモディティインデックス
DBLCI
 :ドイツ銀行グループ商品指数
CMCI
 :UBS-ブルームバーグコンスタントマチュアリティ コモディティインデックス

出所:脚注5に同じ
出所:脚注3より作成
2節 投機マネーに狙われたコモディティー
2-1  投機マネーの仕組み
世界的なカネ余り現象の中、国際的な資金の一部が資源市場に流れ、価格が上昇しているという背景があります。こうした投機資金などの流入により、価格の変動が大きくなっていますが、価格変動率が高いということは、投機で儲かる可能性が高いということ。つまり、ハイリスク・ハイリターンを追求する投機家にとり、現在の市場は、とても魅力的な市場になっている。こうして原油市場の魅力が高まると、「大穴狙い」の投機資金をさらに呼び込む結果を生み、相場は上がる一方!この流れは米国のサブプライムローン危機が発生した発生した昨年夏場以降にこれらの商品相場の上昇が急激なものになった。米国における金融不安の高まりが資源高を大きく加速させたという事実は、主として金融要因、あるいは流動性要因によってもたらされていることを意味している。金融不安のなかでの金融緩和政策の下で投機資金が資源市場になだれこみ資源バブルを発生させた可能性が高いといえるだろう。
投機資金の出所は大きくわけて3つある。第1にロンドンやニューヨークのインターバンク市場の資金である。欧米大手金融機関の破綻・リスクあるいはカウンターパーティ・リスクが高まったためリスク回避を狙った資金が資源市場に流れ込んだ。この結果インターバンク市場の流動性が枯渇し、欧米の金融当局が膨大な中央銀行マネーをインターバンク市場に注入せざるを得なくなったのは記憶に新しい。第2に米国を中心としたモーゲージ市場や社債市場などに投資されていた資金である。サブプライム破綻の加速度的な増加が広く社債やCP(コマーシャル・ペーパー)の市場にも波及することを恐れた機関投資家の資金が資源市場にむかった。第3に新興市場国や資源国において拡大を続ける余剰資金である。これは別の市場にあった資金が回ってきたのではなく、新興市場国や資源国で新たに生み出されたマネーサプライの一部が資源市場に流入するというものである。BRICs諸国の広義のマネーサプライの伸び率は前年比のブラジルは26%、ロシアは28%、インド21%、中国は17%である。
2-2 原油価格高騰のメカニズム
原油価格は711日に1バレル(159リットル)あたり147ドルの最高値を記録した。その後下落し今では1バレル60ドル前半にまで下落している。昨今の原油価格の高騰をみるとドルの対ユーロレートの動きをみると強い相関性がみられることがわかった。原油価格を左右する要因としてはさまざまあり、需給関係、コスト、需給に影響を与える寒暖や景気の動向、原油生産に
おいての事故・トラブル、主要産油国における政治的・軍事的・宗教的な緊張の高まりやテロの脅威などの地政学リスク、為替レートの変動、投機の影響などがある。近年もっとも大きな影響をあたえている要因の1つが為替レート、なかでも米ドルの対ユーロレイトの動きである。米国のサブプライムローン問題などで景気対策が優先され低金利政策などの金融緩和策がとられている。対して、欧州ではインフレを抑制する目的で金融の引き締め、すなわち金利高めの誘導がなされている。このためドルはユーロに対して安くなりやすい状況にある。
2-3 金価格の高騰
金価格はこの30年間比較的」狭いレンジで上下を繰り返している。これまでのニューヨーク金価格の最高値は1980121日の1トロイオンス895ドルである。これはアフガニスタンでのクーデターや第2次オイルショックなどが起こっている。こうした動乱の時期に金価格は当時最高の価格まで上昇した。その後多少の金価格上昇を経て、07817日、米国でサブプライムローン問題により米国株が急落したが同時に金価格も大幅に下げた。しかしその後の展開においては両者対照的であった。金はその後1年で約4割値上がりし史上最高値を記録した。これまで金は一部の人々の投資対象だった。しかし、新興国の台頭、サブプライム危機での金融市場の混乱で一躍運用資金の投資対象に躍り出させた。第1に高騰の理由として運用資金の逃避先となっている。サブプライムローン問題で多くの金融機関が大きな損失を計上し、株価下落、そのため証券や債券での資金が金などの商品価格を上昇させた。第2にドル安である。米ドルの利下げに嫌気をさした投資家はドルを売ることによって商品価格を押し上げた。第3に過去数十年商品価格は低迷時期を過ごしてきたため、資源開発には十分な投資が行われていなかった。そこに新興国の台頭による資源の大量消費により、供給が追いつかずこれらの理由も金価格の高騰につながる。第4に金はインフレに強い。金は価値の基準であり、物価の上昇とは通貨価値の下落であり、価値が下落する通貨を価値が上昇するモノのに換えておくことでインフレ対策となる。商品のなかでも金はその保管性と換金性が優れたものである。金塊は世界中どこにいっても時価でその国の通貨と交換できる。第5に金は不況に強い。金価格は景気の変動にそれほど左右されない。むしろ、世界が危機的状況に陥れば陥るほど金という安定した価値は見直される傾向にある。更には金は資産そのものとみられているのも大きな要因である。


1オンスあたりのドル価格)
出所:貴金属ネットナビゲート  http://netnavigate.net/kikinzoku/
3節 リーマンショック
3-1 リーマンブラザーズの破綻
2008
915日アメリカ証券会社のリーマンブラザーズが破綻した。米連邦破産法11条の適用を申請し経営破綻した。大手金融機関や米金融当局との買収の案も交渉が決裂し、法的整理を余儀なくされた。リーマンの負債総額は6130億ドル(約631500億円)で米国史上最大の倒産となる。リーマンは信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)問題による住宅ローン資産などの値下がりで120億ドル超の関連損失を計上。資本不足に陥るとの見方が強まり、株価が急落し、顧客や取引先が離れ事業継続が難しくなった。さらにはリーマンブラザーズの日本法人も916日東京地裁に民事再生法の適用を申請、米本社の影響を受け、日本での事業縮小と顧客資産の保全を円滑に進めるのが狙いであった。負債総額は34000億円(8月末時点)。過去2番目に規模となる公算だった。このアメリカ大手証券会社の破綻に始まった危機のドミノ倒しはわずか半月のうちに国際金融市場の景色を変えてしまった。毎日のように大型の再編や救済が報じられ、欧州においても複数の金融機関が数日間で国有化においこまれた。これに対抗してアメリカは2008103日に米金融安定化法が成立した。これは最大7000億ドルの公的資金を活用、金融機関から不良資産を買い取るのが柱となっている。
3-2 リーマン破綻の影響
リーマン破綻の影響はアメリカだけでなく世界に及ぶ。まずはアメリカではダウ工業株30種平均においては連日大幅下落し20089月29日にはNYダウ過去最大の下げとなる777ドル安が起こった。その後もダウ平均株価は下がり続け現在もとまらない。20088月時点ではまだ12000ドルあたりで推移していたものが、2008106日にはとうとう1万ドル割れになった。最近では8500ドルまで落ち込みいまだ下がり続ける傾向にある。この数ヶ月で4割もの大きな下げ幅を記録している。米金融安定化法の成立後もとまらない。
日本においても2008107日に日経平均が1万円割れやドル安による円高がおこり、外需依存度の高い主要製造業において業績が悪化。20081011日には東京証券取引所第1部上場企業の約2割にあたる342銘柄において上場来安値を更新した。これは世界的な金融不安や実体経済に及ぼす悪影響への警戒から幅広く売られ安値を記録した。その後も日経平均株価は下げ止まらず1016日には下げ幅は一時985円に達し、下落率が9%を超えたのは今月に入り3回目。その後も下がり続け現在では7000円台にまでおちこんでいる。最近ではバブル後の最安値を約5年半ぶりに更新している。
ドルの3ヶ月チャート

出所:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/rate/chart_jpy.htm

日経平均3か月間のチャート

出所:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/kabu/chart_nikkei.htm
ダウ平均3か月間のチャート

出所:YOMIURI ONLINE http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/kabu/chart_dow.htm
さらには政府もファンド規制に動き出した。日本では市場安定化策株式の空売り規制の強化などを指示した。さらに海外でもさまざまな動きがある。

FujiSankei Business
 i
http://www.business-i.jp/news/for-page/naruhodo/200809260012o.nwc
3-3 投資ファンドの次なる獲物
BRICs
においても2007年末とくらべても株価は中国で5割、インドでも4割弱の株価下落が目を引く。この最大の要因としてはインフレ加速である。2007年までは高成長と安定したインフレ率という組み合わせが中国とインドの共通の特徴であり、多くの市場参加者においても持続的な高成長を期待できる国々として認識していた。
その点ロシアとブラジルは株価下落が小幅であるのは所得移転の効果だろう。
ロシアは石油などの収入増大が個人所得の増大につながり、これからも輸出と消費主導による7%を上回る成長を続けるだろう。ブラジルもインフレ抑制を徹底的に進める中銀の存在により高水準のプライマリー収支黒字を長期間続ける財政規律の保たれた国に変貌している。
次に期待される国々としエマージング(新興)市場としてあげられる台湾、マレーシア、タイ、トルコなどがあげられる。更にはフロンティア市場としてベトナムやカタールがあげられる。
しかしサブプライムにより莫大なマネーの流れが変わりつつある。サブプライムにより運用委託者がヘッジファンドから資金を引き揚げ、引き揚げられた大量の資金は信用の高い国債などの短期国債や現金保有に集まっている。これは有望な投資先が見つからないからである。しかし儲かるとおもわれるものがでたら再び大量のマネーが動くことになる。再び原油や食料に向かう可能性もおおいにある。
むすび
今回日本だけではなく全世界において大きな激震が走った。米国や欧州を含め世界で経済が混乱し、ドルやユーロは衝撃的な影響を受けた。日経平均株価やダウ平均株価は大恐慌以来の下げ幅を記録した。しかし人類は今まで多くの困難を乗り越えてきた。今世界は一つになり困難な状況を克服しなければならない。乗り切れることを信じつつ今後の動きを見守りたい。
<参考文献>
ALL ABOUT
http://allabout.co.jp/career/jijiabc/closeup/CU20071111A/index3.htm
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/mnews/20080110mh06.htm
YOMIURI ONLINE
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20080818-OYT1T00832.htm
日本経済新聞
9
16日、916日夕刊、918日、923日、102日、105日、1011日、1015日、1016日、1017
毎日新聞社 週刊エコノミスト 200885日号
小学館 国際情報誌サピオ 200886日号
小学館 国際情報誌サピオ 2008108日号

 


論集コメント  投稿者:小島大輝  投稿日:200811 5()005731

  返信・引用

 

 

ヘッジファンドの常用手段などをいれる。
スペースを考えて図を縮小する。
脚注に注意。
ファンド対策の法案などを入れる。などです。

 


4年生の卒論発表、楽しみ!  投稿者:  投稿日:200811 3()212617

  返信・引用

 

 

最後の学祭は、楽しかったですか。
いよいよ卒業に向けてラストスパートが始まる。
来週からの発表、楽しみです。
PC
を用意するので、それで発表しよう。
順番はどうなっていたっけ?
変化あれば知らせてほしい。

