第5章 鉄鋼業のグローバル大再編

鉄鋼サバイバル時代の到来~

 

04E2091 佐野 文哉

 

はじめに

 2006年現在、鉄鋼業におけるグローバル再編が活発になっている。その中で鉄鋼世界最大手の企業であったミタル・スチール(オランダ・ロッテルダム)が、同2位のアルセロール(ルクセンブルグ)を8月1日付で買収したことにより、新たにアルセロール・ミタルという大企業が誕生した。これによって鉄鋼業のグローバル再編が新たな動きを見せはじめ、日本の鉄鋼大手の新日本製鉄(以下『新日鉄』)やJFEスチール、中国の宝山鋼鉄なども、この流れに乗って再編へ乗り出すこととなった。このような動きの中で、日中を含めた各国の鉄鋼企業の戦略や、日中鉄鋼業に与えた影響を見ていきたい。

 

1節 鉄鋼業のグローバル再編

 

1-1 アルセロール・ミタルの誕生

 鉄鋼世界最大手のミタル・スチール(オランダ)が同2位のアルセロール(ルクセンブルク)を8月1日付で買収した。それによって新たに新会社アルセロール・ミタルが誕生した。[1]アルセロールはセベルスターリ(ロシア)と2006年5月合併合意し、今回の買収に対して対抗する姿勢を取っていた。しかし、これをセベルスターリ側に解約金1億4000万ユーロ(約200億円)を払い破棄し、ミタルとの合併に乗り出した。[2]

 2006年7月15日、京都市東山区のホテルに、韓国ポスコなど世界の鉄鋼大手首脳が続々と集まり、鉄鋼業界のサミットとも呼ぶべき国際鉄鋼協会(IISI)の定期会合が行われた。その場には新日鉄の三村明夫社長、JFEスチールの馬田一社長の顔も並んだ。しかし、そこに鉄鋼業界で最も注目を集める男、ミタル・スチールのラクシュミ・ミタル会長の姿はなかった。ミタル会長が関西空港に降り立ったのは、初日の会合が終わった15日の夜。翌16日にはIISIとは別に三村社長と約一時間会談し、ミタルと新日鉄との北米の自動車合弁や、新日鉄とアルセロールとの相互技術供与など提携関係の継続を決め、足早に日本を去っていった。[3]

 鉄鋼世界再編の号砲となったのは、2006年1月27日のミタルによるアルセロールへのTOB表明。そして、2006年6月25日のミタルとアルセロールの買収合意からIISI会議を経て誕生したアルセロール・ミタルは、粗鋼生産量が年間1億2000万トンと、日本全体の粗鋼生産量の合計をも上回っている。[4]この新たな大会社の誕生は、両社との協力関係で世界戦略を構築してきた、日本の最大手の鉄鋼メーカーである新日本製鉄など、アジアを含めた世界の鉄鋼メーカーに大きな影響を与えた。

 

1-2 その他企業の再編

 インドの鉄鋼大手のタタ製鉄と欧州鉄鋼大手の英蘭コーラスは2006年10月20日、タタ製鉄がコーラスを買収することで合意したと発表した。負債の引き継ぎ分を含め、買収額は約51億ポンド(約1兆1000億円超)となった。この買収で特徴的なのは、小が大を飲み込む形の買収であるということだ。タタ製鉄の粗鋼生産量は440万トン。対するコーラスの粗鋼生産量は1800万トンであり、これは世界の鉄鋼大手のなかでも8位につけており、順位としては50位前後のタタ製鉄を大きく上回っている。この様な形で新興国企業が世界市場でその存在感を高めている。このような動きは、ミタル・スチールによるアルセロール買収を機に世界規模での鉄鋼再編が加速してきたことを表している。[5]

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1、世界の鉄鋼大手の相関図

 

出所:2006/10/21, 日本経済新聞 朝刊, P3,『新旧入り乱れ世界再編――ミタルが号砲、新日鉄とポスコ互いに筆頭株主に。』より引用。

 

タタ製鉄とコーラスを合わせた粗鋼生産量は2200万トンを超え、世界第6位となった。コーラスのジム・レング会長は「高成長する市場への浸透を狙う戦略に合致する。」と意義を強調した。タタ製鉄もコーラスの製鉄技術を導入して国際化に弾みをつけたいという考えである。タタ製鉄のラタン・タタ会長は「技術、効率、品揃え、地域的な広がりのいずれの点でもコーラスとは補完的な関係にある。」と強調した。買収価格は一株あたり4.55ポンド過去一年の株価の平均値に約26%上乗せした水準に設定した。ただ直近の株価を下回っており、株式市場ではタタ製鉄に対抗して買収を仕掛ける企業が出てくるとの観測が強い。コーラス自身、過去にロシアやブラジルの企業と接触したことを認めており、ロシアのセベルスターリやブラジルのCSNの名前が取りざたされている。[6]

 タタ製鉄はインドのタタ財閥グループの中核企業であり、今回の買収は、インド企業による外国企業買収としては最大規模となった。コーラスは日本の住友金属工業と自動車用鋼材の技術で提携している。住友金属工業は「事態の推移に注目している。」としている。[7]


