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授業のテーマ・目標 |
花を共通テーマとして,それがどのようにヨーロッパの文化の中で根付き,どのような役割を果し,どのような文化現象を生み出していったかを,フランス語
の文献資料などを使いながら通時的かつ具体的に検討分析してゆく。ギリシア芸術や聖書を文化の基盤とするヨーロッパで,花もまたそれなりの役目を担ってい
ることは否定できない。ヨーロッパの文学や絵画・彫刻あるいは音楽において,花がどのような意味を持ってモチーフとして取り上げられてきたかを調べること
は,ヨーロッパの文化の本質を知る上できわめて重要なことである。 |
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授業の形態 | テキストのほか,ビデオやDVDなども適宜使用する。 |
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授業の内容・スケジュール | 1)中世の花―サンザシと南仏抒情詩人 2)中世の花―南仏抒情詩人と宮廷恋愛 3)
中世の花―ハシバミと『トリスタンとイズーの物語』 4)中世の花―『薔薇物語』と愛のトポロジー 5)ルネサンス
の花―ロンサールと月桂樹 6)ルネサンスの花―ギリシアのバラの復活,青春のバラ 7)ルネサンスの花―宮廷の花
マーガレット 8)ルネサンスの花―リヨンの恋 9)バロックの花―花と髑髏 10)バロックの
花―燈心草の水影 11)バロックの花―花の神話に見るコンプレックス 12)バロックの花―紋章と化したサロン詩
の花 13)ロココの花―磁器と香水の花 14)ロココの花―ルソーの幸福の青い花 |
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評価方法 | 出席(20%)と筆記試験(80%)による |
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テキスト・参考図書 | 〈テキスト〉山中哲夫著『花の詩史』大修館書店 |
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その他(履修者への要望など) | 授業内容は広汎にわたるので,各自授業外でも調べておくこと。 |
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