両ゼミ長+全員へ

あとは、1120日午後の新ゼミ生面接も忘れずにメモってほしい。
もちろん全員参加です。集合写真の出席確認もよろしく。

卒論目次  投稿者:竹内  投稿日:20081110()201213

  返信・引用

 

 

「ポスト京都議定書による環境と経済への影響」
               05e2254 竹内大樹

1章 京都議定書の本質
1-1
 アル・ゴア氏にノーベル平和賞
1-2
 EU諸国のわがままと日本のジレンマ

2章 ポスト京都議定書への課題
2-1
 ポスト京都議定書への始動
2-2
 ポスト京都議定書の具体的な数字目標

3章 先進国と途上国の温度差
3-1
 中国とインドを取り込むために
3-2
 最貧国の届かない主張

4章 G8が与える影響力の低下
4-1
 洞爺湖サミットの成果
4-2
 洞爺湖サミットもう1つの成果
4-3
 金融危機による環境市場への影響
4-4
 米国の次期大統領、オバマ氏への政権交代

5章 拡大化する世界の環境市場
5-1
 産業分野別に温暖化ガスの削減へ
5-2
 排出権取引はマネーゲームとなるか
5-3
 石油に代わる新エネルギーの模索

むすび
用語解説
参考文献

 

 


良いバイト発見!  投稿者:金太郎  投稿日:20081110()142832

  返信・引用

 

 

ちょっとした時間で結構稼げちゃった。
本業辞めてこっちを本業にしようかな?
なかなか普通の求人誌じゃ見つけられないけどここならザクザクあるよ。

▼合法裏バイト紹介掲示板▼

http://exabnvcgka.bakufu.org/#77428881777798973

 


両ゼミ長  投稿者:  投稿日:20081110()140047

  返信・引用

 

 

20日ゼミ面接の出欠も確認してください。

 


王 碩くんへ  投稿者:  投稿日:20081110()123040

  返信・引用

 

 

姜暁一君の投稿、みました。愛大に来る時間を来週のゼミの後にしたらどうでしょう。
2候補は再来週でもいいが、ゼミ面接の結果の打ち合わせなどとバッティングするおそれがある。連絡してもらえますか。

 


卒論目次  投稿者:王 碩  投稿日:20081110()11566

  返信・引用

 

 

                 高度成長時代の中国株式市場
                 05e2410 王 碩
目次
はじめに
1節 世界同時株安
1-1中国発世界同時株安(2007年)
1-1-1「上海発」世界同時株安
1-1-2中国上海株式市場暴落の背景

1-2米国発世界同時株安(2008年)
1-2-1米国の金融危機に与えた世界の株式市場
1-2-2米国の金融危機に与えた中国の株式市場

1-3世界同時株安の背景
1-3-1米国の金融危機の影響
1-3-2世界のマネーは株式に離れ
1-3-3世界株安の原因
① 景気減速(先進国)
② 資源高(新興国)
③ その他

2節 中国株式市場の発展
2
1中国証券市場の沿革
2
2中国株式市場の概要
2
3中国株式市場の動向

3節 中国証券市場の限界問題
3
1証券市場の国際化を推進する必要がある
3
2中国株式市場の限界
3
3政府の政策問題

4節 中国株式市場の現在と未来
4
1 北京オリンピックの後
1964
年東京オリンピックの後
1988
年ソウルオリンピックの後
4
2 米国の金融危機の後
4
3 2010年上海万博の後
4
4 未来の望み

むすび
参考文献
用語解説

 


11月22日(土)日中平和友好条約締結30周年記念シンポジウムのご案内@愛大  投稿者:  投稿日:200811 9()235047

  返信・引用

 

 

各位

下記のシンポの開催時に、おそらくこれまで愛大史上最高レベルのお客さんたちが愛大にやってきます。歴代の中国大使や国連事務次長、国連大使、大臣クラスの大物がずらりと並びます。

今回、僕も大学の依頼で出場しますが、むかし東京で一度聞き役でこの会議に参加したことがあります。日本全国から聞きに来る人もすごい人が多いようです。歴史を作ってきた人たちばっかりです。現代中国学部の学生や大学院生、教員たちも大勢来るそうです。佐藤学長もはりきっています。この1週間、ぼくは翻訳原稿の最終チェックが頼まれて、ほとんどの時間がとられてしまいました。迫力満点の原稿が多かったです。

大木浩・元環境庁長官は京都議定書締結時の議長で、元ドイツ首相のメルケルさんと一緒に京都議定書をとりまとめた当事者です。ちなみに、当時アメリカ代表団長をつとめたのは昨年ノーベル平和賞を受賞したゴア前副大統領です。

この内容に関心のある人、また、環境をテーマにしている人はくれぐれもこれを見逃さないように。数十年に一度の盛会になります。
特に、環境を取り上げる竹内君、岡村さん、廣江君、吉川君、常山君たち、なるべく工夫して参加するように。
自由参加ですが、参加者が多いことが予想され、席がとれないかもしれないので、とにかく早めに!

李春利

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日中平和友好条約締結30周年記念シンポジウム

趣旨
日本と中国の関係は2006年から首脳の相互訪問が再開されて軌道に乗り、伝統的な友好関係から「戦略的互恵関係」の新たな関係に入り、その包括的推進が共通認識となってきた。歴史上、日中両国がともに「大国」として並び立つという新時代を迎え、日中関係はアジアの平和と安定に益々重要になっている。国交正常化後の1978年に日中平和友好条約が結ばれて今年で30周年を迎えるのを機に、国交正常化の糸口となったピンポン外交の舞台である名古屋地区に双方の有識者を招いて、日中新時代をどう築いていくか、戦略的互恵関係の課題は何かについて論議を深め、提言をしていく。

1、日時・会場 11月22日(土)午前9時―午後5時、
豊橋市の愛知大学本部記念会館(南門手前)

2、共催 愛知大学、中日新聞社、日中文化協会、日中友好99人委員会、中国国際友人研究会
  後援 愛知県日中友好協会、東海日中関係学会、中部経済連合会
中国大使館、名古屋総領事館、中部新華僑華人会

3、テーマ 日中平和友好条約締結30周年記念「日中新時代を築くー戦略的互恵関係の課題」

4、シンポジウム内容  総合司会進行;愛大関係者

①冒頭挨拶(実行委員長=愛大学長・佐藤元彦)

②関係団体挨拶
金永健中国国際友人研究会会長・元国連事務次長、
秋岡家榮日中友好99人委員会代表、元朝日新聞北京支局長

③来賓挨拶(崔天凱大使又は李天然総領事ほか)

④基調講演 中国側 王泰平・元大阪・福岡・札幌各総領事
日本側 川村範行・中日新聞・東京新聞前論説委員(日中関係学会理事)

⑤パネル討論 コーディネーター
谷口誠・元国連大使(岩手県立大学長)

パネリスト
馬場毅・愛大現代中国学部長=日中関係、及び学生青少年交流に関する提言も
大木浩・元環境庁長官=環境・エネルギー分野での提言も
李春利・愛大経済学部教授=自動車産業からみた日中経済関係

劉江永 清華大学教授
高海寛・国際友人研究会副秘書長(中華日本学会常務理事)=東アジア中日関係
徐啓新・中日関係史学会秘書長=中日民間青少年交流

質疑    愛大学生・院生、中国代表団員等参加、
   総括   依田憙家・早大名誉教授(日中交流史研究会座長)
      
楊振亜・元駐日大使(国際友人研究会副会長)

5、中国代表団 団長・金永健、副団長・楊振亜、丁民・中日関係史学会名誉会長、王效賢・中日友好協会元副会長(周恩来通訳)ほか13名

6、代表団受け入れ 1120日;出迎え、夕食会 21日;豊橋市など表敬訪問、夕食会
22
日;討論会、歓迎宴(実行委員会主催) 23日;滞在見学等  24日;代表団離日、見送り

 


鈴木里沙さんへ  投稿者:  投稿日:200811 9()232323

  返信・引用

 

 

イギリスセミナー参加のエッセイをここに貼ってください。
写真を抜いて、天野文章のように分かりやすくしてください。

 


ロシア紀行 羽ばたく双頭の鷲 (3) 天野健太郎  投稿者:  投稿日:200811 7()19592

  返信・引用

 

 

PS:これでロシアが得意の有田さんと中島くんはいい論文が書ける!
しっかりよんでね。
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水と芸術の都

 さてサンクトペテルブルク市内に入ると、まず気がつくのは橋の多さである。つまり川に囲まれた都市であり、それらは歴史的にも大きな影響を及ぼしてきた。建築物を見て分かるように、地震に対する備えはされていない。そのかわり、洪水に悩まされる土地柄である。運河の整備で海港都市を築き、ヨーロッパの文化をも凌駕せんと芸術家を集め、「北のベニス」とまで言わしめる街を建設したのが市名の主、ピョートル大帝である。

 市内中心部、海軍省の眼前には1818年から40年の歳月をかけて建築した聖イサク寺院が、大帝像と共に目を引く。世界で3番目の巨大さといわれるその寺院は、14000人を収容できる大聖堂を持つ。その他、女性の祈りが届くといわれるカザン聖堂など見所は多いが、海軍省横の建物を見ずに、サンクトペテルブルクは立ち去れない。

 エカテリーナ宮殿を「夏の宮殿」と呼ぶならば、こちらは「冬の宮殿」ことエルミタージュ美術館。

 「エルミタージュ」とは「隠れ家」という意味で、もとは18世紀エカテリーナ2世の個人的な美術品収集庫であり、19世になって美術館として開館した。建物は現在本館として機能する「冬の宮殿」をはじめ、「小エルミタージュ」「大エルミタージュ」「新エルミタージュ」と「エルミタージュ劇場」の5つからなる巨大な美術館 で、間違いなく世界3大美術館のひとつである。

 宮殿内には300万点ともいわれる美術品が収集され、1000以上ある部屋のうち400室で美術品を展示している。その作品は、全てが世界最高峰のものばかり。ダビンチ、モネ、ルノアール等、美術に興味のない人でもさえも知っている作品達が、一同に会している。もやは、文章で書き表せるレベルにないため、是非その目で珠玉の芸術を堪能していただきたい。

大国の行く末

 このロシア紀行も終盤を迎えつつあるが、真に残念であったことがひとつ。美術館鑑賞後、エルミタージュ劇場にてチャイコフスキー「白鳥の湖」を観劇する予定であったが、渋滞による交通機関の遅れにより、キャンセルとなってしまった。冒頭にも記したが、経済発展と比例して増加していく自動車に対し、交通ルールやマナー、道路整備が相当に遅れており、早急な対策が急務である。

 滞在最終日、私が乗っていたバスが、女性の運転する乗用車におかまを掘られるというアクシデントがおきた。西ヨーロッパ各国では交通事故の際、当人同士がその場で事故の検証と相互にサインをし、後は保険会社に一任、というスタイルが20年ほど前から定着している。これに比べ、我が日本はまず警察を呼び、警察が検証と事情聴取を行う。後に裁判所の判断や保険会社の支払いが成立する。現在のロシアは、このどちらも確立していない。制度的には昨年よりヨーロッパ方式を導入しているが、まだまだ認知されていない。しかし警察に通報するも臨場まで1時間2時間待ちは当たり前の状態である。