2節 アジア各国の鉄鋼企業の動向

 今までのアジアの鉄鋼業界では、日本は新日鉄、韓国はポスコといったように、各地の「リーダー」はもともと政府が殖産興業策として育成し、国・地域ごとに住み分ける構図が出来上がっていた。これを一変させたのがミタル・スチールである。ミタル・スチールの影響から、アジア各国の企業は合併や買収を開始し、その激しい競争状態の中では今までライバルとされていた企業とも手を組む事態になった。日本鉄鋼連盟の馬田一会長(JFEスチール社長)は「鉄のM&A(はブーム化している」と指摘。業界では「ミタルが次に狙うのは日本・アジアの企業」という見方が強い。[8]ここで「ミタル・ショック」によるアジア各国の鉄鋼企業の動向を見ていきたい。

 

     新日本製鉄

   新日鉄は日本最大手の鉄鋼メーカーであり、その規模は世界でミタル・スチール、アルセロールに次いで第3位(アルセロール・ミタル誕生後は第2位)である。ミタル・スチールがアルセロールを買収したことによって最も大きな影響を受けた企業の一つが新日鉄である。新日鉄は以前からミタル・スチールとアルセロールの両社と協力関係にあった。しかし、2006年1月27日のミタルによるアルセロールへのTOB表明から約半年間、新日鉄はミタルとアルセロールの両社との間で難しい舵取りを迫られることとなった。2006年6月25日のミタルとアルセロールの買収合意からIISI会議の直前まで、提携見直しを主張する抗戦派も社内にはあったが、三村社長は「最初から対決ムードでは交渉はうまくいかない」と主張。主要顧客の自動車各社の世界的な生産拡大に伴う、高級鋼材の供給網維持の観点などからも、提携継続、さらには拡大を決めた。だが、協力しながらも粗鋼生産量で自社の3倍強のアルセロール・ミタルに対して、早急に対抗できる体制を構築しなければならなかった。[9]

そんな新日鉄にとって最大の対策と言えるのが、韓国最大手の鉄鋼メーカーであるポスコと資本・業務提携の拡大を行ったことである。両社は高級鋼材の増産に向け、原料鉱山の開発や製品の相互供給に取り組む。業務面では2007年にもオーストラリアなどで鉱山を共同開発。鉄鉱石など原料輸送での協力も視野に入れる。高炉など製鉄設備の改修時に生産量が落ちるのを防ぐため、スラブと呼ぶ半製品を相互に供給する体制も敷く。

このような半製品の相互供給の例は、日本の鉄鋼メーカー同士によるものはあるが、日本と海外メーカー間では初めてである。また買収防衛策の一環として、それぞれ数百億円をかけて株式持ち合いも強化した。資本・業務提携の拡大が明らかとなった9月5日の時点で、新日鉄はポスコ株の3%強、ポスコは新日鉄株の2%強を保有していた。その後引き上げ幅を協議し、それぞれ1~2ポイント程度増やすこととなった。[10]このように新日鉄とポスコが提携拡大に動くのは、世界市場の寡占化をにらみ、主戦場のアジアで基盤を固めるのが狙いだ。提携は当初、過当競争を避けるための「紳士協定」の意味合いが強かったが、事業提携と買収防衛の両方をにらんだ「連合」としての色彩を強める。

新日鉄は住友金属工業や神戸製鋼所とも敵対的買収への防衛で協力することを決めており、欧米で始まった再編の流れがアジアに飛び火してきた。[11]新日鉄は世界2位、ポスコは3位の鉄鋼メーカー。ミタル・スチールとアルセロールに次ぐ大企業同士の資本・業務提携、株式の持ち合いの強化でアルセロール・ミタルによる世界的な再編を乗り切り、アルセロール・ミタルを含めた欧米メーカーに対抗する構えだ。[12]

 

1、新日鉄とアジア鉄鋼大手の主な連携

【表】新日鉄とアジア鉄鋼大手の主な連携    
98年5月    韓国・ポスコ(当時は浦項総合製鉄)が新日鉄に株式持ち合いを要請。0.1%を相互出資
00年8月    ポスコとIT分野などで提携、持ち合いを拡大
         千速晃社長(当時、現会長)「経済のグローバル化や金融、産業の再編が進むなかで、  両社が競争力を高められる分野で提携しようと意見が一致した」(8月2日、都内で)
01年9月    ポスコと提携拡大、技術交流や原料決済の電子化など盛り込む
03年5月    提携先の住友金属工業の高炉事業に台湾・中国鋼鉄が出資することで合意
   7月    中国・宝山鋼鉄と自動車用鋼板合弁建設で合意
05年8月    ポスコとの提携を5年延長
   3月    住金・中国鋼鉄の高炉運営事業に参加、10%出資
  11月    宝山鋼鉄との合弁に欧州アルセロールを加え本格稼働
         三村明夫社長「中国での自動車市場の拡大は大きなチャンス。ハイテク技術をとう                                                                                                    決心をした」(11月8日、上海市内のホテルで)
06年10月    ポスコと資本・業務提携拡大で合意
          藤原信義副社長「敵対的買収には断固として対応する」(10月20日、都内で) 

出所:日経テレコン21 2006/10/23, 日経産業新聞, P24,『新日鉄、8年越し「アジア連合」――ポスコと提携拡大』 より引用。

https://telecom21.nikkei.co.jp/nt21/service/ATCD021/ATCD241?cid=NIRKDB20061023NSS0196&madr=NSS&kdt=20061023&dk=405b0433&reservedtp=ATCD021eum2tarm&ftrmode=ATCD035&hltid=544bgida2h4jk

