Let's Enjoy Bowling!

                                      

03E2302 石川 高広

 

<ボウリングとの出会い>

僕が今の様なボウリング好きになったのは、現在のアルバイトを始めてからだ。名古屋に住んでいる方ならご存知な方が多いと思うが、「ラウンドワン」が今の僕のバイト先だ。ボウリングだけではなく、カラオケやアミューズメントもあるのだが、基本はボウリング場である。それだけに、バイトもボウリング好きが多い。更に、ラウンドワンのアルバイトには、従業員特典として1日に5ゲームまで無料で出来る、通称「スタッフゲーム」なるものが存在する。タダならやらねば損という事で多いときは毎日投げていた。少ないときでも、週に3日は投げた。それだけ投げ込めばある程度上手くはなった。

 

<マイボール>

いくらスコアが上がったとは言っても、所詮は貸し靴に貸しボール。少しずつつまらなくなってくるのが人間である。そんな時、超が付くぐらいボウリング好きなバイト仲間から「真剣にやりたいなら、マイボールだよ。」と言われた。それまで、趣味と胸を張って言えるものは自分に無く、暇なときはパチンコをやっているような典型的なダメ学生だった。いろいろ悩んだ末に僕はボールを買うことに決めた。といっても、バイト先でスタンプカードにスタンプ4つで買える1,980円のボールだった。基本的にマイボールは曲げる為のボールなので、その人に合わせた指穴を計測し、穴を開ける。今まで使っていたボールとは全く異なり、中指と薬指は完全に伸ばした状態で第一関節までで持つ形になる。ボウリング場にあるボール(通称ハウスボール)とは持ち方が全然違う。当然、スコアも一気に下がる。しかし、マイボールを使い始めて20ゲームぐらいから少しずつではあるが、スコアが上がり始めた。そうなってくると面白くて仕方ない。ひどい時など、1日で20ゲームも投げた。しかし、所詮は1,980円のボールなので、ある程度のところまでいってしまうと、自分の目指すところがボールの性能を超えてしまうのであった。

 

<現在のマイボールとチーム結成>

ボールの重要な要素に材質とコアがある。あまり詳しく書くと非常に長くなるので省略するが、僕のマイボール1号はポリエステルという一番曲がらない素材だった。コアというのは、ボールの芯の部分である。よく曲がるボールは、この芯の部分の形状が真ん丸ではなくいびつな形にすることで曲がりやすくしているのだ。当然、僕の1号のコアは真ん丸だった。そこで、僕はマイシューズとともにマイボール2号を購入した。このボールが現在の僕のマイボールである。2号の購入と同じぐらいの時期に、いつも一緒に投げている友人と「チームでも作ろうか」という話になった。そりゃあ、1人2人でやるよりは大勢でやった方が楽しいということで、僕を含めたマイボウラー8名が集まり、ボウリングチーム「LTB」が結成された。

 

<大会へ殴りこみ?>

ある日バイト先で投げていると、常連のお客さんに「大会でたら?」と勧められた。チームを作ったとはいえ、仲間内で競い合っていただけなので、それならということでとあるボウリング場主催の大会へ出ることにした。その結果は散々だった。いつもの違う張り詰めた空気に違うレーン、そしてほかのボウラーの腕前に圧倒されてしまったのだって。しかし、そこでの経験は自分にとってとても大きな物になり、それからの数回ではあるが大会に参加した。大会の参加者は幅広く、中学生ぐらいの子からかなり高齢の方まで。いろんな方々がいらっしゃいます。そうした人間関係が広がったという意味でも自分にとって殴りこみは成功だったと思う。

 

<知られざるボウリング>

ボウリング好きとして、みなさんのためになるお話をいくつか。まず、普通の方はストライクを取るのが上手い人と思っていらっしゃいます。実は重要なのはスペアなんです。スペアを取るにはそれなりのコントロールが必要です。スペアを取れるコントロールがあれば、ストライクなんて意外と簡単なんです。次に、マイボールじゃなきゃフックボールは投げられないと思っている方が結構います。実はこれも間違いなんです。ハウスボールは耐久性などから「ウレタン」という比較的曲がりやすい素材が使われています。なので、決してマイボールでないと曲げられないわけではないのです。ただ、曲げるのには練習が必要ですが・・・。最後に、女性の方に良い情報です。ボウリングは結構良い運動になります。全身を使いますし、投げては休んでの繰り返しなので有酸素運動の効果があるようです。

 

<最近思う事>

最近はいろんなボウリング場に投げに行くが、マナーの悪さが目立つ。ボウリングのレーンにはファールラインというのがあり、そこを超えてはいけないルールなのだが、越える人が多い。レーンにはオイルが塗ってあるので、超えると滑りやすくなって大変危険である。また、シューズにオイルが付いてしまい、アプローチ(助走する所)にオイルが付いてしまう。そうすると、つまづいたりしてしまう。また、たまにいるのがボールをだいぶ上まで放り投げる人。これはボールが割れたりレーンに穴が開いたりします。こんなことになったら笑ってられません・・・。あとは意外なルールとして、投げるときは右側の人が優先なのです。もし、右隣の人が投げようとしていたらスッと譲ってあげてください。

<中国でのボウリング事情>

中国全体でボウリングセンター数は、約1万センター、そのうち北京には、178センター。小さい所ではレーン数が4レーンのセンターから一番大きい所では100レーンのセンターがあるということです。 興味深い話が、中国にはボウリング学校が存在し、現在ボウリング専門学校が3つ。武漢体育大学にボウリング学科があるということです。中国には、日本・韓国・アメリカのように、プロボウラー(組織)はないので、皆アマチュアで活動しています。

 

<最後に>

これまで偉そうにうんちくをたれてきましたが、僕はプロボウラーになろうとは思っていません。ただ、今後少なくともボールが持てる間はボウリングを続けていくでしょう。それは、自分にとってボウリングが最高に楽しい瞬間だからです。よく親には「あんたのやってるのは趣味じゃなくて遊び」のような事を言われますが、ボウリングとはスポーツであり、自分にとっての趣味だと思っています。自分が打ち込める事、それが趣味というものではないでしょうか。私は自信を持って趣味はボウリングだと言っています。そしてこれからも・・・。