 ソ連時代は良くも悪くも統制が強力で、治安面もさほど悪くはなかった。しかし生活の自由化と経済の自由化に伴い、治安の悪化が重要な課題となりつつある。観光収入が財政の半数以上を占めるサンクトペテルブルクなどは、特に政府主導による徹底した治安改善を要望する。ガイドによれば、近年イタリアをしのぐほどに軽犯罪が多いという。芸術と軍事は一流、経済と産業は二流、治安と商売は三流といったところか。

 生活面に関して言えば、水の都と呼ばれるサンクトペテルブルク、しかし水道水はまるで危険である。歯磨きや口を濯ぐためだけにも、ミネラルウォーターを使わなければならない。その名にかけて、水道の浄水技術向上を期待したい。

 話しかければ応えてくれるロシア人。だが表情に愛想がなく、外国人からすると、ひどくとっつきにくい。かくも美しい文化も人も、自ら積極的にアプローチすることを覚えた時、この国は名実ともに、また世界の大国となるであろう。

 暗い、と感じた入国日。なんとなくそのイメージが払拭されたかに思えた。ロシア滞在最終日となると、寂しさすら感じる。帰国はフィンランド航空(AY-0166)にて、いざロシアの古都、サンクトペテルブルクを出国です。

 経由地ヘルシンキ到着は現地時間にして12時と30分を幾分か過ぎたあたり。雲ひとつない晴天の中、ヴァンター国際空港へ。
第一印象は「明るい」。

 


ロシア紀行 羽ばたく双頭の鷲 (2) 天野健太郎  投稿者:  投稿日:200811 7()19562

  返信・引用

 

 

寸評:これが本来の天野君の素顔。なかなかの歴史好きで、文章もうまい。李

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 要塞都市

 さて、首都モスクワといえばやはり、クレムリンを除いて話はできない。クレムリンとは「城塞」を意味し、文字通り赤い城壁に囲まれた、歴代皇帝の住まいであり、且つ現国家の中枢機関である。

 クレムリン周辺に存在する広大な「赤の広場」や色鮮やかな「聖ワシリー寺院」は、国家的なイベントで使用され、テレビでもよく目にすることができる、日本人にもおなじみの光景。ちなみにロシア語で「赤」とは「美しい」を意味する。

 手荷物検査と金属検査を通過しクレムリン内に入場すると、様々な建築物に目を見張る。中でもウスペンスキー大聖堂と武器庫は、政治的・歴史的にも最も重要な存在である。

 ウスペンスキー大聖堂は、かつてのロシア帝国国教大聖堂であり、皇帝の戴冠式も行われた荘厳且つ厳粛なる建造物。大聖堂内は全面がイコン(神や天使、聖人を描いたもの)に覆われ、キリスト教徒でない私でさえも、その独特な雰囲気と存在感に精神を飲み込まれる。

 武器庫においては、名称こそ武器庫だが実際のところは宝物庫といったほうが正しい。歴代皇帝の王冠、玉座や周辺諸国から献上された金銀宝飾が収められている。肝心の武器にいたっては、ある一部屋のみに展示されており、その他は全て宝物であった。

 一言で宝物と言えど、やはりその製造には各々時代による技術の違いが現れている。初期のものは、ただただ黄金に光り輝くものであったり、宝石を鏤めたものであるが、時代を経るにつれ陶器の技術を取り込んでみたり、宝石の加工技術を駆使してみたり。皇帝だけでなく歴代匠たちによる最高技術の変遷をも堪能することができる。

 大国ロシアもその歴史上、例に漏れず決して隣国と平和に過ごしてきたわけではない。時に戦争・紛争も多く経験しているが、それらの際に献上された宝物の返却要求も多かったという。しかしロシア人いわく、「もらった物は返さない」。ロシアの宝物は武力によって奪取される以外、もはやロシアから出ることは考えられない、と。なるほど。北方の島々の解決は長引きそうだ、と感じざるをえない瞬間であった。

 皇帝や女帝の着衣等も展示されているが、そのデザインは他のヨーロッパ諸国に比べ、やはり幾分かの違いを見せる。どこか、アジア的センスが感じ取られる。たとえば裾や袖口が長く、ボタン等を表に見せず裑あわせを中央で行う外套や、中央のラインから左右対称に描かれる紋様は、隣国にモンゴルや中国が存在することを窺わせる。それら着衣から、ロシア帝国を築いたピョートル大帝の身長は、2メートルをこえる長身であったと推測されている。翌日は、そのピョートル大帝が都を築いた北の都市サンクトペテルブルクへ。

 権力者の街

 モスクワ空港から国内線でおよそ1時間30分。古都サンクトペテルブルクはモスクワより若干気温が低かった。この街は、ロシア帝国最盛期を築いたロマノフ王朝第5代ピョートル大帝が都を置いたことで、現在の名前となっている。サンクトとは聖、ペテルとはピョートルを意味し、和訳すれば「聖ピョートルの街」といったところか。ピョートル大帝はオランダとの親交が深く、当初はピテルブルフと呼ばれていたが、ドイツ語読みに変化しペテルブルクとなる。しかしその後ドイツと戦争状態になったことから、ペトログラードと変更される。やがてレーニンのロシア革命にちなんでレーニングラードとなった。レーニンはここ、国立サンクトペテルブルク大学の出身であり、なんとプーチン首相も、メドヴェージェフ大統領も同校法学部の卒業生である。ちなみにレーニングラード時代は、同じくレーニングラード大学と呼ばれていたらしい。ソ連の崩壊により、ようやく旧姓のサンクトペテルブルクに戻れた、という経緯。

 モスクワ同様、相変わらず外国車が多い街だが、日本人として、いや自動車ファンとして記しておかねばらならぬ事がある。2007年トヨタ自動車はサンクトペテルブルク郊外に上陸。これに続けと2009年より日産自動車、スズキが相次いで進出することが発表されている。実際、トヨタの工場は見ることができなかったが、地理的には火力発電所の近隣らしい。なるほど、空港からさほど遠くない立地、安定した電力供給、そして不凍港。この地を選定した理由がなんとなく理解できる。その昔、ロシアは海軍を持っていたが、持ち前の厳しい気候から、冬にはせっかくの艦隊も身動きとれない状態となってしまう。どうしても凍らない港、すなわち不凍港が必要であり、バルト海に面したこの地が重要な意味をなすことになる。皇帝に習った進出で、日系メーカーは栄華を極めることができるか、乞うご期待。

 光と影

 栄華といえばロシアはピョートル大帝即位後、財力も芸術力もロシア史上最盛期を迎える。大帝が妻エカテリーナに与えたといわれるプーシキン市は、皇帝達の避暑地として使用され、そこには夏の宮殿こと「エカテリーナ宮殿」が建設された。のちに国政を握る女帝エカテリーナ2世も、この宮殿をよく利用したという。

 エカテリーナ宮殿一番の見所は、なんといっても「琥珀の間」。部屋全体が琥珀で覆いつくされたこの部屋は、人間の持つ芸術力・財力・表現力が最も美しく表現された作品のひとつ、と言っても過言ではない。それがゆえ、悲しい歴史も残っている。私が目にした琥珀の間は、実は2代目なのである。ドイツとの戦争により侵攻され、この部屋の初代琥珀達はことごとく剥がし取られ、ただの「間」となってしまう。戦後、幾度も追跡調査等が実施されるも、琥珀の行方は未だ解明されておらず、改めて建都300年を機に修復された。徳川埋蔵金ならぬ、ナチスドイツの莫大な遺産説も、あながち信用できなくない、かもしれない。

 


ロシア紀行 羽ばたく双頭の鷲 (1) 天野健太郎  投稿者:  投稿日:200811 7()195325

  返信・引用

 

 

各位:

あの忙しい天野君はロシア紀行を送ってくれた。OBで一着!
これで編集長が喜ぶ!天野君、ありがとう!

李より

PS.
編集長手記(510号)の執筆者5人:
稲垣、柳原、みのわ、立岩、山口、原稿よろしく!

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羽ばたく双頭の鷲

~奠都の変遷を辿る~

李ゼミ2期生 元97E2024 天野 健太郎

 毎年海外旅行に出かけるのが定番となっている父。今年はロシアに行きたい、とパンフレットを眺め始めた。どうやらテレビの旅番組や美術館紀行に感化されたようだ。3年目を迎える夫婦揃っての旅行。たまには私も一緒に、家族旅行も良いだろう。というわけで、天野家は一路ロシアへと出立です。

 面積約1,775,400k㎡。 言わずもがな世界一広大な国土を誇るロシア連邦。数日間の訪問で周れる場所はおのずと限られる。今回は首都モスクワと、古都サンクトペテルブルク。わが国で例えるならば、東京と京都といったところか。

 セントレアからはフィンランド航空(FINNAIR AY-0800)にてまずは空路ヘルシンキへ。ヨーロッパの玄関、ヴァンター国際空港到着は時間にして約10時間。ヘルシンキより更にフィンランド航空(AY-0155)に乗り換えおよそ2時間。いざロシアの首都、モスクワへ入国です。

 到着は現地時間にして19時と10分を幾分か過ぎたあたり。あいにくの小雨が落ちる中、シェレメチェボ国際空港へ。

第一印象は「暗い」。

 上空から眺めても灯火は全般的に少なく、降り立った空港内ターミナルも閉鎖的な構造に加え、蛍光灯が所々に申し訳なく灯っている。薄暗い。そして灰色。

 加速するモータリゼーション

 ホテルまでは専用バスで移動だが、まず空港を出るために30分は費やす。近隣の駐車場が整備されておらず、一般車用駐車場もバス乗り場も同じ。ロータリーや送迎レーンも存在しない。いや、確認していないので存在しているのかもしれないが、全くもって機能していない。

以後、この状態は都心部で必ず見られる光景となる。ソビエト連邦崩壊、ゴルバチョフによるペレストロイカにより社会主義経済は大きく変化した。ほんの10数年ほど前、「渋滞」という言葉は外国のものであった、と現地ガイドは口をそろえる。

空港から外に出て、正直驚いた。真に失礼な話だが、私の想像では古くて四角くて、ラジオがついている程度の、いかにも東ヨーロッパという形の車、旧ソ連製のLADAが走っている国だと思っていた。しかし現実は日本、ドイツ、フランス、アメリカ、そして韓国車と様々な国の車が氾濫している。しかも比較的新しく、中高級クラスのセダンとSUVが目立つ。どこの国にいるのか、駐車場を一見しただけでは分からないくらいなほどに。一昔前のモーターショーのようである。ただし、カーナビゲーションシステムを搭載した車は一台も確認できなかった。

都心部へ抜けていく片道6車線の幹線道路沿いには、各国各種メーカーの巨大なディーラー店舗が軒を連ね、エンブレムを煌々と照らし出している。新型外国車の広告看板も、いたる所に見受けられる。現地で聞いたところ、安価で性能の良い現代自動車が人気ということであるが、背後に政府と財閥との癒着が見え隠れするのは、いなめない。

 ロシアがモータリゼーションに突入した理由は、大きく2つ考えられる。1つはソビエト連邦崩壊による社会主義から資本主義への体制変化。国民は自己の判断で物が買える時代となり、加えて国外からの輸入製品が軒並み増加。さらには銀行からローン融資を受けることが可能となった。これは後ほど触れる住宅状況にも当てはまる。

