開講開始年度
2008
科目コード
11L567
授業
LL567 欧米文学受容史
教員
山中 哲夫
複数教員
開講セメスタ
開講校舎
豊橋校舎
授業のテーマ・目標
欧米文学受容史の範囲を芸術にまで広げ,ヨーロッパ各国間の文化交流史として捉え,さらに精神史的な領野にまで踏み込んで講義する。 フランス十八世紀に 花開いたロココ文化を,単なる美術史上の現象としてのみ捉えるのではなく,広く当時の精神と風俗を表わす芸術精神的現象として捉え,汎ヨーロッパ的視野の 下,その本質を分析してゆく。対象は芸術形式としてのロココから,百科全書家たちのいわゆる啓蒙思想,ワトー,ブーシェ,フラゴナールなどの風俗画家,あ るいはシャルダン,ホガースなどのレアリスムの画家,モーツアルトのオペラやフリーメイスン思想,庭園様式,建築,心理劇,風俗,革命など多岐にわたる。  
授業の形態
 テキストのほか,ビデオやDVDなども適宜使用する。 
授業の内容・スケジュール
1)ロココとは? 十八世紀幻想
2)百科全書派たちとロココ
3) 美術史的に見たロココ芸術
4)装飾と矮小化―空白恐怖
5)虚構の自由―仮面
6)偽装―自然 の虚構化
7)雅宴画―ワトーの悲しみ
8)不安の遊戯化―目隠し遊び,ブランコ
9)風物と事 物のレアリスム
10)田園の風俗化
11)イギリス式庭園,廃墟,球体建築
12)処刑見物
13) モーツアルト『魔笛』(1791年初演)
14)新古典主義の誕生 
評価方法
 出席(20%)と筆記試験(80%)による 
テキスト・参考図書
〈テキスト〉プリントによる。 
その他(履修者への要望など)
 授業内容は広汎にわたるので,各自授業外でも調べておくこと。 
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