また新日本製鉄は2006年11月6日、ブラジルの鉄鋼最大手ウジミナスへの出資を正式発表した。発行済み株式の1.7%(議決権ベース)を取得する。株式取得費用は百億円前後の見通し。これにより新日鉄は韓国ポスコとの資本・業務提携の強化に加え、鉄鋼の世界再編に備える連携軸づくりを急ぐ姿勢が鮮明になってきた。

日本側は投資窓口会社の日本ウジミナス(東京・千代田)を通じ19.4%を出資しており、新日鉄は日本ウジミナスの株式を15%以上保有する。新日鉄は月内にウジミナスの株式を初めて取得。日本ウジミナスもウジミナスへの出資比率を21.6%に高める。出資比率拡大を機に、ウジミナスとのブラジル合弁の自動車用鋼板事業の拡大などを進める。6日夜に記者会見した新日鉄の入山幸・常務執行役員は「ブラジルは日米欧の自動車メーカーが集まる世界の自動車用鋼板市場のショーケースとなっており、ここに足場を持っていないといけない」と出資の理由を語った。

ウジミナスの年産500万トンの高炉建設計画についても既に両社共同で事業化調査に着手していることも認めた。今後、ブラジルを高級鋼材の需要が好調な北米などへの供給拠点として活用することも検討する。[13]

2、新日鉄とウジミナスの関係

出所:2006/11/05, 日本経済新聞 朝刊, P5,『ブラジル最大手に出資、新日鉄、陣営拡大を「宣言」――高炉参画、規模を追求。』より引用。

これらの対抗策以外にも協力策として、新日鉄はミタル・スチールと両社合わせて約300億円を投じ、米合弁会社で自動車用鋼板の新工場を建設、2008年をメドに稼働させる。新工場建設は新生ミタルとの提携の第一弾。新工場は両社が折半出資する「INコート」(インディアナ州)が建設、生産能力を年間100万トンに倍増する。両社の首脳は7月に提携継続で合意済みで、9月中にも合弁増強の具体的な協議に入る。新日鉄は、ミタルによるアルセロールの買収が成立したのを受け、北米でミタルと提携を強化することで、自社の収益と企業価値を向上させることができると判断した。合弁生産の拡大でミタルにも日系自動車メーカー向け販売拡大のメリットがある。[14]

 

② JFEスチール

JFEスチールは新日鉄に次ぐ日本第二位の大手鉄鋼メーカーである。また世界的に見ても

その規模は4位であり、その粗鋼生産量は3000万トンと、2位の新日鉄の3200万トン、3位のポスコの3100万トンと比べてもほとんど差は無い。そのJFEスチールは「ミタル・ショック」による世界再編の中で世界各国の鉄鋼メーカーとの競争に加えて、最も身近なライバルである、日本最大手の新日鉄との競争も視野に入れていかなくてはならなくなった。

 

3JFEグループの主な提携関係

 

出所:2006/09/26, 日本経済新聞 朝刊, P11,『韓国・東国製鋼、JFE、株持ち合い、出資拡大――造船用鋼板でも協力。』より引用。

近年JFEスチールは中国市場で大きな動きを見せている。JFEスチールが中国進出を検討したのは2004年。広州鋼鉄と組んで日本企業としては初めて高炉からの一貫製鉄所を建設する方向で事業化調査を進めていた。しかし、2005年7月の事業化調査終了の直前、中国当局が鉄鋼業の合弁事業で外資の過半出資を禁じる規制を発表したために雲行きが変わった。過半を出資して主導権を握れなければ最先端とされる製鉄ノウハウが流出する危険もある。 そこで調査終了後の2005年10月、計画を率先した数土文夫JFEホールディングス社長は苦渋の決断を迫られ「判断は1年先送り」とした。[15]そして、JFEスチールの馬田一社長は2006年10月21日、「高炉建設は難しい」と高炉建設断念を示唆した。代わりに、一方では広州鋼鉄企業集団(広東省)との合弁で中国に自動車用鋼板の新工場建設を「検討している」ことを明らかにし、JFEスチールは中国で計画していた高炉の建設を断念し、新たに自動車用鋼板の工場を建設する方針を固めた。[16]

JFEスチールが中国・広州に鋼板工場を新設するのは、自動車向け需要の拡大に対応し中国市場の開拓を本格化する狙いだ[17]。鋼板を合弁生産する広州鋼鉄企業集団と五百億円超を投じ2009年をめどに稼働、年産能力を2倍以上に拡大する計画だ。中国政府が大型製鉄所の新設と外資規制に動く中、投資リスクの高い高炉事業を見送る一方、合弁拡張の形で需要が拡大している高級鋼板を増産する。[18]ライバルの新日鉄はすでに上海市で圧延、亜鉛メッキ鋼板を連続生産する合弁工場を運営。自動車メーカーの囲い込みを始めているため、冷間圧延と呼ぶ圧延工場を追加することで自動車用鋼板の供給体制を強化し、中国進出で先行する新日本製鉄を追撃する。[19]

また、JFEスチールは鉄鋼の世界再編が進むなか、敵対的買収に備えるため、2006年9月25日に韓国・鉄鋼三位の東国製鋼(ソウル市)と資本・業務提携を拡大すると発表した。JFEが東国製鋼への出資比率を引き上げて持ち分法適用会社にするとともに、東国製鋼はJFEホールディングス株を初めて取得。造船用鋼板事業の強化でも協力する。JFEスチールは年末をメドに東国製鋼への出資比率を現在の4.1%から15%に引き上げた。取得費用は150億~200億円程度を予定している。東国製鋼は百億円分のJFEホールディングス株式を取得する計画である。JFEスチールへの出資比率は現在の株価換算で0.4%弱に相当する。