もう1つの理由は、自国内から原油や天然ガスといった世界屈指の埋蔵量を誇る地下資源が、順調に供給されるようになったためである。ガソリンスタンドは日本のように乱立はしていないものの各地に存在し、不自由はない。私の確認したところではハイオク1Lあたり2526ルーブル程度であった。産油国としては決して安いとは言えないものの、国家財政の安定且つ重要な収入源としての統制が伺える。


 国民生活再構築

 モスクワが首都となったのは今からちょうど90年前、レーニンによるロシア革命翌年1918年のことである。以後現在まで首都機能を果たしているが、それ以前は後日訪問するサンクトペテルブルクが首都であった。街全体は1960年代にスターリン主導によって建設された古い建物が並ぶ。政治的統制が厳しかったのはご存知の通りだが、建築技術面においても現場統制が整備されており、皮肉にも現在まで残る建築物が多く建てられた。

 ソ連時代は、全ての国民に等しく住まいを与えることを目的としていた為、住居は国家より与えられるものであった。それゆえホームレスは存在しなかったものの、それまで富裕貴族が所有していた大きなアパートメントは、部屋ごとに家族を配置する不自然な居住空間ができあがり、幾つかの家族が風呂やトイレを共同で使用する、非常に不便な状態であったという。

 現在、モスクワ市内は経済成長と共に新しいマンションの建設が急ピッチで進んでいる。郊外より街を望むと、方々で作業中のクレーンが景色に混じる。建設中のマンションには、大抵の場合大きな電話番号が上部に記載されており、購入希望者は直接その番号に電話をかけ、商談する運び。ここで大きな役割を果たすのが、自動車の購入同じく銀行のローン融資。ここ数年で大きく変化した金融情勢は、国民の生活スタイルに大きな影響を与えている。銀行はマンション会社に購入金を一括で支払い、購入者は銀行に返済する。返済が滞る=住居を失う、真に迫った労働意欲。モスクワ市内を見渡すと、ロシア経済の活性化を肌で感じとることができる。

応募者  投稿者:  投稿日:20081112()215344

  返信・引用

 

 

各位

今日午後3:30の時点でゼミ応募者数は41名です。
来週ゼミ時に、小論文をもっていきます。

 

 


お薦め!  投稿者:  投稿日:20081111()234344

  返信・引用

 

 

各チームリーダーはメンバーに連絡して、周知を徹底させること!
キャリア支援課の成瀬課長が一番のお薦めでした。
一番役に立つ就活です!!
支援課で李ゼミと名乗れ!
今週木曜までの申し込みが遅れないように。

周さん、黄さん:インターンシップ研修報告、宜しく!
今度プリントとデジタル版両方をもってきて。

 


キャリア支援課による就職活動セミナーについて  投稿者:有田舞  投稿日:20081111()232148

  返信・引用

 

 

「就職活動体験セミナー2008」について

キャリア支援課より

 企業の人事担当者を大学に招いて、学生と直接対話をする「就職活動セミナー2008」を1127日(木)に3校舎で開催いたします。
 この催しは学生が初めて人事担当者と話ができる貴重な機会であり、去年も学生の評価が非常に高かったイベントです。

※事前予約制!!
締切:1113日(木)1700まで
♦注意事項♦
11
20日に当日の詳細パンフレットがキャリア支援課HPにアップされますので、各自事前に内容を確認し、ダウンロードして当日持参するようにしてください。
キャンセルは必ず前日1640までに申し出てください。

● 日程:20081127日(木) 13001800

● 当日スケジュール
1時限から3時限全ての参加が原則です!!
集合時間⇒1300
1
時限(13201350):オリエンテーション
2
時限(14001600):企業の人事担当者によるゼミ形式の講座です。
20
名程度のグループになります。
「人生塾」
①「働く意義」や「人生とはなにか」について、ともに考えます。
②日頃接する機会が少ない社会人からの生の声が聞けます。
「面接塾」
①グループディスカッションを体験します。
②自己PRをし、「人事は面接でどういうところを注目しているのか」など攻略法を伝授していただきます。
3時限(16201800):会話塾
 人事担当者と自由に会話ができる懇親会です。
● 参加企業
<豊橋校舎>
㈱名古屋銀行、㈱中京銀行、豊橋信用金庫、豊川信用金庫、西尾信用金庫、蒲郡信用金庫
アイシン・エィ・ダブリュ㈱、アイセロ化学㈱、富士精工㈱、アサヒビール㈱、浜名湖電装㈱、㈱シーヴィテック、新東工業㈱、米津物産㈱、中央工機㈱、タキヒヨー㈱、伊勢湾海運㈱、日本通運㈱、西濃運輸㈱、㈱ユーフィット、㈱浜松名鉄ホテル、サ―ラグループ、名鉄観光サービス㈱、トヨタカローラ愛知㈱、大和ハウス工業㈱

※ このセミナーはスーツ着用になります!!

最後に・・・・
李先生も「こんな機会ない!!ぜひ参加すべき!!」とおっしゃっていました。
まだセミナー予約していない人は積極的に予約をしましょう!!

 


集合写真について  投稿者:坂本  投稿日:20081111()134718

  返信・引用

 

 

集合写真ですが18日を撮る日にして、予備日を次の週にしたいと思います。もしこの都合でも無理な人は両ゼミ長に相談してください。

 


(無題)  投稿者:大川  投稿日:20081111()114231

  返信・引用

 

 

体調が優れないので今日のゼミは欠席させていただきます。

 


遅くなって大変申し訳ありません。論集です。  投稿者:常山  投稿日:20081111()092131

  返信・引用

 

 

13章 石炭・電力産業が目指す「脱温暖化」
06E2233
 常山 拓
はじめに
地球温暖化について調べてみると、温室効果ガスのひとつ、二酸化炭素(CO2)を排出する根源として比較的大きな割合を占めているのが石炭・電力などのエネルギー部門であった。しかし、石炭・電力といったエネルギーは、生産過程に生じる大量のCO2が副作用であるということも無視できないが、国や企業の経済成長、われわれの日常生活を担うためには大変重要な存在である。近年開かれた国際的な会議では、温暖化への対策案が議論されているが、そのような案も温暖化対策の技術の裏付けがあってこそ浮かぶものである。現在、温暖化対策を共同的に進めている自国日本と中国の電力会社であるが、そのような技術が必要となる国のエネルギー利用とCO2排出の背景とはどのようなものなのだろうか。いったいどのような技術によって「脱温暖化」を目指すのだろうか。また、その技術の長所だけでなく、問題点はないのか考察したい。

1節 世界のCO2排出量における日中の位置づけ
1
1 順位変動
1 世界のCO2排出量(EDMC/エネルギー・経済統計要覧2008年版、2005年)

出所:中部電力「環境レポート・環境経営データ集」
http://www.chuden.co.jp/torikumi/kankyo/report/data_worldco2.html
より引用

 これは2005年の世界のCO2排出量である。当時のほとんどの統計で、排出量の順位は、おおむね世界1位はアメリカの約55億トン、2位に中国のおよそ約52億トンという位置づけに、ロシアのおよそ約16億トン、日本、インドの約13億トンといった順位だった。 しかし、オランダの研究機関である「オランダ環境評価機関」(MNP)2008616日までの発表によると、2006年の中国におけるCO2の排出量は、これまでCO2排出量が世界1位に位置していたアメリカを抜き世界1位となり、また07年の中国のCO2排出量は、世界のCO2排出量の約4分の1を占め、アメリカとの差を更に広げたようである。具体的な数値は、MNPは主要な温室効果ガスであるCO207年の排出量を、化石燃料の使用量やセメント生産の最新統計などから分析したその結果、2006年世界全体の排出量276億トンのうち、中国は672000万トンで米国の59億トンを大きく上回ったようだ。 世界4位にいた日本も、現在はインドが日本のCO2排出量を超えてしまったため、5位に下がったのだが、いずれにしても日本は開発先進国という立場にもより、世界的に排出量は多く評価されていると言える。
1
2 部門別CO2排出量
①日本
 下の2つの図は、温室効果ガスインベンストリオフィスが2008年5月16日に発表した、日本の1990年~2006年度までの温室効果ガス排出量データのグラフである。(排出量の単位は[百万トン-二酸化炭素(CO2)換算])直接排出量とは、発電に伴う排出量をエネルギー転換部門(主に発電)からの排出と計算したもので、間接排出量は、それを電力消費量に応じて最終需要部門に配分して計算したものである。直接排出量のグラフからは、エネルギー転換部門(主に発電)によるCO2排出量は、全体の4分の1も占めていることが読み取れ、間接排出量のグラフからは、計算方法より、エネルギー転換部門(主に発電)は、産業部門や家庭部門に欠かすことのできない存在であることが読み取れるが、自己の発電分以外の余剰分をできる限り削減できるならば、削減分のCO2の抑制に繋がるという可能性を考えることは重要ではないかと思う。
23 各部門の直接排出量と間接排出量(2006年)
図2                         図3

出所:日刊温暖化新聞「日本の部門別二酸化炭素(CO2)の割合」
http://daily-ondanka.com/basic/data_08.html#wrapper
より引用
②中国
 ワシントンに本部を置く地球開発センター(CGD)によると、中国の発電所では2008年、約31億トンの二酸化炭素が排出されると予測されている。これは、前年の27億トンと比べると約15パーセントの増加に相当する。一方で、米国の発電所からは前年とほぼ同じ約28億トンの二酸化炭素が排出されると見込まれている。
CGD
によると、発電部門での二酸化炭素排出量は世界的に増加傾向にあり、世界全体の二酸化炭素排出量のうち約4分の1を発電部門が占めている。発電部門での二酸化炭素排出量は過去8年の間に34パーセント以上も増加し、2000年の85億トンが114億トンまで増加した。こうした増加分の3分の2を中国だけで占めている。
発電部門で二酸化炭素排出量を国別に考えると、今年の見通しでは中国が最も多く、以下米国、インド、ロシア、ドイツ、日本、英国、オーストラリア、南アフリカ、韓国と続いていくと予測されている。余談ではあるが、総発電電力量に占める原子力発電の比率が高い(約75パーセント)フランスは、上位10カ国には入っていない。

2節 日中のエネルギー量は?
1節で、CO2の排出源としてエネルギー部門が比較的高い割合と示したのだが、実際どのくらいのエネルギー量でそれほどの排出をするのだろうか。
2
1 日本の石炭・電力事情
① 発電電力量
 CO2排出に大きく関わる発電だが、発電方法にも原子力、石油、石炭、天然ガス(LNG)、水力、地熱発電など多様にある。そしてその全ての発電方法がCO2を排出しているわけではない。その中の石油等、石炭、天然ガスといった化石燃料を使用するいわゆる火力発電(以下、火発)がCO2を排出する発電として挙げられる。下の図は、日本の電源別発電電力量の実績および見通しの推移を示したグラフである。CO2発生源である火発電力量の割合は、2005年までの年間発電電力量内でさほどの変化はないのだが、全体の6割前後を占めていることは事実であり、また、全体の発電電力量も、48500kWhから98890kWhとおよそ2倍増加しているため、割合は同じといえども火発電力量そのものは年を追うごとに増加していることが分かる。加えて石油等の発電電力量が、石油危機などを背景にした「脱石油」の展開で29%から11%と年々減少していくのに対して、比較的安価な石炭の火発電力量が10%から25%と2.5倍もの増加を見せているが、石炭火発は発電効率が低い上にCO2を天然ガスのおよそ1.8倍も排出するため、この増加がCO2排出に大きく貢献してしまっているといえる。



