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授業のテーマ・目標
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私たちと深く関わりのある西洋文化を理解しようとする時、キリスト教文化に対する理解力という問題がハードルとなっているのではないだろうか。この授業で
はそのキリスト教文化に美術を通して親しむ。
フ
ランスで大聖堂を訪れると、びっしりと正面入り口の壁を埋める彫刻や、窓に所狭しとはめられたステンドグラスなどの大量のイメージの存在に驚かされる。そ
れは、中世のキリスト教において、信仰の実践面において、また、神学的にも美術の価値が高まり、聖堂を飾る美術が飛躍的に発達したことと関連している。ひ
とつひとつのイメージにキリスト教的な意味が込められているのはご存知だろうか?本講座では、まず、ゴシック建築について学ぶ。次に、ゴシック期の代表的
な大聖堂を飾る彫刻を取り上げ、ひとつひとつの彫像が、また、グループで、何を表しているのかを、その源泉となったテキストも紹介しつつ明かにしていく。
特に、『最後の審判』の主題を取り上げる。 |
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授業の形態
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授業は基本的に講義形式で行うが、学生の発言を求めることもよくある。 |
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授業の内容・スケジュール
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1. ロマネスク美術とゴシック美術
2. ゴシック建築の特質
3. ゴシック聖堂:西正面
4. ゴシック聖堂:内部立面
5. ゴシック聖堂:平面プラン
6. 「最後の審判」とは?
7. 「最後の審判」の作例
8. 「賢い乙女と愚かな乙女」
9. 「アブラハムの懐」
10. 美徳と悪徳
11. 12使徒
12. パリ大聖堂
13. アミアン大聖堂
14. ストラスブール大聖堂 |
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準備学習
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各授業の前には、前回までに配布されたレジュメに沿って復習をしておくこと。 |
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評価方法
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レポート(70%)、授業への参加態度(20%)、出席状況(10%)により評価する。 |
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テキスト・参考図書
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参考図書は授業時に紹介する。その他、毎回、資料を配布する。 |
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その他(履修者への要望など)
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教会を中心に美術が展開した中世期の美術に焦点を当てるため、この講座はキリスト教美術入門となると同時に、西洋美術、さらにはヨーロッパ理解の一助とも
なる。美術全集の図版を見るなど、積極的にキリスト教美術と親しむようにして欲しい。 |
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