国際金融論(中京大学)

講義のねらい

国際金融論は、外国為替・国際金融市場、為替レート、国際収支、開放経済下での金融・財政政策などが主要分野です。この講義では、理論的な分析手法に重きを置いて説明をしますが、理論を現実と乖離しないように、両者を関連付けながら標準的な考え方の解説をします。具体的には、金融機関についての概説、外国為替・国際金融市場の概要、為替レートと国際収支の理論と現実、各国・地域の金融面の事象や経済状況、閉鎖経済・開放経済下での金融・財政政策が主なトピックスになりますが、デリバティブや電子マネーなど新しい取引についても説明する予定です。 

講義計画

各回の予習が義務付けられます。また、中間テスト・レポートもあります。講義形式ですが、受講者数に関係なく質疑応答もかなり取り入れます。

授業内容・スケジュール
第1回 オリエンテーション、国際金融市場1
第2回 国際金融市場2
第3回 ミクロ経済学の復習、資金移動、金融機関、銀行
第4回 証券会社、債券と株式1
第5回 債券と株式2
第6回 債券と株式3
第7回 デリバティブ
第8回 外国為替市場のしくみ
第9回 為替レート1
第10回 為替レート2、介入
第11回 微分の復習、統計・計量分析の基礎
第12回 国際収支1
第13回 国際収支2
第14回 マクロ経済学の復習、開放経済下の金融政策と財政政策1
第15回 開放経済下の金融政策と財政政策2


テキスト
栗原 裕 『グローバル・エコノミクス宣言』学文社。

参考書
小川英治・川崎健太郎 『MBAのための国際金融』有斐閣。
栗原 裕 『知への作法』有斐閣アカデミア。
栗原 裕 『経済学・宣言』学文社。
高木信二 『入門 国際金融』日本評論社。
橋本優子・小川英治・熊本方雄 『国際金融論をつかむ』有斐閣。
深尾光洋 『国際金融論講義』日本経済新聞社。
藤井英次 『コア・テキスト 国際金融論』新世社。
藤原秀夫・小川英治・地主敏樹 『国際金融』有斐閣。