業務面では、JFEスチールが造船用鋼板の新工場建設や、同鋼板の生産・品質管理で東国製鋼に技術協力する。原料となる半製品のスラブもJFEスチールが供給する。東国製鋼の新工場と、JFEスチールの日本の工場とで製造設備や鋼板の仕様を共通化することなども検討する。JFEスチールはスラブの安定供給先を確保するとともに、アジア企業との連合の形成で敵対的買収に対する抑止効果も期待しているとみられる。東国製鋼は中国メーカーの攻勢を受け、建材など汎用鋼材から造船など高級鋼材への事業構造転換が課題。日本メーカーの技術・資本の導入で高級鋼材分野の強化と安定株主づくりを狙う。[20]

 

     宝山鋼鉄

2005年には粗鋼生産量が約3億5000万トンとなった中国で最大の鉄鋼メーカーが宝山鋼鉄である。その規模は2300万トンと、JFEスチールに次ぐ世界第5位である。宝鋼集団傘下の主力上場企業、宝山鋼鉄の徐楽江董事長ら経営陣は2006年8月30日、インターネット上で投資家からの質問に答えた。徐氏は「積極的に業界再編に参加し、規模を拡大していく」と発言し、今後のM&Aに意欲をみせた。同社は2009年までに生産能力3000万トン、2012年までに5000万トンの達成を目指している。[21]

アジア企業の中でも、宝山鋼鉄は新日鉄と関わりが深い。宝山鋼鉄は新日鉄と2003年に新日鉄と自動車用鋼板合弁建設で合意。その合弁2005年にアルセロールを加え、中国上海に三社合弁での自動車用鋼板工場を持つこととなった。[22]2005年秋に商業生産を始めたばかりだが、生産量はメッキ鋼板45万トン、圧延鋼板176万トン、純利益は2006年上半期(1~6月期)には3億3000万元を計上し、好調な滑り出しを見せた。[23]この三社の合弁に対してJFEスチールが広州鋼鉄企業集団(広東省)との合弁で中国に自動車用鋼板の新工場建設で対抗しており、中国の自動車市場を巡る争奪戦が本格化している。[24]その他にも新日鉄には技術供与を受けるなど、友好的な関係を築いている。さらに新たな動きとして、宝山鋼鉄を傘下に持つ宝鋼集団(上海市)と新日本製鉄が株式の相互持ち合いを検討することが2006121日に明らかになった。両社は同日にトップ会談を開き、宝鋼側が出資を正式に要請。これを受け新日鉄は、宝鋼の海外市場への上場などを条件に日中の鉄鋼大手で初めての資本提携に踏み込む考えである。来日中の宝鋼の謝企華董事長(会長)が一日、都内で三村明夫社長ら新日鉄首脳と会談し、宝鋼への出資を要請した。新日鉄側は「宝鋼の海外株式市場への上場と、両社の事業面での連携強化が条件」と伝えた。[25]新日鉄は韓国最大手のポスコとも資本提携を拡大しており、世界再編をにらみ世界二位の新日鉄、三位のポスコ、五位の宝鋼の三社連合により競争力向上を目指すこととなった。三社の粗鋼生産量を合わせると年九千万トン前後に達し、一億一千万トンのアルセロール・ミタルに迫る。[26] アルセロール・ミタルが次の市場にと目を付け出したアジアでは、各社の生き残りをかけた戦略が毎日のように繰り出されている。

 

図4、鉄鋼各社の関係

出所:2006/12/02, 日本経済新聞 朝刊, P9,『新日鉄、宝鋼に出資検討――トップ会談での要請受け、株式持ち合いへ。』より引用。

 

さらに、宝山鋼鉄は、新日鉄、ポスコ以外のアジア企業との動きとして、2006年11月8日に宝山鋼鉄は日本の川崎汽船とブラジル・豪州鉄鉱石輸送契約を締結した。[27]

川崎汽船は1994年より宝山鋼鉄向けの鉄鉱石輸送に参画しており、既に10年以上の輸送実績があるが、今回の契約が両社にとって初の長期契約となった。2006年開始の契約は18.5万トン型の新造船を、2008年開始の契約には20万トン型新造船をそれぞれ投入する予定だ。[28]

 

図5、宝山鋼鉄と川崎汽船によるブラジル・豪州鉄鉱石輸送契約の締結

出所:2006/11/08, 15:07日経テレコン プレスリリースデータベースより引用。

https://telecom21.nikkei.co.jp/nt21/service/ATCDA21/ATCDA41?cid=NIKPRLRSP145588_08112006&madr=PRL&kdt=20061108&dk=b235bfbd&reservedtp=ATCDA25euds8t2t&ftrmode=ATCDA35&hltid=519bgbywcvdc8

宝山鋼鉄はアジア市場以外でもスペインに販売会社を設立する動きを見せた。これは欧州市場向けの輸出拡大が狙いとみられる。宝鋼グループの全額出資会社である宝鋼欧州貿易(ドイツ・ハンブルク)が設立するとしており、資本金は20万ユーロを見込んでいる。[29]宝山鋼鉄にも、アルセロール・ミタルの影響によるグローバル化の波が押し寄せている。


