主人公検索システム
愛知大学文学部現代文化コース図書館情報学専攻、山本ゼミでは、例年、3年生の共同研究成果を図書館総合展においてポスター発表しています。
過去の発表
- 2008 児童書の検索と配架
- 2009 UDCの改訂の軌跡
- 2010 DAISY作ってみました
- 2011 電子書籍の利用
- 2012 転用された図書館建築
- 子どもと考える理想の図書館
- 2013 図書館のサインシステム
- 実際にあった図書館戦争
- 2014 ブックカバー総選挙
- Indexing Mysteries
作業
【ゼミでの検討】
4〜5月頃 テーマ候補を出し合う
6月頃 テーマ決定、プロジェクトリーダー決定、発表申込
分担して作業を進める
8月末 ゼミ合宿で中間発表
11月 ポスター発表
概要
「文学作品」は、著者名の他は、文学形式、言語、時代などによる他は、検索キーが提供されていない。例外的に、歴史小説に件名を付与したり、書店向けにBISAC Subject Headingsが付与されている例がある。
本研究では、小説の「主人公の性格」からの検索の試みとして、「主人公検索」システムの試作を行った。対象は「日本の小説」(NDC 913)で、情報要求は「主人公に求める性格」である。
(1)主人公の性格を示すパラメータ:「優しさ」「明るさ」「頭脳」「行動力」「素直さ」の5項目を設定した。
(2)データ作成:アンケート形式で、著者、作品名と主人公名、主人公の性格を性格を記述してもらい回収した。ゼミの内部のみでなく、他の学生の協力も得て、約100件のデータを作成した。性格は、上記、「優しさ」「明るさ」「頭脳」「行動力」「素直さ」をそれぞれ5段階評価で点数化した。このデータを「文献パラメータ」とする
(3)検索項目:フローチャート式等も検討したが、質問に答え選択肢を選ぶ方式とした。質問に対する回答により、上記5項目に加点されて行く。回答者が自分の性格診断のような項目に答えることにより、求める(自分に似た?)主人公のパラメータ(検索式)が作成される。このデータを「要求パラメータ」とする。
(4)照合、検索:2通りの照合ロジックを作成した。「AND検索」は、±1を許容した一致検索、「ベクトル検索」は要求パラメータ、文献パラメータそれぞれを5次元ベクトルして、それらのなす角度の小さい順ランキングである。
(5)システム作成:Microsoft Excelのマクロを用い、質問に答え、「検索」ボタンを押すことにより検索結果が表示される。現在のところ、Web上でのシステムにするには至っていない。
検索システム Excelファイルです。ダウンロードしてお試しください。(マクロを有効にしてください。)
アンケート用紙
アンケートフォーム(紹介したい作品があれば、ご協力ください。)