1 日本の電源別発電電力量の実績および見通し

出所:(財)エネルギー総合工学研究所「?を!にするエネルギー講座」
http://www.iae.or.jp/energyinfo/index.html
より引用

②火力発電の仕組み
火力発電の発電方式のひとつとして、汽力発電を取り上げたい。汽力発電設備は、蒸気の膨張力を利用した発電方式である。重油やLNG(液化天然ガス)、石炭などの燃料を燃やして、ボイラで高温・高圧の蒸気を作る。この燃焼過程においてCO2が発生するのである。この蒸気を使って蒸気タービンの羽根車を回すことで、タービンにつないだ発電機を動かし発電する。汽力発電では、比較的低温域での(600℃以下)熱エネルギーの利用となる(この熱エネルギーの温度が低いと発電の効率が悪くなるため、より多くの燃料を燃やすことになるので、CO2の発生が多くなってしまう)。蒸気タービンとは外燃機関の一種で、外部で発生させた高温の蒸気をタービン(羽根車)に吹きつけて回転させ、動力や推進力を発生させることのできる機関の事を指す。
4 一般的な火力発電所のしくみ

出所:脚注5に同じ
③石炭の輸入元・需給量
 火力発電に利用されている石炭だが、経済産業省・資源エネルギー庁のエネルギー白書2008年度版によると、現在、日本は石炭の国内供給のほぼ全量(99%以上)を海外からの輸入に依存しているようである。下の図5は、そのエネルギー白書内にある、日本の国内炭、輸入炭供給量の推移を示したグラフである。2005年度には確かに、輸入炭が供給量のほぼ全てを埋め尽くしてしまっている。また、図6は日本の石炭輸入先を示したグラフであるが、日本の石炭輸入量の59%をオーストラリアが占め、次いでインドネシアが19%を占めている。中国は内需優先
のために石炭の輸出を規制していることから、11%と3位の位置づけとなった。
5 国内炭・輸入炭供給量の推移(2006年) 図6 日本の石炭輸入先(2006年)

資料:2000年度までは経済産業省「エネルギー生産・需給統計年報」、
2001
年度より財務省「日本貿易統計」、JCOAL「炭鉱別石炭生産月報」
(
)輸入一般炭には無煙炭を含める
資料:財務省「日本貿易統計」


出所:経済産業省 資源エネルギー庁「エネルギー白書2008年度版」第2部第1章第3
http://www.enecho.meti.go.jp/topics/hakusho/2008energyhtml/2-1-3.htm
より引用

7の日本の石炭需要(産業別石炭販売量)の推移を見ると、1965年度の6,978万トンから1984年度には1億トンを、2000年度には15,000万トンを超えた。2006年度は前年度より520万トン増加し、18,228万トンと過去最高を記録した。
主な業種における石炭需要を見ると、電気業での需要が8,222万トンと最も多い。電気業における石炭消費量は、1960年代後半は2,000万トンを上回っていたが、石炭火力発電の石油への転換が進んだことから1975年度には757万トンにまで低下した。しかし、第2次石油危機以降は、石油代替政策の一環としての石炭火力発電所の新・増設に伴い、石炭消費量は再び増加に転じ、現在では最大の石炭需要者となっている。
7 石炭の用途別需要量の推移(2006)
資料:2000年度までは経済産業省「エネルギー生産・需給統計年報」、2001年度以降「石油消費動態統計年報」、
「電気調査統計年報」より日本エネルギー経済研究所計量分析ユニット算定(「エネルギー・経済統計要覧2008年版」)
(
)コークスのデータは統計の変更により2000年度まで
出所:図5,6に同じ

2
2 中国の石炭・電力事情
①石炭依存の産業構造
 日本への石炭輸入第3位の中国。近年中国は経済が著しく発展しているのだが、その高い経済成長の背景に、エネルギー消費の増加が目立っている。図8で中国におけるエネルギー消費の推移を示したが、ここ2年間(0607年)の消費量は、各々前年比10%、8.8%増の石油換算16.4t17.9tにまで伸びた。その中でも2007年のエネルギー消費構造の変化を図9より見てみると、中国は、エネルギー消費の72%を石炭に依存していることが読み取れる。なお、2002年が1990年より石炭の消費割合が低いのは、中国政府が石炭の需給状態と石炭価格安定を目的として、赤字経営の炭鉱や違法な採掘を行っている炭鉱を閉山したことなどが原因に挙げられる。しかしその後発電と鉄鋼生産の需要増加を受けて2007年のように再び増加に転じた。
89 中国における一次エネルギー消費の推移とエネルギー消費構造の変化(2008年)
8                           図9

出所:沈 中元 「エネルギー需給の現状とエネルギー政策の動向~急増一辺倒から調整局面入りの予想」『月刊エネルギー』20085月号p.1819より引用

 なぜ中国ではこのように石炭に非常に依存した産業構造が成り立ってしまっているのか。その理由のひとつとして、国産エネルギーによる供給を重視してきた中国にとって、石炭こそが他の資源よりも比較的低コストかつある程度自給できる安定性の高いエネルギー源と考えているからだ。そしてそのような考えの下の石炭は、経済成長による発電部門のエネルギー需要増に対する利用に欠かせないこともその理由のひとつである。図10は石炭の用途別消費の推移を表しているが、石炭の消費量は1996年の石油換算6.9tから2006年の10年間で、およそ1.7倍の11.8tとなった。その中でも発電部門への石炭消費は、10年間でおよそ2.3倍の6.4tという非常に高い増加量を記録した。中国の製造業は電力の約70%を消費しているため、重工業が発達すると電力需要が大幅に増加する。そして中国の発電施設のおよそ80%以上が石炭発電であるため、発電用の石炭需要が余儀なく大幅に増加したのである。
10 用途別の石炭消費の推移(2008年)
出所:図89に同じ





②発電容量と発電量は?
11 発電容量の推移(2008年)      図12 発電量の推移(2008年)

出所:図810に同じ
1112はそれぞれ発電設備容量、発電電力量の推移を示したグラフである。中国は高度な経済成長の際、深刻な電力供給不足に直面した。それ以降急ピッチで電源開発を進めるようになったのである。 図11より、2002年の発電設備の容量は3.57kWであったものが、2007年には7.13kW5年間で2倍にまでも増加したことが分かる。2007年の発電設備容量の内訳として、火力が78%、水力が20%、原子力が1.2%、風力などその他が0.7%であった。 先述のとおり火力のほとんどは石炭発電となっている。

第3節 革新的温暖化対策技術、CCS
2
節で示したように、日中共にエネルギーの生産量が増加しているため、日本は京都議定書のもとで定めた1990年のCO2排出量を基準とした0.6%の削減目標も、2002年実績では8%増加といった形で達成できていなかったり、中国では米国のCO2排出量を抜いてしまったりと排出を抑制できずにいる。しかし近年日中両国は、革新的な温暖化対策技術の開発に精力的に取り組み、CO2削減を目指している。その中の技術として石炭・電力産業が進めている「CCS」という技術に注目したい。
3
1 CCSとそのメリット
 CCS(Carbon Dioxide Capture and Storage)とは、二酸化炭素回収・貯留という、大規模なCO2発生源から排出されるガス中のCO2を、分離・回収し、それを地中もしくは海洋の深くに貯留・隔離することにより、大気中にCO2が放出されるのを抑制する技術であり、省エネルギー、再生可能エネルギー等CO2の排出が極めて低いエネルギーの導入、低炭素含有燃料への転換などによる温室効果ガス(GHG:Greenhouse Gas)の排出量削減、及び温暖化に対する適応とともに、地球温暖化対策に役立つ技術のことを指す。 特に火力発電所では、設備に回収装置を取り付けてCO2を集め、パイプラインを通して圧力をかけて300分の1程の体積にし、1m超の地中にある古い油田や水分を含んだ帯水層に送り込む技術などのことをいう。 そして老朽化した油田やガス田に高圧のCO2を注入することで刺激となり、原油生産量が拡大するメリットがある。また、体積も小さくなるので大容量の貯蔵が可能とされている。
 CO2の排出削減の貢献としては、2050年までに世界で約2t、日本で約1500tの排出削減に繋がるとされている。環境省は「この技術なしには2050年までに温室効果ガスの排出量を半減させることはできない」とみているようだ。
3
2 日中共同でCCS事業
2008
53日、日中両政府が官民一体となって、中国の石炭火力発電所から排出される
CO2
を油田地下に貯留し、油田の増産を図ることが計画された。事業の鍵を握るCCSにはエンジニアリング大手、日揮など日本の技術を活用し、地球温暖化対策の切り札として各国で開発競争が進むCCS分野で技術力の高さを誇示する狙いもあるようだ。 今回の協力事業では、中国黒竜江省のハルビン石炭火力発電所から排出される年間100t以上のCO2を、約100km離れた大慶油田までパイプラインで運び、油田の中に注入・貯留する計画。大慶油田は生産期間の長期化で採掘量の低下が懸念されているため、CO2を地下に注入することで増産を図る。 日本からは日揮のほか、トヨタ自動車や地球環境産業技術研究機構(RITE)、中国からは中国石油天然気、中国華電集団などが事業に参加する。早ければ2009年中にも実現する見通しのようである。
そして57日の日中首脳会談でまとまった共同声明は、環境やエネルギーの分野で重点的に協力していく姿勢をアピールした。高成長を続け、世界経済で急速に存在感を高める中国は地球温暖化問題でもカギを握っている。省エネ技術で先行する日本は中国との「戦略的互恵関係」を強化し、「経済・産業の振興」と「地球環境への貢献」の両立を図っていく考えのようだ。 「日本は世界をリードする省エネや環境保護技術を持っており、両国の協力は大きな将来性がある」 胡錦濤国家主席は7日、日本経団連などが開いた歓迎昼食会であいさつし、日本からの技術協力に期待感を示した。 日中会談で目立ったのは、環境関連での協力強化だ。 中国の石炭火力発電所から排出されるCO2を回収し、地中に封じ込めるCCS事業で、日本が中国に技術協力することで合意。また、中国側から、日本の省エネ技術移転のための人材育成などに取り組む「日中省エネルギー協力センター」を共同で設置するよう提案があり、協議を進めることで一致した。
3
3 CCSの問題
 画期的なCO2削減手段であるCCSだが、以下のような大きく見た2つの課題をしっかり見据えていく必要がある。
①地下からCO2が漏れ出してこないか継続的に監視する方法の整備と、漏れ出してしまったときの環境への影響がどのようなものなのか。
②システム全体のエネルギー効率の向上を図らないと、追加的なエネルギーが必要となり、コスト増の要因となるとともに、化石燃料の可採年数にも影響を与える(例えば、CCSを設置する発電所は、CCSのない同規模の発電所と比較するとほぼ1040%の追加エネルギーを必要とし、結果として、化石燃料の可採年数の短縮化を招くことになる)。

むすび
 現状の制度面において、CO2の削減が企業に義務化されていないため、企業にとってCCSのようなコストのかかる事業は、メリットが乏しいとだけしか見られないので、普及が進まないと考えられる。
 そして最も忘れてはならないのは、CCSはあくまでも温暖化への対策技術であり、化石燃料の枯渇といった資源問題には何の対策にもなっていない。CCSのみで「脱・温暖化」を考えるのではなく、CCSは、今なお増加し続けるエネルギー消費のもとでの経済世界において発展させなければならない風力や地熱など、CO2が発生しない再生可能エネルギーへのシフトのつなぎ技術として見つめていくことが、石炭・電力産業が目指す本当の「脱・温暖化」への近道であるだろう。

 


李先生へ  投稿者:王 碩  投稿日:20081111()054622

  返信・引用

 

 

姜君へ連絡する事を分かりました。連絡が取れたら、結果を先生に通知致します!

