李ゼミの紹介

 

担当者 李 春利      (愛知大学経済学部教授)

 

【演習のテーマ】   「中国の経済発展と国際環境」 

 

【演習の目標】
 この演習では,近年「世界の工場」や「世界の市場」ともよばれる中国経済と産業の国際競争力,日中韓やASEAN諸国のFTA戦略、東アジア共同体の行方、日本企業の中国シフトと産業空洞化の問題,経済発展と環境問題、エネルギー価格と需給ギャップの問題など身近な話題を取りあげて、マクロ・セミマクロ・ミクロベースにおいて,中国の経済発展と日本や米国を含めた世界経済とのかかわりを考察していく。

 

授業の形態

この演習は学生主導型の「サークル方式」の自主的なゼミ運営を目指す。履修者が自ら主体性を持ち,発表及びディスカッションを行うことを期待する。在学中になにかをやりたい人、あるいはなにかをやる気のある人と一緒にいたい人は歓迎。ゼミでは、教師はアドバイザー又は水先案内人にすぎない。あくまでも学生が主役,ゼミの担任は解説者といった役割分担で進めていく。

ちなみに、李ゼミナールは2003年度愛知大学同窓会奨励賞を受賞した。同窓会からこれまでの歴代のゼミ生たちへ贈った団体賞である(ゼミ論集第7号に受賞記念写真ギャラリーが掲載されている)

 

授業の内容・スケジュール

演習の内容については,共通性のある一定の範囲内で、ゼミ生のやりたいテーマを選んでもらって、担任のアドバイスのもとで自ら資料収集や調査などを進めてもらい、研究発表をしてもらう。発表にあたっては,ゼミを幾つかのチーム(昨年は「三国志方式」との愛称でよばれた「曹操・信長チーム、劉備・秀吉チーム、孫権・家康チーム」の3チーム)に分かれ,「グループ学習」を提唱する。発表にあたっては,学会発表の方式を導入し,発表チームにチェアマン(司会者)・レポーター(発表者)・コメンテーター(討論者)を事前に決めて進めてもらう。

これまでのゼミの活動内容はすべて、李ゼミHPURLhttp://taweb.aichi-u.ac.jp/leesemi)に掲載してある。百聞は一見にしかず、関心のある人はぜひそれを見てほしい。またHPBBS(掲示板)があり、ゼミ生たちの日常の連絡手段になっている。PCの腕をもっている人、あるいはアップしたい人は大歓迎。

ゼミ活動の一環として,学年末には共通論題のもとで各自のゼミレポートをベースにして、それに大学でのサークル・部活の紹介やスナップ写真,留学体験記や旅行の紀行文などを加え,特集の形で年に1回ゼミ論集を発行していくことを目標とする。このゼミ論集はゼミのオリジナル・テキストとして活用される一方で,特に4年次の就職活動のネタとして大いに活用してほしい。これまで歴代の先輩たちはこのゼミ論集をアピールの材料にして、活用しながら就活を有利に進めてきた実績がある。また、レポートの執筆を通じて、卒論の下準備と各自の論文執筆能力の向上といった一石三鳥のねらいがある。

スケジュールとして、春学期にはまず先輩たちが作ったゼミ論集第7号をテキストとして勉強する。その過程において自分の関心のあるテーマを見つけていく。秋学期には諸君自身のゼミレポートの完成を目指して努力してほしい。学期末に論集の形に仕上げていく。

ゼミでは春からBBQやボーリング大会、合宿、コンパなどの親善・交流活動を適度に行う。勉強もするが、遊びもする。秋学期には先輩たちによる就職セミナーを講師たちの都合に応じて行う予定である。2005年度には某社人事部の採用担当の先輩を就職セミナーの講師に迎えた。

 

評価方法

ゼミ活動への参加状況,参加態度および発言などにより平常評価を行い,ゼミレポートの出来ばえを重視して総合評価する。

 

テキスト
 李ゼミ論集第7号=『目をそらすな!日中のジレンマ』
 【参考文献
 李ゼミ論集(第1号から第6号まで)。

いずれも李ゼミHPURLhttp://taweb.aichi-u.ac.jp/leesemi)からもしくは愛知大学豊橋図書館1階雑誌コーナーで閲覧可能。
 ゼミ論集第1号=『多様性の中国:一人一省~中華人民共和国建国50周年記念号~』
 ゼミ論集第2号=『中国の肖像:人物で振り返る20世紀~ミレニアム特集~』
 ゼミ論集第3号=『周辺から見た中国:China @ World21世紀特集~』
 ゼミ論集第4号=『気がつけば,中国は世界の工場WTO加盟特集~』
 ゼミ論集第5号=『アジア・太平洋の中の日本と中国:パートナーかライバルか~

日中国交正常化30周年記念号~』

ゼミ論集第6号=『永遠の隣人:引越しのできない日本と中国~

愛知大学同窓会奨励賞受賞特別記念号~』

 

その他(履修者への要望など)

「やる気」を重視。中国についての予備知識や中国語能力は特に要求しない。
参加すればこそ意味がある。ゼミへの参加意識を特に大事にする。中国の諺にいわ

 く:「不恥下問」。恥ずかしがらずに質問していくことこそ上達への近道である。
ゼミの中には「ゼミ論集編集委員会」「ホームページ委員会」および「風鈴会」と

 名づけられたOB会などが設けられている。ゼミ活動には主体性を持って積極的に参加してほしい。