第3節 鉄鋼のグローバル再編が日中鉄鋼業に与えた影響

3-1 日本鉄鋼業への影響

  日本鉄鋼業にグローバル再編が与えた影響としては、「脅威」を与えたということが言える。前節で見たように、ミタル・スチールによるアルセロール買収によって誕生した「アルセロール・ミタル」の影響から、新日鉄、JFEスチールなどの日本鉄鋼メーカーは敵対的買収に対抗するための防衛策を取らなくてはならなくなった。そのため、新日鉄はポスコ、宝山鋼鉄、ウジミナスなどの鉄鋼メーカーと。JFEスチールは広州鋼鉄、東国製鋼、ドファスコといった鉄鋼メーカーと連携を深めることになり、グローバル再編の波に飲み込まれる形となった。

国内での影響を見た場合、鉄鋼の生産、輸出や鉄鋼の賃金に対して影響を与えた。

まず鉄鋼の生産、輸出への影響を見ると、日本鉄鋼連盟は2006年10月3日、06年8月の鉄鋼輸出量が305万1000トンと前年同月比17.4%増加したと発表した。前年実績を上回るのは四ヶ月連続。金額(ドルベース)でも15.1%増と大幅に伸びた。前年は新日本製鉄やJFEスチールなど大手各社が輸出用の汎用鋼材を減産していた。在庫調整にメドがつき、減産をほぼ終了したため輸出が回復している。[30]経済産業省は28日、2006年の国内粗鋼生産が1億1573万トンとなる見通しだと発表した。05年に比べ2.9%増え、2年ぶりに前年実績を上回る。粗鋼需要がピークに達した1973年、74年に次いで過去3番目の高水準となる見通しだ。経産省は同日、06年度第34半期(10~12月期)の粗鋼需要を公表。これに1~9月期の生産実績を加えて06年の生産見通しを算出した。[31]

図6、日本国内粗鋼生産量の推移

 

 

 

 

 

 

 


出所:2006/09/29, 日本経済新聞 朝刊, P13,『国内粗鋼生産2.9%増、今年見通し、過去3番目の水準――経産省調査。』より引用。

一方賃金への影響を見ると、新日本製鉄とJFEスチールは2007年度に賃上げに踏み切る。JFEは07年度からの二年分で、一人あたり換算で1500円程度とする。新日鉄は今後金額を詰める。[32]鉄鋼大手の賃上げは6年ぶり。06年春に始まった産業界の賃上げ機運が本格化する公算が大きい。大手企業が国際競争力の向上を狙い、人への投資を再開する動きが広がってきた。景気拡大局面が戦後最長の「いざなぎ」に並ぶなか、盛り上がりに欠ける個人消費を刺激する効果も期待できそうだ。[33]賃上げに慎重だった新日鉄とJFEスチールの決断の背景には、堅調な国内外の景気を前に業績が急速に悪化する懸念が薄れたことがある。今春の労使交渉では自動車や電機大手がすでに賃上げを容認しており、来春以降に一段と賃上げムードが高まりそうだ。

 これまでの景気拡大は企業が牽引してきた。賃上げ効果も加わって家計部門にバトンが移れば、より息の長い好景気につながる可能性がある。[34]鉄鋼大手にとって賃上げは、成長を維持し世界再編に備える狙いもある。新日鉄は過去20年間で製造現場の従業員を約四分の一に削減。各社は近年まで新卒採用も抑えたためベテラン層の比率が高く、JFEスチールでは現場の約半分が50歳以上だ。痛みを強いた従業員に報いると同時に、ベテランに配慮した賃金体系への変更によって課題の技能・技術伝承を円滑に進めたい考えだ。[35]
 一方、一時金(ボーナス)については、JFEスチールが来年度から業績連動の算出方式を業績変動に左右されにくいよう変更する。一時金が足元の業績に連動して増減するのに対し、賃上げは月例賃金のベースを根本から変えることになる。[36]

 

3-2 中国鉄鋼業への影響

  中国鉄鋼業にグローバル再編が与えた影響として、中国では海外メーカーとの合併や資本・業務提携はもとより、国内の鉄鋼メーカーの合併や資本・業務提携が活発に行われている。

粗鋼生産国内6位の済南鋼鉄集団(山東省)と7位の莱蕪鋼鉄集団(同)が経営統合し、国内2位、世界6位の企業が誕生した。済南鋼鉄集団と莱蕪鋼鉄集団両社の経営統合は上海証券取引所に上場するそれぞれの子会社が2006年8月1日に発表した。合併ではなく、地元の山東省政府が新設する山東鋼鉄集団の傘下に入る。新会社の概要や経営統合の時期など詳細は今後詰める。 両社の筆頭株主はいずれも山東省国有資産監督管理委員会。2005年ベースの粗鋼生産量は単純合計で2076万トンになり、宝鋼集団の2273万トンに迫る。その国内首位の宝鋼集団も中堅メーカーと提携、大型化を目指している。過剰能力や原材料費の高騰が各社の収益を圧迫しているうえ、ミタル・スチール(オランダ)など世界の鉄鋼大手が買収で巨大化していることが背景にある。