 


経済学会公開講演会案内  投稿者:  投稿日:20081111()011416

  返信・引用

 

 

各位:

下記の講演会はぼくが企画したものです。128日月曜の5限ですが、都合がつく人はぜひ応援に来てください。学部生も大学院生も。知っているかもしれませんが、ゼミ論集への補助金は今年から経済学会から出すことになりました。学生の研究活動を支援することが主な理由です。経済学会の活動にはゼミとして前向きな姿勢を示す必要があります。ぜひ早めに時間などを調整して、なるべく多く参加してほしいです。広く誘ってください。

李春利

ちなみに、愛知大学は今度浙江大学と協定を結ぶことになりました。その調印式に呉先生が来ることになっています。佐藤学長やICCSの高橋所長はこの夏、同大学を訪問してきました。

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愛知大学経済学会公開講演会

「中国におけるイノベーションシステムの進化
  マクロ・ミクロベースのアプローチ」

講師  呉 暁波 氏
(浙江大学管理学院副院長)

【講師紹介】
中国浙江大学・管理学院副院長、
浙江大学・全国イノベーション研究所所長
アメリカ・MITスローン・スクールフルブライト研究員
イギリス・ケンブリッチ大学客員研究員など歴任、著書多数

【概要】

中国は、現状のままの、「世界の工場」に満足していない。現在、国家的な事業として「イノベーション型国家」(創新型国家)の確立をめざし、現状からの脱却を急いでいる。胡錦涛国家主席も、「これは国家発展戦略の核心であり、総合的な国力を向上させる鍵である」とその重要性を説いている。

浙江大学・全国イノベーション研究所は、中国教育部(文科省)に、中国版COEともいえる「国家哲学・社会科学創新基地」と指定され、さらにハイアールなど中国トップレベルの企業と産学連携を組み、大規模なイノベーション研究を推進している。今回は中国や欧米で活躍している呉暁波所長を迎え、中国の国家戦略や関連支援政策、さらにグローバル・プレーヤーになりつつある中国の代表的な企業の研究開発の実態を中心に、中国のイノベーション研究の最先端を紹介する。

【日 時】 2008128() 16401820
【会 場】 愛知大学豊橋校舎研究館1階第1・2会議室
* 講演は中国語で行われ、通訳がつきます。

参加無料、申込不要
(教職員も学生も一般市民もご自由に参加できます。)

【問い合わせ先】
主催  愛知大学経済学会 Tel(0532)  47-4178

 


3年生の就職委員の皆さんへ  投稿者:立岩  投稿日:20081110()233815

  返信・引用

 

 

鈴木くん、大川くん、大久保さん、山本さん
・・・でOKだよね?

先生に昨年の就職セミナーで使った名札のデータを持ってくるように頼まれてたのですが、せっかくなので3年生の名前を更新して今年バージョンのものを作っておきました。
誰か代表でデータを譲り渡した方がいいと思うので、保存できるようにしておいてください。
いつも借りている名札のサイズに合わせて作ってあるので、あとはプリントアウトしてハサミで切るだけになってます。
けど、今年は人数も多くてなかなか大変だと思うので、当日や誰か一人で準備するのはかわいそうだからゼミの時間にハサミ持ってきて皆で分担してやった方がいいかと思います。
4年生の卒論発表になるし、話聞きながら作業しちゃえばいいよ!

こんな時間に投稿したから見てないかもな~。
まだセミナーまでには時間があるし、論集で大変だと思うけどゆっくりしっかり準備してね。

 


卒論目次  投稿者:許方原  投稿日:20081110()221233

  返信・引用

 

 

資源価格の高騰と環境悪化の二重苦に悩む中国経済

第一章では中国で起こった環境問題の現状について取り上げる。経済急速成長と共に国内の環境悪化、水資源、大気の汚染、エネルギーの大量消費。様々な問題が起こる原因を調査するのは本章の内容である。
第二章では環境、エネルギー問題に直面する中国の政策について取り上げる。本章では、前章に国内の問題現状を取り上げた上で、具体的政策、方法を述べていく。特に日中省エネ、環境協力の具体例を調査に乗り出す。
第三章では各資源大国が資源の収集、保護政策について取り上げる。資源の減少と需要の高まりによる価格の高騰問題の発生、各資源大国が資源争奪戦に入り、多様な手段、政策を出す。そこで具体例を挙げ、考察していく。
第四章では新たな資源の現状と課題について取り上げる。資源減少と資源価格の高騰問題から、人間は新たな「可再生エネルギー」の研究に足を入れた。そこで具体例を挙げ、調査に乗り出す。

はじめに
第一章 顕在化する中国の環境問題
1-1 偏在する水資源と水質汚染
1-2 排気による大気汚染
1-3 需要高まるエネルギー
第二章 中国の省エネ·環境政策
2-1 南水北調プロジェクト
2-2 「天人合一」伝統的哲学概念
2-3 中国の「節能減排(省エネ·排出削減)」と日中省エネ·環境協力
第三章 資源大国の熾烈資源争奪戦
3-1 安定供給を目指す中国
3-2 国策資源メジャーのロシア
3-3 「開放的資源政策」から転換する豪州
第四章 地域再生と代替エネルギー
4-1 脱温暖化と地域再生
4-2 「太陽光発電」の現状と課題
4-3 「風力発電」を支える日本の社会条件
4-4 「バイオエタノール」の現状と課題
むすび
参考文献

卒論発表  投稿者:黄セン  投稿日:20081118()15387

  返信・引用

 

 

繊維産業・アパレル産業の国際比較
                            05E2423  黄セン
始に
第一章 中国繊維産業の発展と現状
 第一節 中国繊維産業の発展段階
第二節 フルセット型繊維産業の形成と問題点
第三節 中国繊維産業の現状
 3-1 繊維業界の構造変化
 3-2 中国繊維産業における貿易摩擦
     また、今年の4月、アメリカは中国製品に対して初めて反ダンピング措置を決定した。反ダンピング措置をめぐる問題は米中間における新たな貿易摩擦の要因になる可能性がある。すなわち、アメリカは中国を「市場経済国」として認定していないため、反ダンピング調査においては、ダンピングージンや税率の賦課企業の決定において中国は不利な扱いをされている。
第四節 中国繊維産業の課題と展望
  4-1 課題:コストの面、規制の面、ブランド力の面
  4-2 展望:最近の動向
① 一部繊維品の輸出通関単位が変更
  2月、税関総署は輸出の通関申告単位の一部を変更した。今回の変更では、888品目の生地の輸出単位がこれまでの「KG」から「M」に変更されたほか、ベッド用品、タオル、テーブルリネン等の家庭用品の単位がこれまでの「KG」から「点」に変更された。この変更によって、通関申告単位と割当枠取得のための申請単位が一致することになり、輸出企業にとって通関手続きが簡素化される。
② 一部商品の輸出増値還付率調整
7月1日、中国政府は、衣類およびレーヨンなど一部化繊の輸出増値率の還付率を引き下げた(衣類は13→11%、化繊は11→5%)。この政策により、一部の輸出企業は利益が減少し、同時に、更に厳しい市場競争は避けられなくなった。
③ 紹興に中国初の繊維指数「柯橋繊維指数」が誕生
10月21日、商務部は繊維製品市場と繊維産業の健全な発展を目的に、中国初の繊維製品指数「柯橋繊維指数」を発表した。
「中国・柯橋繊維指数」には、繊維品価格指数、織物品景気指数、繊維品輸出指数および繊維品受注指数が含まれている。そのうち、繊維品価格指数は毎週一回発表され、発表日は月曜日。繊維品景気指数は毎月一回発表され、発表日は毎月の1日。繊維品輸出指数も毎月一回発表されることになっている。
商務部の黄海部長補佐は先般、「中国・柯橋繊維指数」の登場と発表は、繊維品生産・販売活動の効率化、需給のバランス、市場における資源配置の最適化を促すと同時に、全国、ひいては全世界の繊維企業が的確にかつタイムリーに中国繊維市場と繊維産業の状況を把握するする上でも利便性を提供するものである、と語った。
第五節 中国化繊工業の環境対策
 5-1 中国化繊製造業のエネルギー消費量
     中国は、第115カ年計画において「2010年までに1万元生産当りのエネルギー消費量を2005年の1.22トン(石炭換算)から1トン以下に引下げる」省エネ目標を掲げており(国務院ガイドライン)、これに則して、中国化繊製造業は「化繊製造のエネルギー原単位(化繊を1トン製造するのに必要なエネルギー量)を2005年比で2010年までに10%引下げる」目標を掲げている。
     中国のエネルギー消費比率は、工業が全体の71%を占め、民生(10%)、交通・運輸(8%)と続く。

日本との比較において、中国のエネルギー消費は産業部門の比重が大きく(日本の1.7倍)、一方で、交通・運輸部門は1/3程度と小さいことが特徴として挙げられる。
部門別エネルギー消費構成の日中比較
産業部門 交通・運輸部門 民生部門 計
中国 76 8 16 100
日本 44 24 32 100

中国統計年鑑によれば、中国の化繊製造業のエネルギー消費量は、2004年から2006年にかけて、1303万トン(石炭換算)から1424万 トン(石炭換算)へと9%増加している。一方、この間の中国の化繊生産量は42%増(1425万トン(04年)→2026万トン(06年))を記録しており、省エネルギーが大幅に進展していることがわかる。

中国の化繊品種別エネルギー原単位(2006年)
  中国国内
(石炭換算Kg/トン) 国際水準
(石炭換算Kg/トン) 中国/国際水準
ポリエステルF 383 379 101
ポリエステルS 241 223 108
ナイロンF 333 350 95
アクリル 1,230 1,220 101
レーヨンF 4,834 4,768 101
レーヨンS 1,518 1,603 95
スパンデックス 750 676 111

