ドイツ・オーストリア紀行

~ロマンチック街道とザルツブルク・ウィーンをもぐもぐ~

李ゼミ2期生 97E2213    桜井 美紀

 

「よし、今度こそ初めての脱アジアだ!どこに行こう。ドイツだドイツ!ドイツといったら城だ城!あと何といっても食べ物。片手にソーセージ、もう一方の手にビールと目の前にポテトでしょう~♪」

ということで、昨年友人とこのような話をして旅行の予定が決まった。

それから約1年。その間に自分自身の仕事の都合などでかなり予定していた当初とは環境も変わったのだけれど無事旅行へ出発することができた。

しかし、どういうわけか旅行の前に体調を崩しやすい私はやはり直前に風邪をひいてしまい体調不良のまま出発をすることとなった…。

 

     いざドイツへ!!=1日目=

 今回は大阪で前泊をして伊丹空港から成田空港へ行き、ブリティッシュ・エアウェイズでロンドン・ヒースロー空港を経由してからドイツ・フランクフルト空港へと向かった。何しろロンドンまでの道のりが長い・・・。12時間って半日もかかるのかと思いつつもちろんエコノミー席のこれまたトイレへ行きづらい窓側へと座っていくことになった。行きは座席のこともありけっこう辛かったが、このブリティッシュ・エアウェイズは食事が美味かったのでその点ではけっこう満足できた。ヒースロー空港では厳戒態勢がとられており、機内へ持ち込めるものが制限されていたので保安検査ではけっこう冷や冷やした(水分・クリーム状・ゲル状のものは一切禁止)。そこから乗換をしてフランクフルトまで2時間ほどかかり、空港に到着してから高速道路でバンハイムという街まで移動してホテルに宿泊することとなった。到着したドイツは少し寒いかな・・・という感じだった。

♪今日のごはん♪

1回目機内食>ビーフシチューメイン…付け合せのポテトや野菜も多く美味しかっ

た。デザートのキャラメルチーズケーキ?も旨い。

<2回目機内食>チキン・バスタメイン…上にかかったチーズとソースが美味。

 

     古城街道へ誘われて=2日目=

2日目はまずハイデルベルク城や街中を散策した。流石ヨーロッパの城は凄い。石の文化は日本とはまた違った点で素晴らしく特に様々な箇所に施された彫刻が美しかった。午後から古城街道を通過して一路ローテンブルクへ。私の愛する『水曜どうでしょう』で放送されたものと同じ場所を通りながらかなりハイテンションで城を見たり、写真をとったりしていた。夕方にはローテンブルクへと到着。ここは古城街道とロマンチック街道の交差している場所でもあり、中世の面影を残す非常に美しい街だった。到着してから、いざ散策へ。城壁の中はまるでどこかのテーマパークに来てしまったのか?と思うくらいに美しく人が生活している感じがしなかった。お店の前に掲げられた看板も様々な色や形でどこを撮っても絵になる街という感じだった。夜に街の中心部にあるカラクリ時計を見に行った。市長の人形がワインをがぶ飲み。なんでも30年戦争の頃の史実に基づいた内容のカラクリになっているらしい。

 ♪今日のごはん♪

<朝>ホテルビュッフェ…なんでこんなにパンが美味なの!?というくらい美味。

<昼>ロールキャベツ…ドイツのキャベツは肉厚!大きくて食べ応えもあり旨い。

<夜>白身魚のクリーム煮メイン…付け合せのポテトと一緒に。夜に飲んだこの地方特産のフランケンワインがかなり美味しかった。…しかしこれが曲者だった。

 

     ロマンチック街道を通って=3日目=

朝、ローテンブルクで自由行動の時間があったので大きなスーパーに行ってみた。ドイツでは環境運動も進んでいるのでスーパーに行ってもビニール袋に入れてくれないので袋持参で行く。物は思っていたよりもかなり豊富で驚いた。ここに住んでいたらこんなものもあんなものも食べてみたいのに~と思いつつ眺めるだけ。美味しそうなものがいっぱいだった。それからディンケンスビュールという街へ。この街も中世の街並みが現存していて1440年に建築されたという木組の家もホテルとして残っていた。何でもこちらの家の建て方は箱のように作っていくらしく(1階を作ってその上に2階を作っていく…の繰り返し)地震がないからこそこの建て方ができるらしい。そこからかなり楽しみにしていたギーンゲンという街へ。ここはティディベアで有名なシュタイフ社とその博物館がある。ここでは博物館と近くにあるティディベアのアウトレットへ行ったりした。たまたま目があったかわいいクマを購入してしまった。…高かった、日本では絶対に買わない値段だけれど記念に購入♪もっと高いものでは2~3万するものも普通に売られていた。そこからロマンチック街道の終点であるフュッセンへと向かい、湖畔にあるホテルへ到着した。翌日行く予定のノイシュバンシュタイン城へはもう目と鼻の先。しかしこの日は終日体調が悪かった…、風邪がぶりかえした?と思っていたが途中で「もしや二日酔い?」と気付く。酒を飲んだら水も飲め!ということに今更ながら気付いた。ここから少し酒を控え始める…。