中国では慢性的な過剰生産と市況の低迷、原燃料高を背景に、今回のような政府主導での鉄鋼メーカーの大型化を目指す動きが相次いでいる。中国の粗鋼生産量は05年に3億4940万トンと全世界の三割強を占め第1位。しかし、生産能力は05年末で年4億7000万トン。建設・計画中の設備は1億5000万トンあり、需給ギャップは今後一段と拡大する方向にある。メーカーも全国に800社以上ある乱立状態。鉄鉱石の二年連続の大幅値上げや、エネルギー価格の高騰などのコスト上昇を販売価格に転嫁できず、中国国家発展改革委員会によると、「95%の鋼材産品価格はコスト割れ」だという。05年は鉄鋼業界全体で30%増収だったものの、利益はほぼ横ばいの状態に陥っている。中国政府は05年7月に「鉄鋼産業発展政策」を発表。2010年までに上位10社に粗鋼生産の50%以上を、2020年には70%以上を集約するとともに、2010年までに二つの年産3000万トン規模と、5~6グループの1000万トン規模の大型鉄鋼グループの形成を支援・奨励する方針を打ち出している。中国政府が目指す大型化は経営資源の集約による国際競争力の向上や買収防止の側面もある。[37]

グローバル再編が与えた影響として、各国のメーカーが中国という市場に注目しだしたことも挙げられる。中国政府が大型鉄鋼グループの形成などによって国際競争力の向上を促進するのは、ミタルによるアルセロール買収など、世界で進む巨大化の波が中国に及んでいるためだ。2006年2月にはアルセロールが莱蕪鋼鉄集団傘下の莱蕪鋼鉄の株式の38.41%の取得で合意した。新日鉄、アルセロール、宝山鋼鉄は三社合弁での自動車用鋼板工場を上海に持ち、JFEスチールは広州鋼鉄企業集団と自動車用鋼板の新工場建設に乗り出すなど、外資は中国に目を向け始めている。[38]宝山鋼鉄の陳纓財務総監(CFOに相当)は「中国はミタル=アルセロール連合がまだ全体的な影響力を形成していないうえ、将来の発展が見込める唯一の鉄鋼市場」と強調。合弁新会社の設立や企業買収を通じて「中国への投資を拡大する可能性が極めて高い」と述べ、「中国鉄鋼産業の再編を加速させるだろう」と指摘した。[39]

 

 

むすび

 アルセロール・ミタルの誕生によって本格化してきた鉄鋼のグローバル再編の中で、今後はますます各国企業による合併や業務・資本の提携が行われるのは間違いないだろう。それも、そういった動きは年単位ではなく、月単位、もっといえば週単位という驚くほど短いスパンで展開されるはずだ。そうした中で、新日鉄、JFEスチール、宝山鋼鉄といったアジアの鉄鋼企業がどのような動きを見せるのか楽しみだ。アジア鉄鋼業はこのサバイバルの時代で生き残れるのか注目していきたい。

 

<用語解説>

     TOB

株式公開買付のこと。(Take Over Bid 、又はTender Offer Bid の頭文字からTOBと略される)株式公開買付は、ある株式会社の経営権の取得などを目的に、株式の買い取りを希望する企業や個人が、「買い付け期間・買い取り株数・価格」を公表して、不特定多数の株主から株式市場外で株式を買い集める制度。[40]

 

     M&A

企業の合併、及び買収を総称して言う。(Mergers and Acquisitionsの略称)他の企業を取得しようとする際に、それを企図する主体が現在有している企業に吸収合併させたり、相手企業の株式を買収して子会社化したりする手段が用いられることから、およそ企業の取得という効果に着目して総称するものである。[41]

 

     CFO

最高財務責任者のこと。(英語表記 Chief Financial Officerの略称) 最高財務責任者とは、企業において財務部門のトップに立つ人物である。英語表記の略称CFOと表記する場合が多い。CFOは、CEO(最高経営責任者)やその下に位置するCOO(最高執行責任者)と並んで、いわゆる米国型企業統治における役職名である。日本企業における、財務部長・財務本部長とほぼ同じ意味である。[42]

 

