「ラグビー」         

                          

                                                                                                             03E2201 美濃羽 翼

 

僕は大学からラグビーを始めた。大学生活を語るにおいてラグビー抜きには語れないこともないが、少々の荒っぽいプレーと自分の足の速さが生かせるこのスポーツは、いままで多くのスポーツをやってきたが、一番自分に適していると思っている。今はラグビーが楽しくてしょうがない。そこで、二年半のラグビー生活で僕が感じたことや思ったことをわずかながら書きたいと思う。

<なぜ部活だったのか>

まず大学で部活をやろうと決めたのは、高校二年の秋だった。部活に入っていなかった僕はアルバイトをたくさんし、月に10万くらい使うほど豪遊してそれなりの楽しい高校生活を送っていたのだが、心のどこかに空虚みたいなものがあった。多分それは、僕の中で高校生活が充実していなかったのだ。汗水たらしてボールを必死に追いかけた中学時代の野球部が懐かしかった。やっぱ男は汗かかないかん!そう感じながら決意したのを今でも鮮明に覚えている。  

<ラグビーとの出会い>

とはいうものの、大学に入学して上級生のサークルの綺麗なお姉さんからの勧誘は、僕の決意が幾度となく根幹から揺らぐものだった。本気で悩んだが、自分の信念を貫くため、部活の勧誘で一番積極的だったラグビー部に入ることにした。ラグビーは恐いスポーツと敬遠する人がいるが、楽しそうだったから気にならなかった。だが、やはり甘くはなかった。ラグビー初心者の僕にとって練習は無茶苦茶きつく、特に李ゼミOBの夏目さんの強烈なタックルは骨が砕けるほど痛かった!!しかし、男と男が楕円球のボールを追い本気でぶつかり合うラグビーに僕はだんだんハマっていった。

<勝つとは>

僕はみんなからトライ製造機との愛称で親しまれているが〔ウソ〕、自分自身、トライをとること自体は簡単ではないが、難しくはない。しかし、1つ勝つことが実はとても難しい。例えば、高校野球で一回戦に勝つことは、裏を返せば半分のチームが一回戦で負けるということである。実際に半分が負けちゃうわけだから、勝つってほんとに難しい。いい試合をしても、自分がいいプレーをしても必ず勝てるとはいえないから。勝つって言葉は単純だけど、すごく奥が深い。中学時代の野球部は超強豪だったから、1つ勝つことの大変さをわかっただけでもとてもいい経験になった。

<ラグビーから得たもの>

監督もコーチもいない我がラグビー部は、すべて自分たちで練習内容を考える。勝つためには何が必要か、自分たちで何が足りないかを客観的に見つめて話し合い、しかもそれを後輩たちに教えなければならない。まさに、自分たちが主体性を持って行動しなければ何も起き得ない世界である。その環境で僕が常々感じたことは、精神力は地味ながら、重要な要素であるということだ。何回倒されても、何回でも這い上がる様なハングリー精神のようなものだ。おそらく大学で部活に入っていなかったら感じようもなかっただろう。自分を奮い立たせるのは自分自身であり、仲間の助けもありながらも、結局は自分との葛藤である。要するに、最後まで諦めず、自分自身に勝つことだ。

僕は、ラグビーで培った雑草魂(ハングリー精神)は、どんな社会にいっても必ず通用すると自負している。将来、辛い事や悔しい事が色々あるだろうが、ラグビーで培ったものを自分の誇りにして生きて行きたい。それともう一つ感じたことは、何かに一生懸命になれることってすばらしいなと感じる。部員たちの一生懸命な姿は、とても生き生きしてかっこいい!僕は、何事にも一生懸命な姿勢を背中で語れるような親父になりたい。これからも、ラグビーに限らず、恋愛や仕事など何でもいいから、いつも一生懸命な自分でありたいなと思っている。

<円熟味 美濃羽翼>

9月の後半から11月の半ばまでがラグビーシーズンである。チームの戦跡は五分五分といったところだ。しかし個人的な自分のプレーで言えば、完璧ではないが、七割三部満足している。だからといって天狗になっているという意味ではないし、足りないところは沢山ある。僕のプレースタイルは、足が幸い速いので、足の速さを使って、相手の隙間を狙って獰猛にトライを狙うものである。世間では僕の活躍が知れ渡り、こないだも某強豪プロチームからお誘いの話があったばかりだが〔ウソ〕、一年前の自分と比べて明らかに成長できていることが非常に嬉しい。酷暑の夏休みに毎日練習した甲斐があった。チームは目標のリーグ昇格を逃したが、とても充実したシーズンで、去年は公式戦1トライだけだったが、今シーズンは6トライを記録した。なお、今シーズンの美濃羽翼の活躍がVTRに保存してある「2005 美濃羽翼 栄光の軌跡Vol1,2(非売品)ので、希望者にはレンタルするとしよう。ちなみに、李ゼミ同期生の加藤喬介君の活躍ももちろん収められているのでお見逃しなく。

<まとめ>

いろいろ書かせてもらったが、僕が大学に入って最初の選択は間違っていなかったと思う。いい仲間に出会った。一生懸命練習するときはしっかりやって、騒ぐときは騒いで。気まずい雰囲気のときもあったが、彼らはまさにかけがえのない戦友である。ここまで読むと、かっこいいことばっかり書いてしまったが、たまに練習サボったり、試合中に仲間に暴言吐いたり、相手チームの選手の顔に蹴りを入れたり。。。。自らの成長を感じる反面、自らの未熟さを痛感する時も多々ある。あと両親や友達には、部活の愚痴や悩みを聞いてもらったりして、今思えば自分は周りのいろんな人に支えられているなあと感じている。皆さんどうもありがとう!

<追伸>

最後に若干部活の勧誘になってしまうが、これを読んだ諸君の中に、体を動かしたい野郎がいたら是非ラグビー部に入ってほしい!今ならまだ青春は取り戻せるし、ラグビー部は意外とモテる!やっぱ男は汗かかないかん!吉報待っています。