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授業のテーマ・目標 |
欧米文学受容史の範囲を芸術にまで広げ,ヨーロッパ各国間の文化交流史として捉え,さらに精神史的な領野にまで踏み込んで講義する。 フランス十八世紀に
花開いたロココ文化を,単なる美術史上の現象としてのみ捉えるのではなく,広く当時の精神と風俗を表わす芸術精神的現象として捉え,汎ヨーロッパ的視野の
下,その本質を分析してゆく。対象は芸術形式としてのロココから,百科全書家たちのいわゆる啓蒙思想,ワトー,ブーシェ,フラゴナールなどの風俗画家,あ
るいはシャルダン,ホガースなどのレアリスムの画家,モーツアルトのオペラやフリーメイスン思想,庭園様式,建築,心理劇,風俗,革命など多岐にわたる。
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授業の形態 | テキストのほか,ビデオやDVDなども適宜使用する。 |
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授業の内容・スケジュール | 1)ロココとは? 十八世紀幻想 2)百科全書派たちとロココ 3)
美術史的に見たロココ芸術 4)装飾と矮小化―空白恐怖 5)虚構の自由―仮面 6)偽装―自然
の虚構化 7)雅宴画―ワトーの悲しみ 8)不安の遊戯化―目隠し遊び,ブランコ 9)風物と事
物のレアリスム 10)田園の風俗化 11)イギリス式庭園,廃墟,球体建築 12)処刑見物 13)
モーツアルト『魔笛』(1791年初演) 14)新古典主義の誕生 |
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評価方法・試験実施方法 | 〈評価方法〉 出席(20%)と筆記試験(80%)による 〈試
験実施方法〉 筆記試験を実施する。 |
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その他(履修者への要望など) | 授業内容は広汎にわたるので,各自授業外でも調べておくこと。 |
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