<参考文献>

         日本経済新聞

2006/07/01, 朝刊, P 9,『アルセロール株主総会、ロシア社との合併否決、ミタルによる買収へ前進。』

2006/10/21, 朝刊, P3,『印タタ、英蘭コーラス買収、鉄鋼6位に。』

2006/10/21, 朝刊, P3,『新旧入り乱れ世界再編――ミタルが号砲、新日鉄とポスコ互いに筆頭株主に。』

2006/09/05, 朝刊, P1,『新日鉄、韓国ポスコと提携拡大、製品を相互供給、株持ち合い強化。』

2006/09/05, 朝刊, P13,『ポスコと提携拡大、新日鉄、アジアで基盤固め――鉄鋼再編、欧米から飛び火。』

2006/11/05, 朝刊, P5,『ブラジル最大手に出資、新日鉄、陣営拡大を「宣言」――高炉参画、規模を追求。』

2006/11/07, 朝刊, P13,『新日鉄、ウジミナスに出資発表――株式取得、100億円で。』

2006/08/24, 朝刊, P1,『新日鉄、ミタルと提携拡大、2008年メド、車用鋼板、米に新工場、世界再編に備え。』

2006/09/26, 朝刊, P11,『韓国・東国製鋼、JFE、株持ち合い、出資拡大――造船用鋼板でも協力。』

2006/09/22, 朝刊, P13,『馬田JFEスチール社長、中国新工場、車用鋼板「検討」、高炉は「難しい」。』

2006/09/21, 朝刊, P13,『JFE新工場、中国で新日鉄追撃、高級鋼材市場を争奪。』

2006/09/21, 朝刊, P1,『自動車用鋼板、JFE、中国に新工場――500億円超投資、2009年メド稼働。』

2006/09/06, 朝刊, P11,『新日鉄・ポスコ提携拡大、アジア市場争奪、高級鋼材で抗戦、ミタルの攻勢に備え。』

2006/09/21, 朝刊, P1,『自動車用鋼板、JFE、中国に新工場――500億円超投資、2009年メド稼働。』

2006/12/02, 朝刊, P9,『新日鉄、宝鋼に出資検討――トップ会談での要請受け、株式持ち合いへ。』

2006/11/30, 朝刊, P1,『中国・宝鋼、新日鉄に出資要請へ――ポスコにも、日中韓連合も視野。』

2006/12/02, 朝刊, P9,『新日鉄、宝鋼に出資検討――トップ会談での要請受け、株式持ち合いへ。』

2006/09/29, 朝刊, P13,『国内粗鋼生産2.9%増、今年見通し、過去3番目の水準――経産省調査。』

2006/10/29, 朝刊, P1,『来春、鉄鋼大手6年ぶり賃上げ――JFE、2年分で1500円。』

2006/10/29, 朝刊, P7,『鉄鋼大手賃上げ、人への投資を再開――他産業の交渉に影響も』

2006/08/02, 朝刊, P9,『中国の鉄鋼、再編加速、大型統合で世界6位誕生へ、政府主導、競争力高める。』

         日経産業新聞

2006/07/31, P20,『アルセロール・ミタル誕生――新日鉄、計れぬ距離感』

2006/10/23, P24,『新日鉄、8年越し「アジア連合」――ポスコと提携拡大』

2006/09/22, P24,『JFEの中国高炉事実上頓挫、サハリン2工事承認取り消し――新興国リスク浮き彫り。』

2006/08/31, P4,『宝山鋼鉄、再編で規模拡大――経営陣、M&Aに意欲。』

2006/09/15, P24,『「鉄は国家」日中攻防――輸出抑制へ監視で圧力』

2006/09/28, P4,『宝山鋼鉄、スペインに販社――欧州市場強化の拠点に。』

2006/10/04, P15,『8月の鉄鋼輸出量、17.4%増。』

2006/08/31, P4,『宝山鋼鉄、再編で規模拡大――経営陣、M&Aに意欲。』

・ 日経テレコン

  http://telecom21.nikkei.co.jp/nt21/service/

         フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

 

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李ゼミへの志望動機・私の趣味・旅行体験

04E2091 佐野 文哉

 

このゼミを志望した動機は、このゼミが中国の経済や中国と日本の関係について研究していたことがあります。現在中国は、その経済発展がすさまじく、この21世紀にはアメリカと並んで世界の中心を担うほどの国になると聞いたことがあり、そのような中国と日本は、現在靖国神社参拝などの問題で、その関係はあまり良好とは言い難いものがあります。そんな中国という国について、僕はとても興味があり、このゼミに入って学べばより中国についての様々な知識が深まり、また日中関係などの、中国と外国との問題を理解しやすくなるのではと思い、このゼミに入ることを志望しました。

 次に僕の旅行体験について話したいと思います。僕は海外旅行へは一度しかなく、小学6年の時にグアムに行きました。グアムは海がとてもキレイで砂浜も「星の砂」と呼ばれる星型の砂があって素敵でしたが、海の中にはたくさんのナマコがいて、とても気持ち悪くてあまり近づくことができませんでした。国内では様々な所に行きましたが、その中でも印象に残っているのは、若狭湾に行ったことと、大阪に行ったことです。若狭湾には、去年友達が免許を取りに行ったので、どこか遠くに行こうということになり、急に行くことになりました。免許が取立てでいきなり夜の高速を走っていったのはとても恐い思いをしましたが、何とかたどり着いていざ泳ごうと思ったところ、そのときはまだ6月の初めで水温はとても低く、更に波が高く海は大荒れだったので、泳ぐことができずに、人のいない時期を狙うにしてももう少し後に行くべきだったと思いました。若狭湾では海に落ちていたクラゲを投げあったり、岩場に登ったりして遊んで帰りました。次に、大阪は今年の夏休みに行ってきました。そのときも前もって計画したわけではなくて、友達と話し合って「どこに行く?」という話になったときに、その内の一人が「大阪!!」と言い出し、初めは冗談だと思っていたら本当に行くことになりました。大阪では道頓堀や食い倒れ人形を見に行きました。道頓堀川は夏場だったからか変な臭いがしていて、阪神ファンの人たちはよくこんなところに飛びこめれるなぁーと思いました。あと「大阪と言えばたこ焼きだろぉー」ということでたこ焼きを買いに行くと、たこ焼き屋のおばちゃんに、甲子園に来たわけでもないのに、甲子園について力説されました。大阪には、その日予定があわなかった友人がいたので、200円の大阪弁ステッカーをお土産に買って帰りました。

 僕はラグビー部に所属していて、今は骨折をしてしまったために満足に練習をできませんが、部活は楽しく頑張っています。そんな部活という場以外にも、たくさんの人達と楽しく話し合い共に学んでいきたいと思います。


 



