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授業のテーマ・目標
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「フランス近現代小説入門」
今
年度は，20世紀フランスを代表する小説家の一人であるジャン・ジオノの代表作であるUn Roi sans
divertissement（『気晴らしのない王様』）を読む。ジオノは，日本では『木を植えた男』の作者として環境文学の観点から語られることが多い
が，その生涯を南仏プロヴァンス地方の町マノスクで過ごした，地域的であるとともに普遍的な視点を持った作家としても知られる。この授業が，南仏プロヴァ
ンス地方をはじめとするパリ以外のフランスへの理解を深めるとともに，ジオノ文学へのよき入門となることを期待する。授業の第一の目標は，フランス語で書
かれた長編小説をフランス語で読みきること，そして，次なる目標は，その作品に
ついての知的な考察を行い，これを数ページ程度のレポートとしてまとめることである。 |
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授業の内容・スケジュール
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解説書（テキスト2）に沿って、以下の各テーマについて授業中に発表（エクスポゼ）をしてもらう。
第1回 Une structure romanesque insolite
第2回 Temporalité
第3回 Récit et complexité
第4回 Enchantement et emboîtage
第5回 Narrateur et polyphonie des voix narratives
第6回 L'auteur et ses métamorphoses
第7回 Espaces réels et espaces fantasmés
第8回 Le héros paradoxal
第9回 Humanisme et visages de l'homme
第10回 Tératologie et inhumain
第11回 Langue et violence
第12回 De la tragédie à l'ironie
第13回 Épopée et familiarité
第14回 予備日（映画François Letterrier, Un Roi sans divertissement, 1963鑑賞） |
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準備学習
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各自、発表日までに、与えられたテーマについて、解説書（テキスト2）の内容とともに自分の意見をまとめてくること。 |
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評価方法
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平常点（20％）およびレポートの成績（80％）による。ただし，理由のいかんを問わず欠席が全授業日数の1/3（5回）以上に及ぶ者には単位を与えな
い。 |
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定期試験期間中の試験実施方法
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定期試験は行いません。 |
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テキスト・参考図書
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〈テキスト〉
1.Jean Giono, Un Roi sans divertissement, Gallimard, coll. Folio numéro
220, 2004.
2.Paule Andrau, Un roi sans divertissement de Jean Giono, Bréal,
Connaissance d'une oeuvre, 2003.
（一括購入済，最初の授業の時に販売する。（800円(1)および600円(2)程度の予定））
〈参考図書〉
ジャン・ジオノ『木を植えた男』寺岡襄訳，あすなろ書房。
ジャン・ジオノ『木を植えた人』原みち子訳，こぐま社。
ジャン・ジオノ『気晴らしのない王様』酒井由紀代訳，河出書房新社。
ジャン・ジオノ『いかさまトランプ師の冒険』酒井由紀代訳，河出書房新社。
ジャン・ジオノ『屋根の上の軽騎兵』酒井由紀代訳，河出書房新社。
ジャン・ジオノ『喜びは永遠に残る』山本省訳，河出書房新社。
Mireille Sacotte, Un roi sans divertissement, Gallimard, coll.
Foliothèque numéro 42, 1995.
C. Lelievre, Un roi sans divertissement Giono, Ellipses, Résonances,
1999.
Un roi sans divertissement de Jean Giono (Collectif), Hatier, Profil
Littérature numéro 105, 2003.
I. Lejault, Un roi sans divertissement de Jean Giono, Pocket, Guides
Pocket Classiques, numéro 6295, 2003.
Philippe Segura, Jean Giono Un roi sans divertissement, Ellipses, 2004.
Michel Gramain, Un roi sans divertissement de Jean Giono, Ellipses,
Diagonales, 2004.
〈映画等〉
François Letterrier, Un Roi sans divertissement, 1963.
『河は呼んでいる』（フランソワ・ヴィリエ監督作品）1958。
『木を植えた男』（アニメーション，フレデリック・パック作品）1987。
『プロヴァンスの恋』（『屋根の上の軽騎兵』）（ジャン＝ポール・ラプノー監督作品）1995。 |
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その他（履修者への要望など）
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これを機会に19、20世紀の他の小説作品にも親しむようにしてください。 |
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