 ♪今日のごはん♪

 <朝>ホテルビュッフェ…やはりパンが旨い。ハムとチーズを挟んで♪

 <昼>ターキーがメイン…ちょっと固いがそれなりに美味しい。

 <夜>豚肉がメイン…豚肉の上にかかったソースとポテトが絶妙。

 

     美しすぎる景色の中で=4日目=

 話は夜中から始まる。就寝中のこと。…なんか痒い?虫さされ?と思い目を覚ます。…刺されていました、そしてなんか目も腫れている…ものもらいになっていました(涙)更に電気を消すと耳元で「プ~~ン」という不快極まりない音。翌朝は湖畔の景色をどうしても見たかったので早起きの為、結局寝不足状態で夜が明けた。湖畔ではかなり美しいアルプスの夜明けを見ることができた。やはり早起きは3文の得だ。

 ホテルからバスで15分ほど移動をしてルードヴィヒ2世により建設されたノイシュバンシュタイン城へ。ディズニーのシンデレラ城のモチーフになった白亜の城でかなりの感動!城へ入る前に外観を美しく撮影できるマリエン橋へ。あまりに撮影に夢中で気付けば友人と私だけ!激走してなんとかツアーの一行に追いつく。危ない危ない。それから城へ入り(入場は時間が指定されていた)いくつもの部屋を見学。日本語オーディオガイドを使い説明を聞けたので便利だった。流石、王の理想を追求して作られた城だけあって華麗で夢のような城だった。

 城の近くで昼食をとってからフュッセン近くのヴィース教会へ。世界遺産にもなっており、教会の前では牛なども放牧されており外からは想像できないくらい内装が美しかった。そこから一路国境を越えオーストリア・ザルツブルクへと向かい夕方にホテルへと到着した。夕食後、雨上がりの街を散策。8時くらいなのにほとんどの店が既に閉店していたが、灯りだけは点いており暖かな街の色がとても綺麗だった。

♪今日のごはん♪

<朝>ホテルビュッフェ…くどいようだけどパンが旨い。

<昼>ソーセージメイン…やっとでた!ポテト、ソーセージコンビ!ビールは体調を考えて控える。残念…。

<夜>牛肉メイン…ボイルしてソースをかけてあるのかけっこうあっさり。

 

     モーツァルト縁の地を訪ねて=5日目=

朝からザルツブルクの市内を見学。まずはサウンドオブミュージックでも登場したミラベル庭園へ行き、友人と一緒に陽気に歌いつつ映画の気分を味わう。それから様々な店舗の看板が美しいゲトライト通りを歩き黄色のモーツァルトの生家へ。250年経っても建物が現存しているところもすごい。生家の中は博物館になっており見学してから昼食をとる。その後で自由行動の時間があったのでモーツァルトチョコやトリュフなどを購入。それからザルツブルクを離れて、ザルツカンマグート地方のザンクト・ギルゲンとモントゼーへ。ザンクト・ギルゲンはモーツァルトの姉が嫁いだ町で市庁舎の前に可愛い幼い頃のモーツァルト像が、モントゼーではサウンドオブミュージックで結婚式が挙げられた美しい教会を見学してきた。どちらの町も湖があり山々に囲まれて美しい景観だった。それからウィーンへ向かい市内でツアー最後の夕食をとった。ウィーンでの宿泊したホテルは郊外にある元お城で外装・内装ともに美しかった。

♪今日のごはん♪

<朝>ホテルビュッフェ…パンが美味しすぎて食べ過ぎる。苦しい…。

<昼>魚のフライメイン…それなりに美味しかった?

<夜>ウィンナーシュニッツェル(仔牛のカツレツ)メイン…ケラーにて食事。ツアー最後の食事なのでワインを久々に飲む。メイン料理はとっても薄くてパリパリしていた。

 

