ドイツ語の授業

授業内容

カリキュラム

2003年度の時間割

教材

専攻ドイツ語の授業内容

言語コミュニケーション学科のドイツ語専攻は、専任教員グロースと、非常勤講師小黒孝友とシュ ピンレルが担当している。ドイツ語は、英語と同様にゲルマン諸語の言語だが、英語と様々な面で異な っている言語でもある。英語と比較すると、特に目立つのは、ドイツ語の名詞の性(男性・女性・中性) と動詞の活用であろう。1年次秋学期からドイツ語を専攻する学生に上記の問題に対応したカリキュラ ムを設けている。

1年次

1年次秋学期には4コマの専攻ドイツ語授業が行われている。「基礎ドイツ語I−III」と「ドイツ語会 話入門」である。教科書は、「Themen Neu 1」というものを使用し、「練習問題集」も使用している。 それに、3号館言語準備室には教科書に出てくる聞き取り練習のテープも、会話練習のテープも揃えて いる。1年次秋学期では、主に教科書の第1課から第4課まで進む。秋学期には、名詞の性や動詞に基 本活用を身につけることを中心にする。

2年次

2年次春学期には、「基礎ドイツ語IV-VI」と「口語ドイツ語I」があり、秋学期の授業の継続である。 それに、通年科目の「テクスト分析入門」もあり、2年次秋学期まで続く。この授業では、実際の例を 挙げながら、ドイツ語の文法を徹底的に説明する。特に中心となるのは、ドイツ語の文章を形態統語論 的に解読するというものである。
2年次春学期が終わると、ドイツ語専攻の学生にはドイツにドイツ語夏季講座に行ってもらうことを勧 める。グロースは南ドイツのフライブルク大学で毎年行われる「日本人 学生のためのドイツ語夏季コース」でも講師を担当している。
2年次秋学期には、「口語ドイツ語II」と「ドイツ語テクスト研究I」がある。「口語ドイツ語II」は春 学期の続きで、「ドイツ語テクスト研究I」では、中級ドイツ語学習のための資料や学習方法を徹底的に 紹介し説明している。

3年次

3年次春学期には、「ドイツ語テクスト研究II」、そして通年科目の「ドイツ語総合研究I」「メディア ドイツ語」「コミュニケーションドイツ語I」「演習I」がある。「ドイツ語テクスト研究II」では、実際 のドイツ語文章を使用し、それを読んで分析する。文章として、特にドイツ語参考資料(つまりドイツ語 辞書・百大辞典など)を使用する。「メディアドイツ語」では、最近のドイツの新聞や雑誌の文章を読ん で分析する。「ドイツ語総合研究I」と「コミュニケーションドイツ語I」では、教科書「Themen Neu 2」 (2年次まで使用した教科書「Themen Neu 1」の続き)をもとにする。「演習I」でも、教科書「Themen Neu 2」を使用しながら、ドイツ文化の重要なテーマを取り上げる。3年次が終わってから、ドイツに1 年間留学したい学生にとって一番適切であろう。

4年次

4年次では、「ドイツ語総合研究II」「コミュニケーションドイツ語II」「演習II」がある。「ドイツ語 総合研究II」と「コミュニケーションドイツ語II」では、教科書「Themen Neu 2」を使用する。「演習II」 では、卒業論文の準備に入る。春学期では、「演習II」をコンピュータ実習室で行い、文章作成や引用方 法について詳しく説明する。卒業論文のテーマも提案し、選択したテーマについて調査してから、口頭発 表をしてもらう。秋学期では、徹底的な個人指導を行う。2002年度の卒業論文のテーマはドイツ・オ ーストリア文化の有名人の生涯と成果についてのものである。

一般の授業では、ドイツ語専攻学生に積極性と独学心を求めている。1年間に、24週ほど授業が開講さ れているが、未習外国語のドイツ語にとって、週に3〜5コマは極めて少なく思えざるをえない。そのた め、復習も予習も必要であるし、授業で設けている枠を超えて独学しなければ、ドイツ語をマスターでき ない。少ない授業時間を効果的に利用するためには、学生の協力が必要であると思っている。


ドイツ語は色とりどり!


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