「編集長手記

ゼミ論集1号・初代編集長 木全浩子

 

(担当=ゼミ論集第1号『多様性の中国:一人一省―中華人民共和国建国50周年記念号―』)

 

社会人になって3年目。大学時代のことを振り返るゆとりなんて全くありませんでした。

 そんな私がゼミ論集第4号を李先生から見せて頂いた時とてもびっくりしました。後輩の方の努力やいろいろな方のご協力によって、ここまで続いて発行されていたことがとても嬉しかった。

 編集長をやったゼミ論集、第2号、第4号を読み返して版を重ねるごとにどんどん読みやすくなっていることに気がつき、後輩の方のセンスの良さを感じました。

 それと同時に、不安も感じました。第1号がゼミ論集のひな形になりつつあるような気がするのです。ひな形など作ってはダメです。型を破ってもっと新しいもの、現役の李ゼミの学生にしかできない、誰も考えつかなかったようなスゴイことをやってください。少々乱暴な書き方ですが、過去の人間が作った形式なんて、ただの参照事例で踏み台にすべきものだと思います。

 李ゼミのいろいろな意味での発展をお祈りしています。

                                 2002年8月