     モーツァルト縁の地を訪ねて~その2~=6日目=

観光の最終日は終日ウィーン市内の観光などをした。まず、ハプスブルグ家の象徴であるシェーンブルン宮殿へ行った。マリアテレジアイエローがとても美しく、宮殿の部屋もそれぞれ豪華で、エリザベート皇后の使用した家具なども見ることができちょっとした感動を覚えた。それからヨハンシュトラウス像のある市立公園を回り、昼食をとった。午後からはオプションの「ウィーン市内モーツァルト縁の地めぐりとコンサート」プランで、モーツァルト像のあるブルク公園やモーツァルトの結婚式・葬儀が行われたシュテファン寺院、モーツァルトが住んでいたモーツァルトハウスを見学した。そこからコンサートの時間までは自由行動だったので、石畳の道でヘトヘトになっていた私達はさっそくカフェでお茶を飲むことにした。入ったのはカフェザッハー、頼んだのはもちろんザッハートルテ(ベタ?)とカプチーノ。美味しいと感じたのは束の間、甘さとの格闘が始まる。結果は完敗…なんとか全部食べたのだが、甘すぎて気分がしばらく悪くなった。それからウィーンの中心地をぶらぶらしながら買い物をしつつ夕食を簡単にすませてコンサートへ行くために集合場所へ。コンサートはコンツェルトハウスという会場でかなりの人が集まっていた。面白いと思ったのが、今年がモーツァルトイヤーなので演奏される曲がすべてモーツァルトの曲で演奏者がすべてモーツァルトの格好をしていた事だった。途中には歌手なども登場してオペラを歌ってくれたり、ラストの曲では観客全員で手拍子もあったりかなり楽しい2時間弱だった。それからホテルへと戻り帰国へ向けて荷物を整理してかなり早起きをする翌朝のために就寝をした。

♪今日のごはん♪

<朝>ホテルビュッフェ…このツアーで一番豪華だった。美しいウィーンの朝焼けを見ながらテラスで朝食をとった。味も美味で満足。

<昼>ビュッフェ形式…名物のグラージュ(牛肉の煮込み)が美味。あとサラダのピクルスがやけに美味しかった。デザートのアップルパイもさくさく。

<夜>オープンサンド…ガイドブックで探したオープンサンドを食べに行った。小さなパンの上に色々な具がのっているものを数種類食べた。簡単で美味しく食べれた。

 

     あとは帰るだけ…=7・8日目=

早朝の飛行機に乗るために早起きをして空港へ向かう。その途中でホテルからの朝食を持たされるが、ほとんど食べれなかった。ウィーン空港からヒースロー空港を経由して成田へと向かった。帰りは通路側の席だったのでかなり快適で、同じツアーの人に教えてもらった軽食コーナーに行っては飲み物やお菓子をもってきたりとエコノミー症候群対策で機内をうろついた。帰りは割とぐっすりと寝ることができ、12時間の飛行を経て成田へ到着した。実は最終日に誕生日を迎えた。今年は機内で誕生日を迎えたのでどこの国で迎えたのかは不明…。成田へ到着して荷物を待っている途中で、今回の旅行の添乗員さんから誕生日のプレゼントを頂いた。思ってもみなかった事だったので、すごく嬉しかった(中身はジャムのセット。まだもったいなくて食べてない)。そこから羽田へ移動して小松空港へと向かい帰宅することになった。

♪今日のごはん♪

<朝>ホテルのボックス…サンドとフルーツ・ジュース・ヨーグルトなどが入っていたが、ジュースは栓抜きがなく開けれずヨーグルトもスプーンがなくほとんど食べれなかった。サンドを空港で食べた。

  パン(機内)…ウィーン→ヒースローでサンドイッチとフルーツ、何より嬉しかったのが熱々のホットチーズサンド。暖かく胃に優しかった。

<1回目機内食>魚のソテー(機内)…ヒースロー→成田で。魚と付け合せの野菜。

<2回目機内食>オムレツ(機内)…機内食とは思えないくらい美味しいオムレツだった。

 

     旅の最後に今回の旅行を簡単に言うと「美味しい!楽しい!美しい!」につきるかなと思う。今まで旅行は個人旅行か、自由行動の旅行しかしたことがなかったのでツアー旅行も楽しいと思った。ドイツやオーストリアは歴史や城、食事に興味があったが実際に行ってみると想像以上に色々な面で楽しむことができた。アジアはアジアの楽しさがあるが、ヨーロッパの雰囲気もまた独特で素晴らしかった。是非また違う国も旅行をしてみたいと思う。いろいろと旅の軌跡をたどってみましたが、ホントに語彙力がないなぁと実感しています。でも、こういう風に文字にして旅行記を書かせていただくことでより鮮明な記憶として残るので良い機会をいただいたと感謝しています。そして、ここまで読んでいただき有難うございました!

 

10月4日:伊丹→成田→ロンドン経由→フランクフルト→バンハイム

10月5日:バンハイム→ハイデルベルク→ローテンブルク

10月6日:ローテンブルク→ディンケンスビュール→ギーンゲン→フュッセン

10月7日:フュッセン→ノイシュバンシュタイン城→ヴィース教会→ザルツブルク

10月8日:ザルツブルク→ザンクト・ギルゲン→モントゼー→ウィーン

10月9日:ウィーン市内

10月10日~11日:ウィーン→ロンドン→成田→小松→帰宅