●愛知大学FD基本方針●
1.愛知大学のFDと学習・教育支援センター委員会の役割
FD活動とは、多様化した学生の質を高めるため、教員個々の力量のみでは解決できない問題について、共通理解を形成した教職員団により、組織的に解決策を打ち出していくことであると言えよう。たとえば、教授会によるカリキュラム検討や教室・施設の改善も含まれる。
授業評価アンケートやチップス作成など個別具体的な取組みは、FD活動を支援する手段のひとつであり、学習・教育支援センター委員会はそれらに対する支援活動(FD活動に必要な情報、データの収集または提供)を行う。その際、同委員会は全教員の意見に耳を傾け、建設的なものには積極的に関わって行き、FD活動の目指す目標を常に念頭に置きながらその達成に向けて様々な活動の優先順位付けとバランスの調整を図って行く。
同委員会の中心的活動は、FD支援業務であり、本学に最適なFD活動について研究する業務を視野に入れながら活動を展開する。
2.目標
教育改善活動に関わる教職員個人および組織のFD活動を支援し、学生の授業満足度を向上させることのみならず、学生が修得すべき学習成果を最大限得ることができる取り組みを支援する。
3.FD活動の実行主体
個々の教員は1プレーヤーとして不断の努力が期待され、その有機的統合により教授会、各種関連委員会、そして大学というチームが最高の成果を出すことが求められる。愛知大学のFD活動は、各プレーヤーが努力かつ協力しながらチームとして成果を上げる組織的な取り組みを基本とする。
4.評価の実施
定められた目標に向けて、個々の教員と教授会が活動を実施していくが、それらの活動がどれだけ効果的かを絶えずチェックするために、次に示すような評価制度の確立が求められる。
・学生による授業評価アンケートの実施および結果のフィードバック
・教員相互のピアレビュー
・愛知大学自己評価委員会が実施する自己評価・点検
・大学認証評価における教育改善活動に対する評価
5.FD支援
個々の教員におけるFD活動および教授会等の組織的FD活動に対する人的および資金的支援の充実が必要である。
・学習・教育支援センターにおける教育活動支援(SAの充実,教材作成支援、授業改善研究およびFD実践事例等報告書の発行等)
・教材提示や教室環境の整備
・FD関連研修参加補助
・各学部でのFD予算措置
・専門職員の配置
6.FD組織
・単体の組織によってFD活動を展開することは困難である。そのため、学習・教育支援センター委員会のみならず、教学委員会、各学部教授会との合同委員会ないし協議会を持ち、有機的連携を図りながら活動を展開する。
7.具体的活動の事例
・学部・学科におけるFD活動方針、年間計画等の策定
・カリキュラムの検討「(カリキュラム上における各科目の役割の明確化、授業科目の系統性や順次性の検討、シラバス内容の充実等)
・授業評価アンケート結果の分析
・授業参観・公開授業とピアレビューの実施
・新任教員のFD研修プログラムの実施
・教材提示機器、教室設備の改善
・教員個人の授業スキルアップのサポート体制整備など
・非常勤教員のFD活動取組み検討
・FD懇話会
・カリキュラム検討会(仮称)