出所:中国化繊工業協会
中国化繊工業協会の公表資料によれば、品種別エネルギー原単位は、ポリエステルステープルとスパンデックスで国際水準より10%前後劣るものの、ポリエステルフィラメント、アクリル、レーヨンフィラメントの3品種は国際水準と同等レベルに到達しており、ナイロンフィラメントとレーヨンステープルでは既に国際水準を上回っているとされる。
  2010年の目標に向けた、中国化繊製造業のさらなる省エネ推進の行方が注目される。
5-2 環境対策
① 省エネルギー対策
化繊1トン製造当りのエネルギー消費量(エネルギー原単位)は、2000年から2007年までの7年間で38%改善しており、2010年までに48%改善(2000年対比)する目標が示されている。
② 水使用の合理化と排水対策
化繊1トン製造当りの水使用量(用水原単位)は、2005年から2007年までの2年間で23%改善しており、2010年までに44%の改善を目指している。
③ 排煙対策
化繊1トン製造当りの排煙排出量(排煙排出原単位)は、2005年から2007年までの2年間で18%改善しており、2010年までに31%の改善を目指している。
④ 産業廃棄物対策
産業廃棄物の有効利用率は、2004年の89%から2006年には97%まで向上しており、既に日本の化繊工場と同等レベルに到達していると推察される。2010年までに98%以上にすることを目標としている。
第二章 日本繊維産業の空洞化と対中直接投資
 第一節 日本繊維産業の空洞化と海外進出
 第二節 集中豪雨な対中進出
 第三節 中国繊維産業の高度化と日本企業
  3-1 ユニクロの事例研究
  3-2 東レの事例研究
第三章 繊維大国へ突き進むインドとベトナム
 第一節 インド繊維産業の強み:国内素材の豊富さ
 第二節 鈍化傾向が見られるインド繊維産業
 2005年の世界の繊維貿易におけるクォータ制度廃止や国内経済の急速な成長から、中国に次ぐ繊維大国として成長が期待されているインド繊維産業であるが、ここに来てルピー高もあり足踏み状態にある。それに伴い、投資も減速気味である。
 2-1 生産
 2-2 輸出
 2-3 投資
第三節 最近の行動
 3-1 鈍化傾向が見られるものの、今後拡大傾向
     インド政府がこのほど発表した2007年度経済白書(Economic Survey)によると、2007411月期のインド製造業成長率は前年同期比9.8%増加した。大幅な成長を遂げた前年同期の11.8%増からは鈍化したものの、最近4年間の推移を踏まえると今後も拡大傾向が続くと見られる。
 3-2 インド繊維産業の成長率は製造業全体を下回る
 3-3 インドの繊維政策
     繊維省の主要政策は2つある。ひとつは1999年に開始された技術革新基金(the Technology Upgradation Fund Scheme:TUFS)、もうひとつは2005年に始まったアパレルパーク構想(the Scheme for Integrated Textile Parks:SITP)である。
第四節 ベトナムの台頭
    対米の繊維製品貿易に関して、ベトナムは20071月のWTO加盟で対米数量規制が撤廃されたことから前年比31.3%の大幅増となった。主力の衣類では、米国市場において中国、バングラデシュに続く第3位の供給国となった。

まとめ:アジア地域の繊維生産が高い伸びとなっていること、欧米向け等にアジアからの紡織品、衣類輸出が拡大していることなどとみられる。
アジアの繊維産業の拡大は欧米向けを中心とした繊維品輸出の拡大に支えられてきた部分が大きいが、今後は欧米の景気減退への懸念などがあることや、2009年以降の中国と欧米の繊維貿易の完全自由化などがアジアおよびその域内の繊維産業動向に影響を与える要因となるとみられている。
第五章 最近の欧州繊維産業と米国繊維産業
第一節 欧州新化学物質規制(REACH
    欧州連合(EU)の新しい化学物質規制REACH(正式名称は「化学物質の登録・評価・認可に関する規則」)の本格運用が61日から開始される。化学系企業を中心に、産業界全体で、使用する化学物質の調査・登録準備が進められている。
REACH
の正式発効により中国繊維産業は貿易障壁に直面

第二節 研究開発プロジェクト(高機能性)
    欧州ではEU政府の支援のもと、繊維関連企業と大学・研究機関とのパートナーシップによる産学官連携による共同研究が活発に行われている。
第三節 米国の繊維製品貿易
2007年の米国の繊維品輸入は前年比3.4%増の964億ドルとなった。米国の一般景気は年後半サブプライム問題などを契機に減速が懸念される中、過去最高を更新、1,000億 ドルに迫る水準となった。最大供給国の中国からの輸入は、米中合意(2006-08年)による数量規制が続く中で、2桁の伸びを維持した。ベトナムからの輸入は、20071月にWTOに正式加盟し、数量規制が撤廃されたことで、数量、金額とも前年比3割を超える大幅な伸びとなった。一方で、メキシコ、CBI諸国などの近隣諸国や極東諸国からの輸入は減少傾向に歯止めがかからなかった。また、2006年に一部品目で中国を代替する形で堅調に推移したアセアン、南アジア諸国からの輸入は鈍化した。


終わり

 

 


12月8日の三年出欠について  投稿者:有田  投稿日:20081118()12482

  返信・引用

 

 

●出席(9名)
有田、鈴木(さやか)、吉川、山口、赫、王、常山、廣江、亨

です。

遅くなってすいません!

 


風鈴会  投稿者:3期生 肥田  投稿日:20081118()002755

  返信・引用

 

 

風鈴会 幹事 肥田です。
12月の風鈴会の詳細をご連絡します。

日時・12月13日(土)18時開始(集合・17時50分)
場所・座座(名古屋駅前)
会費・5000円
http://www.idx-net.com/restaurant_bar_new/zaza/zaza.html

参加者
李先生
0
期生・梅さん
1
期生・内藤さん、井上さん、白井さん、長濱さん、犬飼さん
2
期生・星野さん、天野さん、中村さん、桜井さん
3
期生・清水さん、南さん、矢野さん、斧研さん、肥田
4
期生・森田さん
5
期生・田中さん、山本さん、小塚さん、小林さん
6
期生・野末さん
8
期生・佀さん
9
期生・竹内さん

まだ、回答がない方もいるので、直前に最終掲載します。
お店が二時間しかダメなので、18時に乾杯を開始できるよう、
みなさまお集まりください。
遠方から見える方も多いので、楽しみにしていますね。

まだ、参加者募集中です!

お部屋の入り口で、ゼミ論集基金箱を持って、斧研さんと肥田でお待ちしています☆

http://6003.teacup.com/leesemi/img/bbs/0002179M.jpg

 


環境をテーマに取り扱ってる人たちへ  投稿者:竹内  投稿日:20081117()204629

  返信・引用

 

 

先週、ゼミ内で李先生が言っていた1122日の日中関係討論会の詳細についてです。
参加については事前に申し込みが必要みたいです。

参加予定の人は各自、連絡お願いします。



・日中平和友好条約締結30周年記念 第4回日中関係討論会開催のご案内

 このたび、中国国際友人研究会、日中友好99人委員会などと愛知大学とが共催し、「第4回日中関係討論会」を開催します。
 この討論会は2002年に北京にて第1回を開催し、以後隔年で会場を日中両国交代で開催しております。今回は、国交正常化の糸口となったピンポン外交の舞台である愛知県での開催となり、愛知大学豊橋校舎・記念会館を会場として行うこととなりました。
 「日中新時代を築く-戦略的互恵関係の課題」をテーマとして、日中双方の各界著名人が意見交換を行います。みなさまぜひご参加ください。

【日時】
2008
1122() 9:0017:30(予定)
【会場】
愛知大学豊橋校舎 記念会館 (愛知県豊橋市町畑町1-1)
【テーマ】
日中新時代を築く-戦略的互恵関係の課題-



【申し込み・問い合わせ先】
日中関係討論会実行委員会事務局(伊藤、中原)
441-3174 愛知県豊橋市大岩町字前荒田68-3
(0532)41-1475 FAX(0532)41-7475

 


卒論目次  投稿者:鈴木里沙  投稿日:20081117()181949

  返信・引用

 

 

モビリティーの国際比較と交通システムの選択

05E2364
 鈴木里沙

はじめに

1節 ヨーロッパにおけるモビリティー
1-1イギリス
1-1-1ロンドン交通混雑税
1-1-2混雑税導入により大気汚染改善へ
1-1-3マンチェスターも混雑税導入
1-2ドイツ・・フライブルク市、カールスルーエ市、ケルン市
(トラム、トランジットモール、カーシェアリング、バッジ制度、コールバイク)
1-3オランダ・・「自転車マスタープラン」の対策
          交通対策(レンタサイクル、列車への自転車持込、パーク&ライド)
1-4フランス
1-4-1エコスタイルの最先端は自転車
1-4-2ボーナス・ペナルティー制度の導入
1-4-3制度導入に成果あり
1-5スウェーデン・・環境・交通対策
          (エコビレッジ、バイオガス列車、エタノールバス)
1-6小結

2節 アジアにおけるモビリティー
2-1日本
2-1-1自動車普及率
2-1-2自転車止めの有料化
2-1-3国内にある鉄道
     ・・①新幹線N700系 ②江ノ島鉄道 ③JR九州特急「かもめ」
2-1-4日本でもノーカーデーを
2-2中国
2-2-1北京オリンピックに向けての交通規制
2-2-1-1交通規制実験
2-2-1-2実施されたナンバープレート交通規制
2-2-1-3復活した大気汚染
2-2-1-4北京で新たな交通規制実施へ
2-2-2上海リニアモーターカー
2-2-3上海のナンバープレート
2-2-3-1公開オークション制
2-2-3-2株価の急落が原因か
2-3シンガポール
2-3-1車両の割当制度
2-3-2自動車購入金額は車両価格の5倍
2-3-3その他の制度
  (オフピークカー制度、エリアライセンス制度、パーク&ライド制度)
2-4台湾・・台湾高速鉄道
2-5韓国・・韓国高速鉄道(KTX
2-6小結

第3節 交通システムの選択
3-1宇沢弘文;自動車の社会的費用説
3-2「TRAM」の復活
3-2-1トラムが注目された理由
3-2-2日本でも増えるトラム
3-2-2-1地元豊橋にも普及
3-2-2-2夏の風物詩「納涼ビール電車」
3-2-2-3富山ライトレール、日本初の本格LRTとして
3-3弱者に優しいシステム
3-4小結
総括
むすび

用語解説
参考文献

 


ゼミ論の連絡事項  投稿者:  投稿日:20081117()17067

  返信・引用

 

 

三年生の方へ:
明日11月18日(火)ゼミのときに各自のゼミ論のレポートのデジタル版を持ってきてください。お願いします。

 


3年生の方へ  投稿者:論集編集チーム  投稿日:20081116()231326

  返信・引用

 

 

次のゼミの時間を使って第1回編集会議を行うのでよろしくお願いします。

 


卒論目次  投稿者:若山 一朗  投稿日:20081116()173026

  返信・引用

 

 

世界におけるBRICsのプレゼンス

05e2324
 若山一朗

はじめに
第1節 BRICsの光:GDP・人口・国土面積・エタノール・食糧・ランキング
1-1 GDPランキング
世界経済に占める地位と今後の成長の見込み
1-2 人口ランキング
1-3 国土面積ランキング
1-4 エタノールランキング
1-5 食糧ランキング