[1] 2006/07/31, 日経産業新聞, P20,『アルセロール・ミタル誕生――新日鉄、計れぬ距離感』より引用。

[2] 2006/07/01, 日本経済新聞 朝刊, P 9,『アルセロール株主総会、ロシア社との合併否決、ミタルによる買収へ前進。』より引用。

[3] 2006/07/31, 日経産業新聞, P20,『アルセロール・ミタル誕生――新日鉄、計れぬ距離感』より引用。

[4] 2006/07/31, 日経産業新聞, P20,『アルセロール・ミタル誕生――新日鉄、計れぬ距離感』より引用。

[5] 2006/10/21, 日本経済新聞 朝刊, P3,『印タタ、英蘭コーラス買収、鉄鋼6位に。』より引用。

[6] 2006/10/21, 日本経済新聞 朝刊, P3,『印タタ、英蘭コーラス買収、鉄鋼6位に。』より引用。

[7] 同上。

[8] 2006/10/21, 日本経済新聞 朝刊, P3,『新旧入り乱れ世界再編――ミタルが号砲、新日鉄とポスコ互いに筆頭株主に。』より引用。

[9] 2006/07/31, 日経産業新聞, P20,『アルセロール・ミタル誕生――新日鉄、計れぬ距離感』より引用。

[10] 2006/09/05, 日本経済新聞 朝刊, P1,『新日鉄、韓国ポスコと提携拡大、製品を相互供給、株持ち合い強化。』より引用。

[11] 2006/09/05, 日本経済新聞 朝刊, P13,『ポスコと提携拡大、新日鉄、アジアで基盤固め――鉄鋼再編、欧米から飛び火。』より引用。

[12] 2006/09/05, 日本経済新聞 朝刊, P1,『新日鉄、韓国ポスコと提携拡大、製品を相互供給、株持ち合い強化。』より引用。

[13] 2006/11/07, 日本経済新聞 朝刊, P13,『新日鉄、ウジミナスに出資発表――株式取得、100億円で。』より引用。

[14] 2006/08/24, 日本経済新聞 朝刊, P1,『新日鉄、ミタルと提携拡大、2008年メド、車用鋼板、米に新工場、世界再編に備え。』より引用。

[15] 2006/09/22, 日経産業新聞, P24,『JFEの中国高炉事実上頓挫、サハリン2工事承認取り消し――新興国リスク浮き彫り。』より引用。

[16] 2006/09/22, 日本経済新聞 朝刊, P13,『馬田JFEスチール社長、中国新工場、車用鋼板「検討」、高炉は「難しい」。』より引用。

[17] 2006/09/21, 日本経済新聞 朝刊, P13,『JFE新工場、中国で新日鉄追撃、高級鋼材市場を争奪。』より引用。

[18] 2006/09/21, 日本経済新聞 朝刊, P1,『自動車用鋼板、JFE、中国に新工場――500億円超投資、2009年メド稼働。』より引用。

[19] 2006/09/21, 日本経済新聞 朝刊, P13,『JFE新工場、中国で新日鉄追撃、高級鋼材市場を争奪。』より引用。

[20] 2006/09/26, 日本経済新聞 朝刊, P11,『韓国・東国製鋼、JFE、株持ち合い、出資拡大――造船用鋼板でも協力。』より引用。

[21] 2006/08/31, 日経産業新聞, P4,『宝山鋼鉄、再編で規模拡大――経営陣、M&Aに意欲。』より引用。

[22] 2006/09/06, 日本経済新聞 朝刊, P11,『新日鉄・ポスコ提携拡大、アジア市場争奪、高級鋼材で抗戦、ミタルの攻勢に備え。』より引用。

[23] 2006/09/15, 日経産業新聞, P24,『「鉄は国家」日中攻防――輸出抑制へ監視で圧力』より引用。

[24] 2006/09/21, 日本経済新聞 朝刊, P1,『自動車用鋼板、JFE、中国に新工場――500億円超投資、2009年メド稼働。』より引用。

[25] 2006/12/02, 日本経済新聞 朝刊, P9,『新日鉄、宝鋼に出資検討――トップ会談での要請受け、株式持ち合いへ。』より引用。

[26] 2006/11/30, 日本経済新聞 朝刊, P1,『中国・宝鋼、新日鉄に出資要請へ――ポスコにも、日中韓連合も視野。』より引用。

[27] 2006/11/08, 15:07日経テレコン プレスリリースデータベースより引用。

[28] 2006/11/08, 15:07日経テレコン プレスリリースデータベースより引用。

[29] 2006/09/28, 日経産業新聞, P4,『宝山鋼鉄、スペインに販社――欧州市場強化の拠点に。』より引用。

[30] 2006/10/04, 日経産業新聞, P15,『8月の鉄鋼輸出量、17.4%増。』より引用。

[31] 2006/09/29, 日本経済新聞 朝刊, P13,『国内粗鋼生産2.9%増、今年見通し、過去3番目の水準――経産省調査。』より引用。

[32] 2006/10/29, 日本経済新聞 朝刊, P1,『来春、鉄鋼大手6年ぶり賃上げ――JFE、2年分で1500円。』より引用。

[33] 2006/10/29, 日本経済新聞 朝刊, P7,『鉄鋼大手賃上げ、人への投資を再開――他産業の交渉に影響も』より引用。

[34] 同上。

[35] 2006/10/29, 日本経済新聞 朝刊, P7,『鉄鋼大手賃上げ、人への投資を再開――他産業の交渉に影響も』より引用。

[36] 同上。

[37] 2006/08/02, 日本経済新聞 朝刊, P9,『中国の鉄鋼、再編加速、大型統合で世界6位誕生へ、政府主導、競争力高める。』より引用。

[38] 2006/08/02, 日本経済新聞 朝刊, P9,『中国の鉄鋼、再編加速、大型統合で世界6位誕生へ、政府主導、競争力高める。』より引用。

[39] 2006/08/31, 日経産業新聞, P4,『宝山鋼鉄、再編で規模拡大――経営陣、M&Aに意欲。』より引用。

[40] フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki/TOB

[41] フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

http://ja.wikipedia.org/wiki/M%26A