国際経済学

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講義のねらい

わたくしたちの生活に、貿易とのかかわりが不可欠であることは言うまでもありません。食料品はもちろん、近年では衣料、IT製品、電化製品、自動車などさまざまな輸入品を見聞きする機会が多いでしょう。また直接、貿易にかかわる仕事をしている人も多くなっています。その上世界の景気や為替レート、株価の動きが私たちの所得にまで影響を及ぼしています。この講義では、こうした問題を理解するための、基礎理論の習得と、国際経済問題の理解を目標とします。理論的な分析手法を中心にはしますが、可能な限り現実との接点を重視しながら講義をするつもりです。ここ数年間に限定しても、国際経済情勢は大きな変貌を遂げています。あれほど強かった日本の金融機関、金融市場、日本経済はどうなったのでしょうか。貿易黒字の問題もあまり騒がれていません。WTOも変化しています。欧州では通貨統合という壮大な試みが実現しました。各地で経済統合の動きが活発です。景気の動向にも目が離せません。こうした問題も講義に積極的に採り入れていくことになるでしょう。

講義計画

1

ガイダンス、国際経済学とは、戦後日本の貿易構造(1

2

戦後日本の貿易構造(2

3

貿易はなぜ行われるのか(1)リカードーの比較生産費説、国際競争力とは

4

貿易はなぜ行われるのか(2)ヘクシャー・オリーンの理論

5

貿易はなぜ行われるのか(3)レオンティエフの逆説、サムエルソンの定理

6

貿易取引のしくみ

7

貿易政策(1)貿易政策とは、輸入関税の効果

8

貿易政策(2)輸出補助金、輸入数量割当の効果

9

国際貿易体制(1)ガット、ウルグアイ・ラウンド

10

国際貿易体制(2)WTO

11

各国・地域経済事情と日本(1)米国

12

各国・地域経済事情と日本(2)欧州(通貨統合を中心に)

13

各国・地域経済事情と日本(3)アジア

14

日本経済の動向

15

地球環境問題(1)地球環境問題の概要

16

地球環境問題(2)地球環境問題への取り組み

17

金融機関とは

18

為替レートの決定と決定要因(1)外国為替市場とは、金融機関、購買力平価説

19

為替レートの決定と決定要因(2)マネタリー・アプローチ、アセット・マーケット・アプローチ、円高円安の要因

20

国際収支の決定と決定要因(1)国際収支とは

21 国際収支の決定と決定要因(2)弾力性アプローチ、Jカーブ効果
22 国際収支の決定と決定要因(3)アブソープション・アプローチ、貯蓄・投資アプローチ
23 新しい金融取引:デリバティブ、電子商取引
24 開放経済下の金融政策
25 開放経済下の財政政策

講義は数回分ゆとりをもって考えています。途中に、中間テストなども入ります。


テキスト
栗原 裕 『グローバル時代のビジネス・政策デザイン(第2版)』有斐閣アカデミア、2004年。
その他