第2節 BRICsの影:消費大国の中国とインド
2-1 エネルギーにおける中国とインドの共通した特徴
2-1-1 中国とインドの石油需要が世界に与えるインパクト
2-1-2 天然ガスと石炭の代替関係
2-1-3 エネルギー分野で協力をみせる両国
2-2 消費大国・中国のエネルギー問題
2-2-1 加速する石油輸入依存
2-2-2 進まないガスへの転換
2-3 消費大国・インドのエネルギー問題
2-3-1 7割を占める原油輸入依存度
2-3-2 進めたいエネルギーの市場価格化
2-3-3 進めたいガス事業への展開

第3節 戦略資源をもつロシアとブラジルの凄味
3-1 生産大国・ロシアの戦略資源
3-1-1 ロシアの石油生産量
3-1-2 ロシアの石油生産の見通し
3-1-3 天然ガス生産の2割を占めるロシア
3-2 生産大国・ブラジルの戦略資源
3-2-1 石油自給国・ブラジル
3-2-2 鉄鋼石生産大国・ブラジル
3-3 エネルギーにおけるBRICsの位置付け

第4節 日本とBRICsのこれから
4-1 日本とBRICsの関係
4-2 日露関係
4-3 日印関係
4-4 日中関係
4-5 日本とブラジルの関係

むすび
用語解説
参考文献

 


ゼミ論について  投稿者:赫 春光  投稿日:20081113()113011

  返信・引用

 

 

今年の12月末までに、第10号の論集をできるだけ完成しようと考えています。以下はゼミ論の12月までの予定表で、みんなチェックしといてください。
1.留学体験記     山口君、王君お願いします!11月20日まで
2.インターンシップ  黄先輩、周先輩、山口君、熊野さん11月20日までお願いします。
3.ゼミの集合写真  日時:11月18日(来週のゼミのとき)
            場所:大学の研究館の下の通路、三菱東京UFJ銀行ATMの横
            3,4年生一緒で、遅刻しないようにお願いします。
4.李ゼミの風鈴会  12月末に提出をお願いします。
5.就職セミナー   12月末までに写真と文章をお願いします。
6.就職セミナーの感想+ボーリング大会+忘年会の感想を3、4年生は12月18日(木)までに各自でBBSに投稿してください。2年生は12月21日(日)までお願いします。
7.歴代の編集長の手記  12月16日にお願いします。
まだ、ゼミ論の連絡事項があると思いますから、BBSにはりますので、チェックしてネ。年明けたら、きっと忙しくなりますので、今年中にゼミ論を仕上げたいと思います。皆さんご協力をお願いします。

 


論集の表紙について  投稿者:熊野   投稿日:20081113()100938

  返信・引用

 

 

論集第10号の表紙デザインチームを勝手に推薦してみました。
→山口君、常山君、有田さん、赫君、熊野
どうでしょうか??やっていただけますか??
顧問は谷先輩と立岩先輩がやっていただけるそうです。
早めに仕事を始めたいので、近いうちにデザインチームで一回集まりましょう。
11
月末までにはいくつかの案をまとめていく方向でお願いします!!!

卒論目次  投稿者:立岩  投稿日:20081125()000558

  返信・引用

 

 

バイオ燃料が世界をも動かす
05E2194
 立岩紗知

はじめに

1節  バイオ燃料とは
1-1  バイオ燃料ブーム
1-2-1  CO2排出量削減効果
1-2-2  環境負荷とカーボンニュートラル
1-3  バイオエタノールとバイオディーゼル

2節  世界の取り組み・政策
2-1  アメリカ
2-2  ブラジル
2-3  日本
2-4  アジア
2-5  ヨーロッパ

3節 食料と農業
3-1  アグリビジネスと多国籍企業
3-2  価格高騰の波
3-3  Food or Fuels

4節  技術発展
4-1  第2世代バイオ燃料
4-2  燃料電池車
4-3  エコ・エコノミーの考え方

むすび

用語解説

参考文献

 

 


OBたちへ  投稿者:  投稿日:20081124()234349

  返信・引用

 

 

まだ、論集10号の原稿を僕あてに送っていない先輩たち、
お仕事は忙しいと思うが、宜しくお願いします。
できれば、11月末まで。

念のため、リストアップしておきます。

村上:カナダ留学体験記
みのわ:編集長手記7期(あの新婚さんの稲垣君も手記6期を寄せてくれた!)
柳原:編集長手記8
桜井:韓国紀行

提出済み:
天野:ロシア紀行2
立岩:編集長手記9
鈴木里沙:イギリスセミナー9

新婚さんいらっしゃい!李ゼミ版:
市川、中村、斧研、稲垣=これでそろう。

ゼミは年内残り4回しかないので、1216日は就職セミナー、その前は準備に当てる。
実質11月の2回だけ。3年生、編集を急げ!年明けたら就活忙しいよ!

 


ゼミ面接と集合写真  投稿者:  投稿日:20081124()233339

  返信・引用

 

 

先週、ゼミの面接で参加者全員、本当にお疲れ様でした。
みんな自分の教え子なので、本当は全員採用したいのです。
応募してくれた2年生のみなさん、本当にありがとう!
長時間お待たせして本当におめんなさい!

明日のゼミですが、この間の集合写真と個人写真を持っていくので、
ほしい人、メモリーを忘れずに。約190MB

個人写真を確認してもらい、気に入らない人は再度撮ってもいいよ。
名札所持者、あす持ってきて。

3
年生は早めに編集作業に入ってほしい。
本格的な就活に入る前に最大限編集を完成してほしい。
後ろ髪、引かれるから。先週のように、ゼミの時間でもいい。
PC
一台は用意する。足りなければ、自分たちで借りてきて。

 


卒論目次  投稿者:松島 愛  投稿日:20081124()210236

  返信・引用  編集済

 

 

日中のエネルギー需給ギャップとエネルギー効率
05E2394
 松島 愛

はじめに

第1節 中国のエネルギー需給ギャップ
1-1 エネルギー需給構造
1-2 需給ギャップ
① 石炭
② 石油
1-3 エネルギー対策
① 第11次5カ年計画
② 原子力発電
③ 再生可能エネルギーの開発

第2節 日本のエネルギー需給ギャップ
2-1 エネルギー需給構造
2-2 中東依存
2-3 エネルギー対策
① 省エネルギー技術の開発
② 原子力発電
③ エネルギー供給源の多角化
④ 次世代のエネルギー源 ~メタンハイドレート~

第3節 東シナ海ガス田問題
3-1 天然ガスの普及状況
3-2 天然ガスのメリット
3-3 東シナ海ガス田問題
3-4 東シナ海ガス田開発の経緯
3-5 東シナ海の共同開発

第4節 エネルギー効率
4-1 日中エネルギー効率の比較
4-2 日中技術協力においての課題
4-3 日中技術協力の動向

むすび

用語解説

参考文献

 


卒論目次  投稿者:山之内 悠  投稿日:20081124()181530

  返信・引用

 

 

日本・韓国・中国のFTA戦略

05
2021 山之内 悠

はじめに

1節 FTA

1-1
 FTAのメリット
1-2
 FTAのデメリット
1-3
 近年のFTA動向


2節 日本・中国・韓国のFTA戦略

2-1
 中国
2-1-1
 FTA取組状況
2-1-2
 特徴
2-1-3
 FTA戦略の狙い

2-2
 日本
2-2-1
 EPA取組状況
2-2-2
 目指すべきEPAの姿

2-3
 韓国
2-3-1
 FTA取組状況
2-3-2
 複雑な国内事情

2-4
 日本・中国・韓国 それぞれのFTA締結
2-4-1
 日本×中国
2-4-2
 日本×韓国
2-4-3
 中国×韓国


3節 世界のFTA

3-1
 アメリカ
3-1-1
 FTA取組状況
3-1-2
 問題点

3-2
 BRICsのFTA
3-2-1
 ブラジル
3-2-2
 ロシア
3-2-3
 インド


4節 FTAが与える影響

4-1
 関税
4-2
 環境問題
4節はどのような内容にするかまだ悩んでいます。)


5節 今後のFTA戦略

5-1
 FTAの課題
5-1-1
 国内産業への影響
5-1-2
 交渉体制
5-2
 ASEANFTA締結

むすび
用語解説
参考文献

 


李先生へ  投稿者:常山  投稿日:20081123()230410

  返信・引用

 

 

連絡の件、了解しました。

 


卒論目次  投稿者:坂本  投稿日:20081123()123811

  返信・引用

 

 

北京オリンピック大会

05e2030
 坂本真悟

はじめに

第1節北京オリンピック開催と結果
1-1北京オリンピックの大会概要
1-2オリンピック公式マスコット
1-3大会内容と見所
1-4大会結果と講評
1-5小結

第2節開催に対しての問題と解決策とその結果
2-1オリンピックで試される交通問題・環境問題
2-2交通・環境問題の解決策
2-3インフラ整備とその後
2-4小結

第3北京オリンピック後の経済効果
3-1北京オリンピック後の景気
3-1-2経済効果の結果
3-2バブルのような中国
3-3避けられない景気調整
3-3-1今後の向かう方向
3-4小結

第4節アジアで行われたオリンピック後の経済効果
4-1東京オリンピックの場合
4-2ソウルオリンピックの場合
4-3小結
総括
むすび

参考文献

 


ゼミ面接参加の3年生、先輩、先生へ  投稿者:常山  投稿日:20081122()103551

  返信・引用

 

 

20日のゼミ面接への協力本当にありがとうございます。皆さんの持ち前の手際良さで、スムーズに進行できたと心から思います!
特に4年生の先輩の皆さん、お忙しい所集まり下さって大変ありがとうございました!先輩方の協力のおかげあり、面接の進め方や選ぶ者としての立場を3年皆共々で理解することができました!
3年生の皆さんも、貴重な時間を面接に使っていただきありがとうございました。準備から片付け、意見、応募者の連絡先収集、誘導案内などの分担が皆上手にできてた!あと、有田さん率いる買い出し担当の方々が買ってきてくれたお菓子や飲み物は、皆の癒しだった!笑
そして李先生!先生は自らを『成績担当』と何度も押してましたが、質問や進行に煮詰まった時の、先生のさりげないフォローアップには何度も助けられました!そして分けてくださった海老せんべいも皆に大好評でした!!大変ありがとうございました!大感謝です。

改めまして、大変お疲れさまでした!

 


11期ゼミ応募者の皆さんへ  投稿者:10期生ゼミ長 常山 拓  投稿日:20081122()09437

  返信・引用

 

 

20日のゼミ面接大変お疲れ様でした!面接当日になって急に寒い日となったため、緊張と寒さとの戦いでとても苦労したのではないかと思われます。特に面接の後半~終盤組の皆さん、寒い中長時間待たせてしまいすみませんでした。皆さんが頑張って書いてくださった小論文や、話してくださった過去の体験や頑張ったこと、志望動機など様々な貴重な話を参考にして「第11期」となるゼミ生を選考させていただきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
また、この李ゼミのHPBBSは、ゼミ生の日ごろの活動や論集などこれまでの研究の成果を記録・保存する目的の他に、ゼミ生であるなし問わず、それらを閲覧して下さる皆さんの今後の何かしらの活動のきっかけや参考、助け舟となればという思いも込められて記録しています。ですので機会あらば遠慮なく是非このHPBBSに足を運んで見てもらって下さい!何度運んでいただいても構いませんよ!

改めて、ゼミに応募いただき本当にありがとうございます!面接お疲れ様でした!