自分のしてきたこと 「旅」について

                                     00E2236 川口 裕史

 

愛知大学に入学し現在に至るまでの三年間、私はお金や時間、気力体力その他諸々を「旅」というものに多くを割いてきました。って書くとなんかすごいことしてるように思えますが、決してそんな事はありません。ただ、自分の知らない街を歩きたいだとか、有名ドコロを自分の目で見てやろうだとか、単純にそんなくらいの理由で、時間的金銭的余裕ができた時にその時の気分で「ヒョイッ」って感じで出かけます。

自転車、鉄道、バイク……色んなツールを使って日本中をうろついてきましたが、やはり一番面白かったのが自転車旅行です。知らない人もいるだろうけど、私は大学のサイクリング部に所属しています。小さい頃から自転車で遠出するのが好きだった、という伏線もありますが私の旅好きはここで開花しました。沢山の先輩に感化され、気がつくと私は自転車にめいっぱいの荷物を載せ異郷の地をひた走っていました。

三年間で訪れた場所は1都1道2府43県、つまり日本の全都道府県。これについていちいち説明するのはページの無駄なんでやめときます。とりあえず言えることは、「日本は広い」ってことくらいですかね。建物・生活・空・海・言葉・人……、みんなが思ってるほど日本は狭くないです。きっと。

この文を読んでる人で、もし旅に出たいとか考えている人がいるとしたら、私は迷わず一人旅をお勧めします。自分の知らない場所を一人で旅する、というのはいささか不安なものですが、逆に言えばそれほど刺激的なものもありません。そして自由気まま。前進後退みぎひだり、どこへ行くにも自分次第。嫌になったら帰ればいいんです。実際私の旅も9割くらいは一人旅だろうと思います。貧乏旅行ならなおさら。行く先々で人の温かさに触れられることが多々あります。道を教えてもらうだとかいったことから、ご飯を食べさせてくれたり、家に泊めてもらったり、日々淡々と暮らしてるだけじゃあ有り得ないことばかりです。

きれいな景色や有名なものを見る、というのも旅の醍醐味の一つでしょう。ありきたりなものでもよし、ガイドブックには載ってない自分だけの場所を見つけるのもよし。テーマをつけた旅、なんてのも面白いかもしれません。

「今まで行った場所で一番良かったトコは?」なんて質問をたまにされます。でも正直な話、分かりません。勿論良いトコがありすぎて。阿蘇山佐多岬国頭村奥入瀬開陽台知床半島神威岬小樽運河沼沢湖四万十川明石海峡大橋鉄輪温泉しまなみ街道関門海峡鳥取砂丘安房峠姫路城沖永良部島青森港フェリーターミナル民宿やんばるくいな下関火の山ユースホステル道の駅猿払公園鹿児島市内でカツ丼食べた食堂… 書きすぎました。でもそれくらい良いトコだらけです。海外に行くのもいいですけど、たまには日本にも目を向けてみましょう。きっと面白いと思います。

大学生活も残すところあと一年。社会人になったらそんな自由気ままな旅もできなくなるだろうから、最後の一年、せめて最低限の悔いが残らないよう全力でやりたいことやります。でもその前に就職先決めなければ。単位とらなければ。卒論書かねば。こっちに悔いの残るような事があったらそれは本末転倒。こっちも全力でやるつもりです(多分)

でもきっと旅は一生続けていくんだろうなー、なんて思います。

次はどこへ行こうか。